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防風林「コロナ禍で家族の時間増えても【2022年6月1週号】」

 ▼2021年度食育白書が閣議決定された。新型コロナ感染症の感染拡大が続き、その影響は人々の行動や意識、価値観にまで波及したと指摘。テレワークなどの在宅時間増加に伴い、家族で食を考える機会が増え、家庭での食育の重要性が高まっていると報告した。
 ▼家庭や地域などの具体的な取り組みは、第2部に記述する。こどもの生活習慣づくりでは「早寝早起き朝ごはん」を紹介。朝食を毎日食べる子の方が、食べない子に比べ、学力や体力で優位との裏付けも示した。
 ▼ただ、21年度の朝食欠食率は小学生で5.1%、中学生で7.1%となり、若干だが前回調査(19年度)比で上昇した。朝食を食べない親世代の習慣が、朝食を食べない家庭環境に影響している可能性があるとする。在宅時間が増えても親世代に朝食の習慣がなく、欠食率を高めてしまったか。
 ▼親世代への働きかけでは「"おとう飯(はん)"始めよう」キャンペーンを報告する。おいしければ手間を掛けず簡単な料理でよいと父親に家事への参加を促す。不慣れな人に"おいしければよい"は難しい。「おいしい」と伝える気遣いが背中を押すだろう。