「集落の合意を得て、有限会社を立ち上げ、集落外からも作業受託できるようになったことが2段階制のメリット」と話すのは、岩手県一関市花泉町で水稲約27ヘクタールや飼料用作物21ヘクタールなどを栽培する有限会社ドリファー花泉の阿部信夫代表取締役(70)。ドリファー花泉は上金森集落の農家で構成する上金森集落営農組合(組合員29戸)の有志で設立した。集落営農組合と有限会社の2段階制にすることで、自ら営農したい農家にも集落営農組合に加入してもらえたほか、上金森集落以外の農地の受託も実現し、地域農業の維持に貢献している。
(8面・ビジネス)
〈写真:「この地区は米にうま味が出る土質」と阿部代表〉