農林水産省は8日、沖縄県うるま市の二つの養豚場でCSF(豚コレラ)の感染が確認されたと発表した。2018年9月の岐阜県での感染確認以降、52例目と53例目で、10日には沖縄市で54例目が確認された。感染ルートは未解明だが、従来の発生地域から遠く離れた地域での発生は「日本中のどこで発生してもおかしくない状況」(江藤拓農相)を示しており、事態は一層緊迫度を増している。沖縄県は速やかに防疫措置を開始したが、早期封じ込めに向けた対応の徹底が求められる。中国などアジアではASF(アフリカ豚コレラ)もまん延している。国内養豚を守るために、国を挙げてあらゆる対策を強化・徹底する必要がある。
(2面・総合)