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防風林「地域に根付くチーズ工房 全国338ヵ所に【2022年10月4週号】」

 ▼農林水産省によると、国内のチーズ工房などの数は2021年で338カ所(大手乳業者を除く)となり、10年の約150カ所から倍増した。21年度の国産ナチュラルチーズ生産量は45万3千トンであり、過去10年間で最高を記録。国際コンクールでの上位入賞事例も増え、品質も向上している。
 ▼酪農家が牧場に工房を併設するケースだけかと思うと、地域の牧場と提携する形態の独立した工房もあるという。製造するチーズは、モッツァレラやクリームチーズなどのフレッシュタイプが265カ所と多く、チェダーやゴーダなどハード、セミハードタイプが199カ所で続く。白カビや青カビ、ウオッシュタイプなど種類も豊富だ。
 ▼父親の晩酌の際、つまみのお裾分けを食べたのがチーズの初体験だ。10歳に満たず、チーズの味わい方も知らないから、その後は高校生ぐらいになるまで敬遠していた。最近は、日本でもイタリアンなどチーズを使った料理を日常的に楽しむようになった。個人では、晩酌で食べるつまみの定番となった。旅行にも出やすくなり、各地の個性ある工房の味を楽しむ機会も増えそうだ。