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今週のヘッドライン: 2016年10月 3週号

NOSAIと収入保険で農家経営の安全網強化へ(1面)【2016年10月3週号】

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 政府・自民党は、収入保険制度の導入とNOSAI制度の見直しについて、11月の取りまとめに向けた議論を本格化させている。収入保険制度は、農業経営全体の収入に着目した新たなセーフティーネットと位置付け、青色申告の5年間実施を加入要件の基本に据え、制度を設計する方針だ。NOSAI制度は、全ての農家を対象にした自然災害対策の基幹として果たしている役割を維持しつつ、収入保険制度との関係整理や生産現場の実情などを踏まえ、仕組みを改正する。農林水産省がまとめた資料などをもとに、検討課題のポイントを紹介する。

(1面)

〈図:収入保険制度の仮スキーム〉

農水省が農業経営者の育成・確保で対応案(2面・総合)【2016年10月3週号】

 自民党の農林水産業骨太方針策定プロジェクトチーム(PT、委員長・小泉進次郎農林部会長)は7日、11月にまとめる骨太方針に盛り込む「人材力の強化」を検討する会合を開き、農林水産省が論点整理を踏まえた人材育成の対応方向案を示した。農業大学校の専門職業大学化や青年就農給付金制度の改善、農業経営塾の全国展開などが柱。農業従事者が減少する中、経営と管理、生産作業に従事する多様な人材を確保し、持続可能な農業を実現する方針だ。

(2面・総合)

補正予算 農林水産は5739億円 TPP対策に重点配分(2面・総合)【2016年10月3週号】

 2016年度第2次補正予算が11日、参院本会議で賛成多数で可決、成立した。一般会計の追加歳出は4兆1143億円で、農林水産分野は総額で5739億円を確保した。今後の国会は、環太平洋連携協定(TPP)承認案の行方が最大の焦点となる。

(2面・総合)

地元の幸でおもてなし ―― 青森県深浦町・白神地産地消の会(3面・暮らし)【2016年10月3週号】

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 青森県西部、津軽にある深浦町では、地元の女性らが「白神地産地消の会」を組織。地域の宿泊施設「地産地消の宿・白神海彦山彦館」で宿泊客に夕食と朝食を提供する。「自宅の食卓にあがる、昔ながらの料理」をテーマに、素朴だが、ほかでは食べられない味だと好評を得ている。メンバーのうち3人が中心となり、夏季などの繁忙期にはほとんど休みなく働く。体力も気力も必要な作業だが「おいしかったよ」の一言で疲れが吹き飛ぶという。

(3面・暮らし)

〈写真:地元の野菜を手に左から伊藤さん、佐藤会長、平沢さん〉

筑穂牛 ファンと共にブランド復権 ―― 福岡県飯塚市・森本義彦さん(8面・流通)【2016年10月3週号】

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 福岡県飯塚市(旧筑穂町)で肥育される和牛ブランド「筑穂牛」の魅力を広く知ってもらおうと若手肥育農家の森本義彦さん(41)は、市内飲食店や消費者など500人で「ちくほ牛ファンクラブ」を結成。県内外のイベントに年40回参加して串焼きやハンバーガーなどを販売している。市内で筑穂牛を取り扱う飲食店が増えるなど販路の拡大につながっている。高齢化などで旧町内の肥育農家が最盛期の35戸から3戸へ減少する中、ブランドの再興で産地復活に取り組む。

(8面・流通)

〈写真:「飼料設計など、みんなが自然と続けてきた管理が味につながっている」と森本さん〉

農機 格納前に清掃・点検を(9面・営農技術)【2016年10月3週号】

 秋作業のクライマックス、水稲収穫もおおかた終了した時期だ。大切なのが農業機械類を格納する前のメンテナンスだ。泥落としはもとより、秋作業で破損や故障があった箇所は格納前に補修しておくことで、翌年の円滑作業が可能になる。シーズン直前の農機店の整備士さんは超多忙、訪問修理を依頼しても適期作業に支障を来す恐れもある。主要機械について格納前メンテナンスのポイントを、農業資材ジャーナリストの森野遙さんに聞いた。

(9面・営農技術)

集落超え棚田守る【新潟県・10月3週号】

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 【新潟支局】財団法人柏崎市農業振興公社の「柏崎市の棚田と農業を守ろう」という働きかけに賛同した一般世帯の人たちにより、2005年に結成された「週末コメつくり隊」。現在、同集落外の7家族で構成されていて、水稲47アールを管理している。

〈写真:稲を収穫するコメつくり隊のメンバー〉

リンゴ新品種「ゆめあかり」を栽培【秋田県・10月3週号】

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 【秋田支局】リンゴの新品種「ゆめあかり」を栽培する、由利本荘市鳥海の佐藤八郎さん(67)。現在2.3ヘクタールの園地に約20種類のリンゴを栽培し、妻・隆子さん(63)と4人の従業員で管理する。

〈写真:ゆめあかりを栽培する佐藤さん〉

イチジクコンテナ栽培 管理・収穫を省力化【愛媛県・10月3週号】

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 【愛媛支局】西条市の長井篤さん(50)は、かんきつや水稲を栽培する他、イチジクのコンテナ栽培に取り組んでいる。「以前は、抜根や土壌消毒、土の入れ替え作業に時間と労力を費やしたが、作業時間が短縮され、剪定(せんてい)や防除、収穫作業も楽になりました」とメリットが多い。

〈写真:コンテナ栽培しているイチジク〉

カボチャ「万次郎」を特産に【大分県・10月3週号】

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 【大分支局】「地元に新たな特産品を」と、日田市の宇野寿白(ひさしろ)さん(53)と園田毅さん(47)が、極多収性カボチャ「万次郎」の栽培に取り組み、加工品の開発も目指している。

〈写真:「万次郎」を手に園田さん(左)と宇野さん〉

退職後にケーキ用イチゴを栽培【山形県・10月3週号】

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 【山形支局】「優しく、丁寧にイチゴを育てています」と話す鶴岡市大広の志田善矢(ぜんや)さん(74)・敬子さん(68)夫妻。非農家だった二人は退職後、ケーキ用のイチゴ栽培に取り組む他、ジャムや菓子加工などの6次産業化にも力を注いでいる。

〈写真:「品質の良いイチゴを生産していきたい」と志田さん夫妻〉

自家産果実でドライフルーツ【福島県・10月3週号】

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 【福島支局】両親と共に果樹栽培に取り組む須賀川市浜尾の小松秀幸さん(47)、純子さん(46)夫妻は、自家産の完熟リンゴや、ブドウ、柿を使ったドライフルーツを製造し、販売も手掛ける。

〈写真:「良質な商品の提供を続けたい」と小松さん夫妻〉

防風林「災害の時、常態の時もNOSAIは活動する【2016年10月3週号】」

 ▼九州地方に巨大な台風が接近中との情報を受けたNOSAI組合の職員Aさんは、担当地区のNOSAI部長宅へ「台風に備えるよう集落農家に伝えて」と電話連絡し終えると愛用のスーパーカブを走らせた。強風が吹き荒れるなか、近隣集落を注意喚起して回るAさんの姿を目撃した農家がいた。
 ▼組合事務所に一本の電話が鳴る。「Aさんに連絡し、呼びかけを止めて帰るよう指示してほしい」。「なぜ?」と問うと「Aさんは地域にとって大切な人。強風で怪我(けが)でもされたら困るのは私たちだ」
 ▼日本海側中心に中越地震が発生、大規模畜産農家は牛を繋(つな)ぐロープを切り存命を願った。ヘリコプターでの救出作戦が始まった時、余震が続く現場にはNOSAI獣医師が牛を追い走り回る姿があった。
 ▼家畜伝染病により発生区域外への家畜移動制限が指示されたとき、NOSAI職員は不眠不休で交通規制を支援。防疫強化とともに全頭処分の決定に、NOSAI獣医師は思いに反し対応する。「農家のため動物を生かす事を使命にこの仕事を選んだはず」と苦渋の選択に言葉を詰まらせた。
 ▼東北の商工会役員は「冷害の不作の年、共済金の年内支払いは農家も私たちも救われた」と地域経済と結びつく制度だと評価した。自然災害発生のない常態がNOSAIの望み。今夏の台風のような災害は増えても減る見込みはない。だからこそNOSAIは損害防止に力を注ぎ、日本各地で共済金の年内支払いに向けた仕事に取り組んでいる。

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