埼玉県桶川市で両親とともに水稲と野菜を生産する大熊陽介さん(40)は、施設キュウリ15アールで安価なセンサーや基板を買いそろえて低コストな環境制御装置を自作し、管理の効率化を試みている。出荷などでの外出中も、スマートフォンで温度・湿度などが確認でき、設定値を超えるとスマートフォンや自宅に通知される仕組みを作った。センサーや暖房など機器をつないで一元管理できる規格の「ユビキタス環境制御システム(UECS〈ウエックス〉)」を活用した。必要な機能だけを選んで追加・改良できるなどが利点だという。
(9面・営農技術)
〈写真:「計測機器は比較的作りやすいので、ぜひ挑戦してほしい」と大熊さん。上にあるのはさらに小型の温度計測器〉