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耕作放棄地を活用 地域で生産したホップでビールを造ろう【3月2週号 兵庫県】

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 【兵庫支局】佐用町仁方〈にがた〉地区では、耕作放棄地約4アールを活用してホップを栽培する。町内の江川地域づくり協議会が「地域で生産したホップを使ってビールを造ろう」と呼びかけ、仁方地区が耕作放棄地を生かそうと立候補。2019年に栽培に着手した。管理などに当たるのは、地区住民で構成する「ふるさと保全隊」の役員。保全隊は農地保全を目的に07年に発足した。除草や収穫時期には、阪神地方の住民に向けて参加を募り、地区外から30人ほどが集まった。「交流を通して、地区の人々の作業意欲がかき立てられる」と話す保全隊代表の小林裕和〈こばやし・ひろかず〉さん(69)。栽培3年目となる22年8月の収穫量は約7キロで、ビール約2千本分となった。今後について小林さんは「収穫量の増加と品質の向上を図り、収益につなげたい」と意欲を見せる。

〈写真:左から小林育男さん、登尾光男さん、代表の小林さん〉