ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

今週のヘッドライン: 2017年01月 4週号

日米2国間交渉への懸念/米国・TPP離脱で首相が含み(1面)【2017年1月4週号】

 安倍晋三首相は26日の衆院予算委員会で、米国との自由貿易協定(FTA)交渉について「全くできないということはない」と述べ、交渉入りの可能性に言及した。トランプ米大統領が23日に環太平洋連携協定(TPP)から「永久に離脱する」とし、2国間交渉を進めるとの大統領令に署名したことを受けた発言。ただ、「米国第一主義」を掲げるトランプ米政権と2国間交渉に入れば、TPPを超える譲歩を迫られるのは必至だ。

(1面)

改正農業災害補償法案 収入保険を規定/事業主体「農業共済団体の全国組織」(1面)【2017年1月4週号】

 農林水産省は25日、自民党農林関係合同会議で、今通常国会に提出予定の農政改革関連法案(8法案)の概要を示した。昨年11月にまとめた「農業競争力強化プログラム」を着実に実施するための法整備で、農業収入全体に着目した新たなセーフティーネットにして導入する収入保険制度については、農業災害補償法(農災法)を一部改正し、制度創設にかかる規定を盛り込む。生産資材価格の引き下げと流通・加工構造の改革は、関係業界の再編などを後押しするため、「農業競争力強化支援法」(仮称)を制定。加工原料乳生産者補給金制度の抜本的な見直しにかかる法改正や土地改良法の改正なども措置する。いずれも重要法案であり、同省は3月上旬までの成案化を目指し、与党との調整を加速化させる。

(1面)

果樹の樹体共済/大切な資産を守る 枯死、流失、主枝損傷を補償 樹冠容積1/2以上が対象(5面・NOSAI)【2017年1月4週号】

 寒波の影響で東北から中国地方の日本海側を中心に大雪に見舞われ、果樹や園芸施設などに被害が発生している。気象庁発表の3カ月予報(2~4月)によると、2月の平均気温は平年並みが見込まれているが、今後も大雪への備えは引き続き必要だ。NOSAIが実施する果樹の樹体共済は、枝折れなどの被害による損失を補償する。果樹農家の資産を守る樹体共済の仕組みを共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・NOSAI)

農機具リサイクルを仲介 安心できる出品ルール設定 ―― 熊本県・NOSAI熊本(5面・NOSAI)【2017年1月4週号】

170201-1.jpg

 NOSAI熊本(熊本県農業共済組合、佐々木博幸組合長)は、使わなくなった農機具を売りたい農家と買いたい農家の橋渡しをする農機具リサイクルサービスを実施し、好評だ。年4回発行する広報紙「ひのくに」に、出品依頼を受けた農機具の情報や写真、最低販売価格などを掲載。広報紙に掲載している専用はがきなどで申し込みを受け付けている。NOSAIが購入希望者一覧を出品者に報告し、本人同士が直接交渉する。農家サービスの一環で、手数料などは不要。本年度は農機具164台を掲載、約9割に購入希望の申し込みがあるという。

(5面・NOSAI)

〈写真上:広報紙の農機具リサイクルコーナーを確認する田上さん(左)と、NOSAI熊本の田中恭徳熊本市支所長〉
〈写真下:エアーコンプレッサーをコンバインの清掃などに活用する村山さん〉

価格下落含め減収を補てん/青申1年分で加入できる 収入保険制度「どうなるの?」にやさしく解説(7面・特集)【2017年1月4週号】

 政府は、「収入保険制度」の創設に向けて、今通常国会に農業災害補償法の一部改正案を提出する。農家ごとに農業収入全体を見て、総合的に対応し得る新たなセーフティーネットとして2019年から実施し、NOSAI制度との両輪で"備えあれば憂いなし"の農業生産体制の構築・強化を目指す。生産現場で関心・期待が高まっている収入保険制度の内容などについて、実施主体となるNOSAI団体のマスコット「ノーサイくん」にやさしく解説してもらった。(関連記事1面)

(7面・特集)

革新技術を新産業に――戦略的プロジェクト研究推進事業から(15面・営農技術)【2017年1月4週号】

 2017年度の農林水産技術会議事務局の予算総額は前年度比2千万円増の675億4千万円となった(16年度補正予算を除く)。政策上の重要課題に取り組む「委託プロジェクト研究」は前年度比27億600万円増の41億9600万円で、新規に「戦略的プロジェクト研究推進事業」(10億5千万円)が盛り込まれた。国が特に重要とする人工知能(AI)などの研究課題に中長期の視点から戦略的に取り組む。ICT(情報通信技術)や遺伝子組み換えカイコなど最新技術の導入で、新たな産業の構築を図る2課題を中心に紹介する。

(15面・営農技術)

2016年産米の1等比率 過去5年で最高(2面・総合)【2017年1月4週号】

 農林水産省は25日、2016年産米の農産物検査結果(16年12月31日現在)を公表した。水稲うるち玄米の1等比率は、前年同期比1.0ポイント高の83.6%で、12年産以降で最も高かった。前月末では0.1ポイント下がった。

(2面・総合)

ヒートポンプで地中熱利用 水平にパイプ埋設しコスト4割減/寒冷地での野菜周年栽培 ―― 福井県・福井県園芸研究センター(14面・資材)【2017年1月4週号】

 福井県園芸研究センターは、年間を通して温度が安定している地中熱をヒートポンプ(熱交換装置)で利用する、野菜の周年栽培試験に2016年度から取り組んでいる。パイプを地中深くまで敷設し、設置費用がかさむ従来の「鉛直型」と異なり、2メートルの深さに平面的に穴を掘りパイプをはわせる「水平型」としたのが特徴で、設置コストを4割低減した。燃油での暖房と比べると、ランニングコストは4割削減される見込み。

(14面・資材)

こんにゃく入りあげパン 地元のPRに【愛媛県・1月4週号】

170201-02.jpg

 【愛媛支局】西予市城川町高川川津南地区の亀岡紀世美さん(44)は、同地区でコンニャクが多く栽培されていることから、それを生かして地元のPRに貢献できないかと「こんにゃく入りあげパン」を作り上げた。

〈写真:手作りパンやクッキーを手にほほ笑む亀岡さん〉

野菜パウダー利用しギョーザ 関東圏に販路拡大へ【福島県・1月4週号】

170201-03.jpg

 【福島支局】白河市白坂で農産物直売所「アグリパーク」を運営する有限会社南部(渡辺久代表=55歳)では、地場産トマトなどを粉末化して皮に練り込んだギョーザを開発。昨年末から本格的に販売を開始した。

〈写真:「ギョーザはおいしい皮に仕上がりました」と話す渡辺代表〉

しそ巻き 若者にも好まれる味に【秋田県・1月4週号】

170201-04.jpg

 【秋田支局】湯沢市秋ノ宮地区の「おふくろの味工房」(沼倉成子代表、58歳)が手掛ける「小町のしそ巻」は発足当初から手掛ける一品。沼倉代表は「先代が、『若い人からお年寄りまで万人に好まれる味付けを』と試行錯誤したと聞いている。現在も当時のレシピ通りに作っているよ」と話す。

〈写真:「小町のしそ巻」を持つおふくろの味工房の沼倉代表〉

トマトの自販機導入 〝いつでも買い時〟が好評【三重県・1月4週号】

170201-05.jpg

 【三重支局】いなべ市員弁町でトマトを栽培する日紫喜修司さん(53)。農園では手売り販売も多いことから「自分がこの場にいなくてもお客さんの迷惑にならないようにしたい」と思い、トマトを自販機で販売できるよう導入した。今では手売りよりも売り上げがいいという。

〈写真:導入した自販機と日紫喜さん。冷蔵、冷凍機能が付いている〉

酪農女性の集いの場づくり 仲間と楽しさを共有【岩手県・1月4週号】

170201-06.jpg

 【岩手支局】家族経営で乳用牛(成牛36頭、育成牛30頭)を飼育している洋野町の堤内(つつみない)ひろみさん(55)。農作業や家事に追われて閉鎖的になりがちな酪農女性の意見交流の場を設け地域のつながりを広げている。

〈写真:牛舎で世話をするひろみさん〉

オリジナル葉ボタン「踊りブーケ」 華やかな姿が評判【香川県・1月4週号】

170201-07.jpg

 【香川支局】1株に3~4個の花弁を付けたオリジナル葉ボタン「踊りブーケ」を販売している高松市香川町の藤本眞由美さん(69)。小さなかわいらしい花弁が集まり、1本でも大きく華やかに見える。長年の栽培経験から生み出した、藤本さん独自の方法だ。

〈写真:「常に新しい品種や栽培技術に挑戦しています」と藤本さん〉

自家産米を小分け販売 観光客がリピーターに【石川県・1月4週号】

170201-08.jpg

 【石川支局】自家産米を地元の道の駅で直売する志賀町中泉の砂崎久正さん(74)・隆子さん(69)夫妻は、小分けの真空パックで顧客を獲得している。土産に買い求めた観光客がその後は個人購入のリピーターになることもしばしばという。

〈写真:道の駅に商品を並べる砂崎さん夫妻〉

防風林「人の英知でモノはでき、努力で文化になる【2017年1月4週号】」

 ▼あらゆる「商品」が世に出る背景には、多くの開発者の苦悶(くもん)が隠れている。基礎研究の成果から実用化への途上で難問が待ち受けて、解決策が見えない状況を「死の谷にいる」と開発者は表現するそうだ。
 ▼谷から這(は)い上がり実用化を叶(かな)えても商品化への条件はより厳しく、深く暗い底なしの「ダーウィンの海」がある。新規性のある技術も、消費者志向や発売時期、価格を見誤ると商品化の契機は永遠に来ない。モノである製品をそんな視点で見ると、人の信念の結晶なのだと再認識する。
 ▼米産地品種銘柄に指定される品種の中で最も多いのは「コシヒカリ」(「農林22号」×「農林1号」)。しかし、世に送り出された経緯には育種関係者の苦闘があったという。『コシヒカリ物語-日本一うまい米の誕生』(酒井義昭著)では、稲姿は良いものの、いもち病に極めて弱く倒伏しやすいことから「芸者稲」と酷評されて、選抜から漏れる運命だった。
 ▼戦後の食糧増産時代が望む特性は、収量性や栽培の容易さで食味性は二の次。ダーウィンの海の底に沈んでいたコシヒカリを陽光の下に引き上げたのは、「良食味性の時代が到来する」との関係者の信念だ。過施肥が節間長を伸ばし倒伏させるため、最適施肥法の確立に心血を注いだ。
 ▼育成に関係した新潟と福井の地方を示す「越の国」に「光輝く稲を」と願いを込め命名。さらに続き「農林100号」で品種登録された。人の英知でモノが誕生し人の努力により文化が派生するのだ。

» ヘッドラインバックナンバー 月別一覧へ戻る