「ウンカが脱皮した皮が用水路に大量にあり、おかしいと思った。稲は根元が弱く、穂が充実していなかった」と話すのは、山口県宇部市小野で水稲約20ヘクタールを栽培する農事組合法人「市小野」の原田靖司代表(68)。2020年産の水稲は西日本を中心にトビイロウンカなどの被害が発生し、山口県では作況指数73と大不作になった。同県下関市吉見の農事組合法人「吉見ファーム」もウンカなどの被害で平年より8割減収したが、水稲共済金で経営を継続できた。
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〈写真上:ウンカの被害を受けた農事組合法人「市小野」(宇部市小野)の水田〉
〈写真下:「経営の安定を担保してもらえ、助かる」と「市小野」の原田靖司代表(左)〉