徳島県那賀町の有限会社柚冬庵〈ゆとうあん〉は、同町木頭地区の特産「木頭ゆず」の加工を軸に、女性が活躍する6次産業化企業として地域に活気を生んでいる。木頭ゆずの振興に力を注ぐ中で、古民家を改装したカフェも運営。ランチ営業やワークショップの開催を通じ、町内外の人が集う交流の拠点として定着している。代表の榊野瑞恵さん(60)は「一番の目標は継続。そのためには若い人が必要」と、子育て世代や20代のスタッフを雇用。カフェの充実とともに宿泊部門の新設などの計画も進めており、若い力を取り入れながら地域をさらに盛り上げていきたい考えだ。
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〈写真:20種ほどの自社商品を製造する加工場。OEM(納入先商標による受託製造)も小ロットから請け負う〉