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メンマ作り講座や竹炭の販売も 竹林は資源、広がる用途【6月1週号 山口県】

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 【山口支局】「荒れた竹林の竹を利用して、資源の循環活用につなげていきたい」と話すのは、山口市徳地の配電線保全伐採業・株式会社樹〈いつき〉の武石智絵〈たけいし・ちえ〉さん(48)。「高齢化が進み、力仕事のタケノコ掘りをする人が少なくなりました。竹は資源になるし、食材にもなります」と話す。同社は、全国各地で竹林整備に取り組む「純国産メンマプロジェクト」に参加し、昨年から竹を食材として活用。今年4月には地元の作業場でメンマ作り講座を開いた。「地元の新たな特産品になれば」と約1トンの生産を目指す。さらに竹炭の製造・販売のほか、無煙炭化器も販売する。「竹林整備から出た枯れ竹は、炭化すれば土壌改良材や畜産臭気対策に有効です。竹炭は地元の農家さん数人に無償で提供し、その効果を比較していただいています」と武石さん。成竹はチップやパウダーにすると堆肥作りに活用できるため、今後は製造に取り組む予定だという。武石さんは「竹はいろいろな活用方法があると思います。地域の資源として、竹の長所を生かしていきたいです」と話す。

〈写真:「純国産のメンマは、独特のにおいがなく、シャキシャキしておいしいですよ」と武石さん〉