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獣害対策:自主施工のネット柵 安価で軽量・即座に設置 ―― 宮地集落(岐阜県郡上市)(9面・営農技術)【2020年11月4週号】

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 住民全戸を挙げて獣害対策に取り組む岐阜県郡上市和良町の宮地集落では、独自の簡易ネット柵「猪鹿無猿柵〈いのしかむえんさく〉」による侵入防止などにより、被害を最小限に抑えている。猪鹿無猿柵は、資材が軽量で自主施工・維持管理がしやすく、イノシシ・シカ・サルと幅広い獣種に対応できる。地元農家で、対策の中核を担う野生鳥獣被害対策アドバイザーの酒井義広さん(67)は「効果を確かめながら、誰でも設置しやすいシンプルな構造へ改良した。ネット柵でも侵入は防げる」と話す。地域全体の畦畔〈けいはん〉・法面〈のりめん〉に防草シートなどを設置し、獣が隠れにくい環境整備を組み合わせて効果を高めている。

(9面・営農技術)

〈写真:「猪鹿無猿柵」を説明する酒井さん。低コストな門扉を取り付けられる〉