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園芸施設共済で備える 従業員を守るため収入保険にも【9月4週号 高知県】

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高知県土佐市  山本 昇司さん(54)
 ピーマンを作り始めて28年目です。4年前に「株式会社緑と青と」として法人化しました。今は62アールで栽培し、収穫作業を手伝ってくれる従業員5人を雇用しています。園芸施設共済には継続して加入しています。附帯〈ふたい〉施設や復旧費用といった特約が新設され、補償が拡充した際は必ず加入内容を見直してきました。大規模な地震や津波で被害を受けても、新しいハウスを建て直せる補償内容にしています。1989年の豪雨の際は、ハウス1棟の全体が冠水し、竜巻で本体が被害を受けました。最近は落雷によるヒートポンプの故障といった被害が増えてきていますが、園芸施設共済で充実した補償を受けられるので、安心して栽培に専念できています。昨年は夏季の暑さによる青枯病の発生が多かったので、今年は植え付けたばかりの苗が収穫までに被害に遭わないか不安な部分はあります。法人化して5年目を迎え、販売収入を安定させたいことと、収入がなくなり従業員の給料が支払えなくなったときの備えとして、雇用者の生活を守るために収入保険に今年加入しました。強いて要望するなら、重油や肥料、電気代の高騰もあり、経費がかさんで負担になっているので、そこも含めて補償してくれるともっと助かります。私の父は今年76歳となりましたが、「120歳まで頑張る」と意気込んでいます。私も負けずに、これからも営農を続けていくためと健康のためにも、早寝早起きを心がけていきたいと思います。応援や協力をしてくれる妻と娘2人には感謝の日々です。
 (高知支局)

〈写真:「台風シーズンに定植するので心配です」と山本さん〉