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防風林「消費者トラブルに備えを【2022年6月2週号】」

 ▼消費者トラブルに不安を感じる高齢者の割合が他の世代に比べて低いとの調査結果を消費者庁が発表した。電話勧誘や訪問販売などでのトラブル発生率は、70代は18.3%、80代は15.2%で全世代の16.9%と変わらない。その一方、不安を感じる割合は、全世代の66.1%に対し、70代は52.9%、80代は49.9%と明らかに低い。
 ▼被害金額は、全世代の約10万円に対し、70代は約14万円、80代は約23万6千円と高額だ。1人暮らしの高齢者に不要な住宅のリフォームなどを持ちかけ、強引に契約を結ぶ業者などもあるという。1人では撃退は難しい。集落単位などで連携する対策を構じておきたい。
 ▼同じ調査で交流サイト(SNS)の利用状況も紹介された。若年層に比べて利用時間は短いが、60代で過半数が、70代で5人に1人がSNSを利用しているそうだ。
 ▼スマートフォンなどの操作性は年々向上し、高齢者にも扱いやすくなった。瞬時に情報が行き渡るSNSは、消費者トラブル対策に有効活用できそうだ。