イノシシによる農作物への被害が増加している宮城県北部の大崎市では、農業者や鳥獣被害対策実施隊への被害対策研修会や侵入防止柵の設置など、市を挙げた対策に取り組む。今年は新型コロナの影響で、春の研修会を延期。このほど開催した本年度第1回の研修会には合計40人が参加した。同市産業経済部の安部祐輝農林振興課長は、「研修会を経て、農業者の被害予防への意識が高まり始めた。実施隊の捕獲技術も向上している」と話す。
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〈写真:鳥獣被害対策実施隊員が所有するICTわなも教材に。講師を務める農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーの古谷益朗さん(中央)は「物の配置が少し変わっただけで、イノシシは警戒心を強める。付属物の移動も気をつけて」と話す〉