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防風林「通信ネットワークは命を守る重要なインフラ【2022年7月2週号】」

 ▼7月2日から4日にかけて発生した大規模な通信障害は、携帯電話にとどまらず、物流システムや気象観測データの収集など通信を利用する多くのシステムに影響を及ぼした。折しも台風4号が日本に接近中で、警察や消防への緊急電話も不通になり、事故や災害が発生しても通報さえできないと不安になった人も多いのではないか。
 ▼昨今のスマートフォンは、電話というよりも生活に欠かせない多機能の携帯端末となっている。天気予報やニュース、趣味などの情報収集やSNS(交流サイト)などを使った家族や友人・知人との連絡、交通機関の乗車券や買い物の決済など使いこなすのが大変なほどだ。
 ▼今回の通信障害は、古い設備の交換時に発生したという。これまでも数時間ほどの障害は時々発生している。素人考えと承知の上だが、昔の黒電話は停電でも利用できた。技術を結集すれば障害に強い通信システムの構築も不可能ではないはずだ。
 ▼通信インフラが整えば、スマートフォンは災害時に一層頼もしい携帯端末となるだろう。