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確実に感電するワイヤ8段張りの電気柵【山形県 7月1週号】

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 【山形支局】飯豊町中津川地区の全戸で構成する「中津川むらづくり協議会」(渡部恵介会長)では、2013年に「野生動物被害対策委員会」を設置し、同町鳥獣被害対策協議会と連携を図りながら、獣害対策に取り組んでいる。対策の中で最も効果を上げたのは、電気柵の設置だった。同協議会で国の助成金を活用して10セット分の資材を購入し、主に販売目的で野菜を栽培する農家に貸し出した。システム本体はソーラーパネルで蓄電し、24時間稼働できる。電気柵はワイヤを8段張りとした。地面から15センチ間隔で4段配線し、5~8段目は20センチ間隔でプラスとマイナスのワイヤを交互に設置する。そうすることで、サルが支柱に飛びつき地面から足が離れたときでも感電する仕組みだ。

〈写真:ワイヤを8段張りにした電気柵。下4段はイノシシの鼻先に、上4段はサル対策に〉