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今週のヘッドライン: 2017年01月 3週号

鎌倉大根 地域ブランドの新顔に ―― 神奈川県鎌倉市・鎌倉だいこん未来研究クラブ(1面)【2017年1月3週号】

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 神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜に昔から自生するハマダイコン(浜大根)を、「鎌倉大根」と命名し採種・栽培、イベントや勉強会を開き栽培の復活と普及をめざす動きが注目されている。地元の市民グループ「鎌倉だいこん未来研究クラブ」(約30人、さとうえだ代表)が中心に取り組んでいるもので、江戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂さん(72)をアドバイザーに、自治体や地元のハマダイコンにまつわる古い伝承が残る神社と連携。同市関谷の鎌倉野菜生産農家の山森金雄さん(61)も栽培に加わり、地元の特産野菜として根付かせる取り組みが本格化してきた。

(1面)

〈写真:鎌倉大根収穫祭では、クラブメンバーをはじめ多数が参加した〉

止まらない鳥インフル 防疫体制の再確認を(2面・総合)【2017年1月3週号】

 国内各地の鳥飼育場などで、高病原性鳥インフルエンザの発生が止まらない。14日には、岐阜県山県市の養鶏場で今季8例目を確認。採卵鶏7万8千羽を殺処分し、17日までに埋却や消毒など防疫措置を完了した。東アジア諸国で継続的に発生し、特に韓国では昨年11月以降、3千万羽を超える家きんが殺処分され、鶏卵の安定供給に支障をきたす事態となっている。中国などアジア諸国から人や物の移動が多くなる春節を迎え、侵入リスクが一層高まることから、改めて鳥インフルエンザや口蹄疫など家畜伝染病の発生防止に向けた厳重な警戒体制が欠かせない。畜産農家一人一人が飼養衛生管理基準などを順守し、畜舎内や周辺の消毒などを徹底してほしい。

(2面・総合)

寒波の影響で大雪 園芸施設や果樹に打撃 NOSAI 損害評価に全力(2面・総合)【2017年1月3週号】

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 寒波の影響で、11日ごろから降った大雪により、東北から中国地方の日本海側などの広い範囲で、園芸施設や果樹などへの被害が発生している。

(2面・総合)

〈写真:雪で押しつぶされたハウス(秋田県三種町、18日、提供=NOSAI秋田)〉

ハンドボール×農業 "二刀流"で活躍 ―― 福岡県糸島市・フレッサ福岡(3面・暮らし)【2017年1月3週号】

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 「常に先を読んで作業する農業は、試合の流れを読む練習になるし、自分で食べるものを作るのはアスリートとしてためになる。農業とハンドボールをストレスなく両立できています」と話す筒井亮喜さん(26)。福岡県糸島市のハンドボールチーム「フレッサ福岡」で「バックプレイヤー」として活躍する選手だ。フレッサ福岡の選手たちは練習や試合に汗を流す一方、日中は農家の仕事を手伝い、指導を受ける"農家の卵"でもある。貴重な労働力として地域に貢献しながら、収入を確保する。受け入れ先の農家からは「まじめに働いて、根気もある」と評価は高く、引退後の就農も視野に入れる。チームの活躍で地域を盛り上げてほしいと、ハンドボールと農業という異色のタッグに期待は高い。

(3面・暮らし)

〈写真:選手らに農作業を指導する日髙代表(左)〉

全ての加工食品に原料原産地表示義務付けへ(4面・流通)【2017年1月3週号】

 農林水産省と消費者庁は18日、2020年4月の完全移行を目指す加工食品の原料原産地表示制度の中間取りまとめに関する説明会を都内で開いた。政府が策定した「農業競争力強化プログラム」では、消費者がより適切に食品を選択できる機会を確保し、生産振興につなげることを目的に、全ての加工食品に対して原料原産地表示の導入を盛り込んだ。説明会では、制度の基本的な考え方や表示方法について解説。質疑応答では、表示義務者となる食品事業者から制度運用を想定した具体的な表示方法の質問が相次いだほか、消費者側からは表示の複雑さから誤認を招く恐れがあるなど、現場への周知が鍵となりそうだ。原料原産地制度について改めて主なポイントを紹介する。

(4面・流通)

農地集約、花木・野菜で収益 多様な担い手を育成 ―― 愛媛県東温市・桜羅楽農会(9面・営農技術)【2017年1月3週号】

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 中山間地域である愛媛県東温市奥松瀬川〈おくませかわ〉地区の集落営農組織「桜羅楽農会〈おうららくのうかい〉」は、組織自体は農地を借りずに現役世代の個別経営を残しつつ、将来の高齢化を見据えて長期的な担い手の育成と農地集積を図る。集落で農地や担い手のあり方を話し合う「人・農地プラン」を定め、定例会を通じて若手などへ農地を集積。組織自体は農作業受託などで個別経営を支える。中山間地域や集落営農などへの支援策に柔軟に対応する受け皿として機能し、若手から高齢者まで多様な担い手が営農継続できる環境を整備する。

(9面・営農技術)

〈写真右:2016年産の米の出来を確認する渡部代表(右)と篠森さん(左)〉

薬剤抵抗性対策は先手がカギ、開発と対策をセットで普及へ/日本植物防疫協会がシンポ(9面・営農技術)【2017年1月3週号】

 日本植物防疫協会は12日、東京都内で薬剤抵抗性対策に関するシンポジウムを開き、抵抗性病害虫の予察技術など最新の研究動向のほか、効果的なローテーション散布方法などの管理戦略について報告した。などに本格的に取り組むなど活動をさらに充実させている。

(9面・営農技術)

かんきつ「小原紅早生」 ブランド維持へ力【香川県・1月3週号】

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 【香川支局】地域ブランドとして、国内だけでなく海外でも高く評価され、高値で取引されているかんきつ「小原紅早生」。小原紅早生を80アールで栽培する坂出市青海町の品治秀直(しなじひでなお)さん(78)は、「ミカンの産地として生き残っていくため、栽培技術を高めていきたい」と話す。

〈写真:「もっと多くの人に坂出のミカンを知ってもらいたい」と品治さん〉

第三者継承で酪農家への夢かなえる【新潟県・1月3週号】

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 【新潟支局】「酪農で非農家出身の第三者継承はあまり例がないと思います。今後、酪農家の後継者不足の解消にもつながれば」と話す新潟市秋葉区の森口巌さん(34)。酪農家の田村豊さんから経営を移譲され、2016年1月から夫婦二人三脚で農場「フォレストファーム」を営んでいる。

〈写真:「複数の牛舎で働いた経験を生かし、技術も経営ももっと良くしていきたい」と作業に励む森口さん〉

親子で農家レストラン 自家産麦のピザ提供【埼玉県・1月3週号】

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 【埼玉支局】長瀞町の福島美知子さん(65)は農家レストラン「flour」をオープンして2年目になる。調理師免許を持つ娘の高柳芙未子さん(30)と作るオリジナルのピザは、自家産麦の強力粉の生地と、自家産トマトの無添加ソースを使う。野菜本来の濃厚な味わいが好評だ。

〈写真:ピザを手に福島さん(左)と芙未子さん〉

高校生対象に料理教室 特産シイタケの魅力伝える【大分県・1月3週号】

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 【大分支局】「特産の乾燥シイタケの魅力を地域の若者に伝えよう」と、玖珠・九重地域の女性生産者グループ「どんぐり会」では、高校生を対象に「しいたけ料理教室」を開いている。

〈写真:シイタケ料理を楽しむ生徒と梅木さん(右)〉

冬の風物詩「啓翁桜」 色良く上出来【山形県・1月3週号】

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 【山形支局】冬に咲かせて楽しむ桜として知られる「啓翁桜」を生産する天童市の山形県錦の会(鈴木孝市会長)ではこのほど、今年の初出荷を迎えた。鈴木会長は「品質的には花の色も良く上出来」と話す。

〈写真:啓翁桜のこん包作業〉

狩猟続け50年 楽しみながら【福島県・1月3週号】

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 【福島支局】「時期になるとイノシシ狩猟で山を駆け回っているよ」と話す鮫川村青生野の長久保光市さん(78歳、稲作、和牛繁殖など)は、50年以上狩猟を続けている。

〈写真:猟銃を構える長久保さん〉

防風林「絣(かすり)の野良着は農村女性の暮らしの文化【2017年1月3週号】」

 ▼住宅に囲まれた近所の小さな畑の畝に、マルチを敷く親子農家の姿があった。近づくにつれ、真新しい作業服と黒長靴を身に着けた青年が、実は高校生ぐらいの女子だと気づいた。
 ▼父親がそろえたのか灰色のいでたち。それを素直に着る彼女の決意も伝わって、「がんばれ」と心の中で応援し、その場を後にした。しばし歩いて彼女の硬い表情が気になりだした。汚れは当たり前の農作業でも柄物衣服やジーンズ、赤長靴なら楽しい気分になれたのではないか?と。
 ▼昨年末、鳥取県倉吉市で木綿絣(かすり)の古い野良着を収集し研究する染織家・福井貞子さんを訪ねた。かつて農村女性は藍染木綿絣を自ら織り、破れに布をあてて針目を増やし愛着を込めて着こなした。短い上着とモンペの組み合わせの歴史は意外と新しく昭和期に入ってからの流行という。
 ▼長い着物を端折(はしょ)って作業した時代、モンペ姿の嫁に、「女が股割れ着物を」との姑(しゅうとめ)の苦言を避けるため、屋外の物陰で着替え野良にでた女性もいた。戦時中は出征で、戦後は出稼ぎで男手のない田畑を守った女性。モンペは働き頭としての象徴だった。
 ▼織物教室で技術を継承する福井さんは「織の技法は伝統を、柄は自分らしさを」と教えている。野良着は女性が築いてきた生活文化。固定し留(とど)まるのではなく、農作業のほか直売所運営や農産加工など、女性が活躍する範囲の広がりに応じ柔軟に変化していい。それが農村を明るくし作業改善への意欲につながれば、なおいい。

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