「収入保険のつなぎ融資を肥料や農薬代に充て、営農継続できた。加入していなかったら本当に厳しく、入っていて良かった。今年はいつも通りの収穫を見込んでいる」と話すのは、長野県小布施町山王島の岩井賢一さん(60)。昨年10月の台風19号に伴う大雨で、近くを流れる千曲川の堤防が決壊し、リンゴ園地150アールの8割ほどが2メートル以上冠水する被害を受けた。長野市穂保の塚田史郎さん(40)もリンゴ園地160アールのほか、農業用機械や倉庫が水没したが、果樹共済や農機具共済の共済金を活用して、農機具や肥料など営農環境を整備。150アールの収穫を目指している。
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〈写真上:「温暖化で台風が強くなっている」と岩井さん(写真提供:NOSAI長野)〉
〈写真下:NOSAI長野の職員と話す塚田さん(右)。一層の農業保険普及を期待する(写真提供:NOSAI長野)〉