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防風林「いつかは宇宙旅行に【2021年11月4週号】」

 ▼宇宙航空研究開発機構(JAXA)が宇宙飛行士候補者を募集している。新規募集は13年ぶりという。理学部や工学部など自然科学系の4年制大学卒業以上とした前回までの応募条件を省き、高校卒業でも応募可能となった。ただ、英語や大学卒業程度の教養などが試験項目にあるほか、採用後には航空機操縦やサバイバルなど厳しい訓練がある。知力、体力、気力が相当充実していないと難しい。
 ▼採用は若干名で、採用された場合、国際宇宙ステーション(ISS)やISSの実験棟「きぼう」、2025年ごろに予定されている月周回有人拠点「ゲートウェイ」への搭乗や月面での活動が見込まれる。一方で搭乗業務の説明には、「打上げ・飛行中・帰還時の事故、身体に対するさまざまな影響(微小重力や宇宙放射線などの影響)、スペースデブリ衝突などのリスクが伴います」とある。厳しい訓練さえなければ挑戦してみたいけれど、危険と背中合わせの仕事であることに変わりはない。
 ▼今年は米国で民間人の搭乗による宇宙旅行が始まった宇宙旅行の元年だ。今のところは相当の金持ちでないとチケットも買えないが、技術開発が進めば、リーズナブルな料金で安全、気軽に宇宙船に搭乗できる時代がくるかもしれない。そんな時代が早くくるよう流れ星に願ってみよう。