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今週のヘッドライン: 2016年09月 3週号

課題山積 臨時国会開会へ/現場重視の熟議を(1面)【2016年9月3週号】

TPP承認案めぐり与野党の攻防激化へ
中長期的な農業対策の骨太方針に高い関心
農家の経営安定へNOSAI制度の強化を
 臨時国会が26日から始まる。最大の焦点は、環太平洋連携協定(TPP)の承認案と関連法案の審議で、米国の新大統領候補がともにTPPに反対する中、政府・与党は臨時国会で成立させ、米国をはじめ参加国の承認手続きを促したい考えだ。ただ、TPPに対する国民の理解は依然不十分で、特に農家の先行き不安・懸念は根強い。国会には、国民目線からの熟議が求められる。また、政府・与党による中長期的な農業対策の骨太方針策定に向けた議論も本格化する。

(1面)

岩手県/台風被害 全貌見えず(1面)【2016年9月3週号】

 8月中~下旬にかけて発生した台風7号以降、9号、11号、10号と四つの台風が日本列島を襲ったことに伴い、大きな被害が発生した岩手県の被害状況が明らかになりつつある。

(1面)

原料原産地表示義務付けへ 可能性表示など例外規定導入(2面・総合)【2016年9月3週号】

原則国別も実行可能性を考慮
 農林水産省と消費者庁は12日、「加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会」を開き、国内で製造される全ての加工食品に対し原料原産地表示を義務付けるための実行可能な方策案を示した。国別表示を原則とする一方で、原材料の原産地が頻繁に変わる加工食品などに対応するため、「可能性表示」「大括(くく)り表示」「大括り表示+可能性表示」「(中間加工原材料の)製造地表示」を例外規定として設けるというもの。秋の中間取りまとめに向けて議論を加速させる方針だ。原産地表示の拡大は、環太平洋連携協定(TPP)の発効を見据え、消費者が国産を選べる環境整備を通じて、農業振興につなげるのが目的。国産志向が高まる中で、国産を求める多くの消費者が確実に購入できる仕組みづくりが求められる。

(2面・総合)

安全・安心の野菜で農家レストラン ―― 兵庫県三田市・農家レストラン「ベジばぁば」(3面・暮らし)【2016年9月3週号】

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おいしさそのまま伝えたい

 兵庫県三田市末の「藤原農園」は、農薬や化学肥料を使わずに野菜1ヘクタール、水稲80アールなどを生産する。丹精込めた農産物の魅力を、消費者にじかに伝える場がほしいと、農家レストラン「ベジばぁば」を2015年6月に開業した。藤原龍子さん(60)は、基本的に一人で農作業を担う夫、明さん(40)の負担を考え、レストランは土・日・月曜日だけ営業する。新鮮な野菜を求めるリピーターも増え、経営が軌道に乗り始めた。

(3面・暮らし)

〈写真:「うちの野菜の味を多くの人に知ってもらいたい」と藤原さん夫妻〉

3年連続で出荷量が増加/七面鳥 食味に高評価 ―― 高知県中土佐町・大野見七面鳥生産組合(8面・流通)【2016年9月3週号】

飼育から解体まで一貫 管理が楽 キロ千円の高収益
 四万十川上流域にあたる、高知県中土佐町の大野見七面鳥生産組合(代表=南部勝美(かつみ)さん、66歳、組合員3世帯)は、およそ30年にわたり七面鳥を飼養から食肉販売まで行っている。「しまんとターキー」の銘柄で東京の飲食店に直送するほか、卸業者を通して名古屋市のスーパーや居酒屋、飲食店にも出荷。県内のホテルや飲食店にも販売する。周辺地域や県外でのイベントにも積極的に出店し、七面鳥のおいしさをPR、一般消費者の認知度も年々向上している。今年の出荷羽数は昨年比33%増の600羽を目標にしている。

(8面・流通)

果樹重要害虫 適時適切な防除を/農林害虫防除研究会のシンポジウムから(9面・営農技術)【2016年9月3週号】

 農林害虫防除研究会は8~9日、山梨県甲府市で第21回大会を開き、シンポジウムでは「近年問題となっている果樹の重要害虫」をテーマに、主要産地の研究者が防除対策などを報告した。良果の生産には適時適切な防除が欠かせない。山梨県のブドウと愛媛県のかんきつ、鳥取県のナシについて概要を紹介する。

(9面・営農技術)

米の流通構造改革へ 卸業界の再編を提起/農水省が自民PTで示す(2面・総合)【2016年9月3週号】

 農林水産省は13日、自民党の農林水産業骨太方針策定プロジェクトチーム(PT、委員長=小泉進次郎農林部会長)の会合で、生産者に有利な流通・加工構造の確立に向け、米については卸業界の再編が必要との認識を示した。11月にまとめる改革方針の主要項目の一つになる可能性がある。

(2面・総合)

珍しい野菜作りに情熱【秋田県・9月3週号】

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 【秋田支局】市場にあまり出回っていない野菜ほど、その見慣れない独特の色や形が消費者を楽しませることがある。仙北市西木町の齋藤瑠璃子さん(31)は、動画サイトなどを見て勉強し、トマティロやマイクロトマトなどの珍しい野菜の栽培に取り組んでいる。

〈写真:収穫したトマティロとマイクロトマトを手に齋藤さん〉

津波被害田を復旧 米作り本格化【宮城県・9月3週号】

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 【宮城支局】東日本大震災で津波・地盤沈下に見舞われた東松島市洲崎東名では、農地の復旧工事が着々と進み、今年、本格的な米の作付けが行われ、間もなく収穫を迎える。

〈写真:稲の様子を見る菊地組合長〉

ゴマをサトウキビの後作に【鹿児島県・9月3週号】

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 【鹿児島支局】「今年は天候が良く、ゴマの成長もいいです」と話す、喜界町嘉鈍(かどん)の松本望さん(62)。松本さんは定年退職後に本格的に農業を始め、サトウキビ169アール、ゴマ20アールを栽培している。

〈写真:成長したゴマを手に松本さん〉

農機具に工夫 作業時の負担軽減【宮崎県・9月3週号】

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 【宮崎支局】「こりゃええわ」と笑顔で話す、延岡市稲葉崎の金子梅雄さん(71)。歩行用農機具にタイヤ付き乗用板を取り付け、農作業時の体の負担軽減に役立てている。

〈写真:「体の負担を軽減できるよう工夫したい」と金子さん〉

特産トマトを地鶏に給餌【愛媛県・9月3週号】

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 【愛媛支局】「飼育環境保持と給餌管理で、安全・安心な『久万高原町育ち』を飼育・生産していきたい」と話す峯本義晴さん(65)。過去に鶏を飼っていた経験を買われ、久万高原町から誘われて、愛媛県のブランド地鶏「媛っこ地鶏」を飼い始めた。餌に町特産のトマトを加えることで、地鶏本来のすっきり・キレのある・さわやかなうま味に、より深みを持たせ、差別化している。

〈写真:養魚場を改装した鶏舎で峯本さん〉

自家産コシで「ごはんぱん」【新潟県・9月3週号】

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 【新潟支局】新発田市で畑と松林に囲まれた農家カフェを営業している入倉美由紀さん。自家栽培の農産物を使用した料理と自家製天然酵母のパンが人気を集めている。中でも、自家産「コシヒカリ」を炊いて、パン生地に混ぜ込んだ「つぶつぶごはんぱん」は入倉さん一番のお薦め。

〈写真:自家栽培の農産物を使ったランチメニュー〉

防風林「資材価格引き下げは必要。だが、選択の幅を狭めないよう【2016年9月3週号】」

 ▼農薬や肥料、農業機械などの新製品が矢継ぎ早に販売された高度経済成長期。「過剰投資」だと、農業経済学者などから指摘されながらも、耕うん機からトラクターへ、バインダー・自走自脱体系からコンバインへ、さらに高馬力機種へと農家の買い替え需要は膨らんだ。
 ▼経営面積に見合った投下馬力は満たされていても、泥田を歩かずに座って作業ができる快適性は背に腹は代えられなかった。しかし、農協口座に米代金の入金と同時に、農機代返済で引き落とされる現実、「機械化貧乏」が農村生活の俳句や川柳などのお題目になる世相でもあった。
 ▼資材価格引き下げ議論が自民党で始まった。環太平洋連携協定(TPP)発効後に輸入農産物が流入し、国内農産物価格が低下しても、生産費に占める資材費の圧縮で農家の利益幅を確保できるとの計算。だが、資材費低減への努力が、流通分野等からの農産物価格低下圧力になるとしたら本末転倒といえよう。
 ▼生産資材の流通構造の簡素化や企業間競争による資材価格の引き下げは、農家も異論はない。肥料製造業による成分虚偽表示問題は登録銘柄数の多さなどが一要因だったが、かといって製品選択の幅を狭くしたり粗悪資材の氾濫は営農の障害となる。
 ▼農業資材専門のネット通販は複数あり、価格比較し購入する農家も増えた。病害虫発生情報や土壌分析による散布・施用の徹底、規模に合った農機導入、中古農機の活用など、先進農家はすでに経営リスクを考え取り組んでいる。

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