ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

今週のヘッドライン: 2017年02月 1週号

青色申告 経営収支を改善、税制上の優遇も ―― 京都府京都市・高田潤一朗さん、深幸さん(1面)【2017年2月1週号】

170208-01.jpg

 個人経営の農家は、2月16日から確定申告の受け付けが始まる。2016年の1年間の所得を最寄りの税務署に報告する必要がある。確定申告には青色申告と白色申告の2種類があるが、税制上の優遇が受けられる上、自らの経営状況を客観的に把握できる青色申告がお勧めだ。京都市左京区大原上野町で有機農業を営む高田潤一朗さん(35)、深幸(みさ)さん(35)夫妻は昨年、所得税の青色申告承認申請書を提出。新たに会計ソフトを導入して正規の簿記(複式簿記)に挑戦し、今年から白色申告から65万円控除の青色申告に切り替える予定だ。

(1面)

〈写真:売上伝票などを見ながら会計ソフトに入力する深幸さん〉

2017年度 バターの需給安定へ輸入枠1万3000トンに(2面・総合)【2017年2月1週号】

 農林水産省は1月27日、2017年度のバターの輸入枠を1万3千トンに設定すると発表した。国内生産の減少が続く中、16年度当初の2倍近い輸入枠を当初から明示することで、年間を通じた安定供給の確保などにつなげたい考えだ。ただ、1万トンを超える輸入量となれば4年連続となり、輸入の常態化が鮮明となっている。政府は生乳生産量の回復に向け、各種支援策を講じているものの、酪農基盤の弱体化に歯止めがかからない。生産振興対策の拡充はもとより、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉や政府が進める生乳流通の改革に伴う影響懸念など、酪農家の不安を払しょくし展望を持って営農継続できる環境整備に全力を挙げる必要がある。

(2面・総合)

NOSAI団体が収入保険の法制化で要請書を提出 機能発揮へ加入促す措置を(2面・総合)【2017年2月1週号】

 NOSAI団体は1月31日、山本有二農相宛に、収入保険制度の導入と農業共済制度(NOSAI制度)の見直しに関する法案作成にかかる要請書を提出した。「備えあれば憂いなし」の農業生産体制の構築に向け、両制度を担う準備を進めていることを強調するとともに、両制度が将来にわたって農業経営のセーフティーネットとしての機能を十分に発揮し、地域農業の発展に貢献できるよう、農業共済制度または収入保険制度への加入を促す措置の具体化を求めた。

(2面・総合)

地域からの信頼厚く事情にも精通 事業支える"礎" ―― 三重県・NOSAI桑員(5面・NOSAI)【2017年2月1週号】

 三重県北部を管内とするNOSAI桑員(桑員農業共済組合)は、水稲を中心に家畜の引受けも多い。組合と組合員の重要な橋渡しを担うNOSAI部長は、水稲損害評価野帳の取りまとめや建物共済の加入推進など基幹的な役割を果たしている。地域の農業事情に明るく、複数の役職を兼務するなど頼りにされる存在だ。担い手の高齢化や減少が続く中、安定経営を支えるNOSAI制度の普及に努める経験豊富な2人を取材した。

(5面・NOSAI)

能登でオリーブ ファン獲得にフェイスブック活用 ―― 石川県七尾市・洲崎邦郎さん(10面・流通)【2017年2月1週号】

170208-02.jpg

 「能登島をオリーブの島にしたい」――石川県七尾市能登島の洲崎邦郎さん(57)は、「能登島オリーブの会」の代表を務め、能登半島七尾湾に浮かぶ能登島で、耕作放棄地を活用したオリーブ栽培を始めた。冷涼な気候の中、2012年に栽培を開始し、16年には初めてオリーブオイルの搾油に成功した。洲崎さんは、島で水稲を生産する農事組合法人「ラコルト能登島」の専務も務める。

(10面・流通)

〈写真:オリーブの樹を確認する洲崎さん〉

10品種を選定、作期ずらし水稲大規模経営/適期作業と危険分散へ ―― 埼玉県吉川市・(有)中井農産センター(11面・営農技術)【2017年2月1週号】

170208-03.jpg

 埼玉県吉川市中井で水稲120ヘクタールを栽培する有限会社中井農産センターは、生育期間が長い、民間育種された多収水稲品種「みつひかり」など計10品種の特性を生かし作期をずらすことで作業の競合を避ける。「コシヒカリ」などの倒伏しやすい品種は施肥量などで生育を調整し、安定した収量・品質で出荷できる体制を整える。販売・商品開発に特化したグループ会社との連携により、大手飲食店との契約栽培や加工品販売など需要に応じた品種を栽培し、着実に収益を確保する。

(11面・営農技術)
〈写真:作業の進展を従業員に確認する浅見代表(右)〉

やんばるの地に根を張って/東京から沖縄にIターン ―― 沖縄県名護市・芳野幸雄さん(3面・暮らし)【2017年2月1週号】

170208-04.jpg

 沖縄県名護市にIターン就農しオクラ26アール、カボチャ40アールなどを生産する芳野幸雄さん(46)は、東京で農産物流通業界に15年携わった経験を生かし、飲食店などの異業種に携わる人々とのふれあいの中で、永続性のある農業の実現を目指している。農産物の生産・販売や地域活性化事業を手掛ける、「農業生産法人クックソニア」や農産物出荷グループ「沖縄畑人(はるさー)くらぶ」(会員15人)などの代表も務め、地産地消をはじめ食育や新規就農支援にも努めている。

(3面・暮らし)

〈写真:経営する直売所兼カフェレストランCookhalで商品を補充する芳野さん〉

若手が活躍 大豆を納豆やフムスに【新潟県・2月1週号】

170208-05.jpg

 【新潟支局】6次産業化を目指し、自社生産大豆の商品開発に挑んでいるのは、新潟市江南区の農事組合法人「カメヨコ(田村唯次代表、構成員27人)」。若手構成員のアイデアや意見を積極的に取り入れ、フムス(大豆のペースト)や納豆の商品化など、新たなフィールドの開拓に力を注いでいる。

〈写真:田村代表(左端)と構成員〉

需要高まる「へそ大根」【宮城県・2月1週号】

170208-06.jpg

 【宮城支局】丸森町筆甫地区では伝統の乾物ダイコン「へそ大根」が出荷のピークを迎えている。スローフードの高まりで全国的に知られ、へそ大根を求める声が増えている。

〈写真:ゆで上げたダイコンを次々に串に刺して干していく〉

根ミツバを冬場の収入源に【岩手県・2月1週号】

170208-07.jpg

 【岩手支局】冬場の貴重な収入源として根ミツバ栽培を導入し、野菜の周年出荷に励む、田野畑村巣合地区の中村真文(なかむらまさふみ)さん(36)。周年出荷の一環として導入している根ミツバは、単価の極端な変動がないため、冬場の貴重な収入源となっている。

〈写真:ミツバを洗い出荷の調整をする中村さん〉

薬や化粧品の原料を生産 伝統の技を最先端技術へ【群馬県・2月1週号】

 【群馬支局】JA前橋市管内の養蚕農家でつくる「前橋遺伝子組換えカイコ飼育組合」では、組み換えカイコの実用飼育に取り組んでいる。組み換えカイコの実用飼育が広がっていけば、新たな蚕産業の創出による「蚕糸産業の維持発展」が期待でき、養蚕農家にとっても養蚕が行われない冬場にも飼育することが可能になる。

農業女子がスクラム SNS使って農産物をPR【秋田県・2月1週号】

170208-08.jpg

 【秋田支局】昨年4月に農業女子ユニット「きらきら農園」を立ち上げた大仙市大曲地区の高橋はるかさん(27歳、水稲・野菜)と同市中仙地区の小松瑞穂さん(25歳、水稲・エダマメ)。インターネットや会員制交流サイト(SNS)を活用し、自分たちで生産した農産物をPR、販売を行っている。

〈写真:高橋さん(右)と小松さん〉

はだか麦 生産量1位をラスクでPR【愛媛県・2月1週号】

170208-09.jpg

 【愛媛支局】伊予農業高等学校・食品化学科に所属する3年生12人のグループが、愛媛県が生産量全国1位を誇るはだか麦を使用したオリジナルのラスクを開発した。

〈写真:はだか麦のラスク〉

かぼちゃ芋 特性生かして干しいもに【石川県・2月1週号】

170208-10.jpg

 【石川支局】「かぼちゃ芋」と呼ばれる能登固有のサツマイモで干しいもを作る珠洲市三崎町の前濱利啓さん(26)。かぼちゃ芋は干しいもに適したサツマイモで、蒸して干すことで甘味が増し、しっとりしているのが特徴だ。

〈写真:かぼちゃ芋の干しいも〉

イチゴを急速冷凍 かき氷で提供【埼玉県・2月1週号】

170208-11.jpg

 【埼玉支局】深谷市黒田でイチゴ「紅ほっぺ」「章姫」「さがほのか」などを約40アールで栽培する高荷政行さん(56)。凍らせたイチゴを削って作る「いちごのかき氷」をキッチンカーで販売し、話題となっている。

〈写真:イチゴのかき氷〉

防風林「『裏日本』と呼ばれても気候・風土を受容しよう【2017年2月1週号】」

 ▼今年の冬は、日本海側や西日本の大雪で、果樹や園芸施設などに大きな被害をもたらしている。地球を循環する大気は、複雑地形で高低差のある日本列島を通過すると、地域によって様々な空模様を見せる。
 ▼列島の背骨を貫く山脈を境に、日本海側と太平洋側は正反対。川端康成の『雪国』にある「トンネルを抜けると」をそのままに、雪雲の下は白の世界。車窓の景色の変化に歓声を上げる観光客と対照的に、雪国へ帰る人は誰もが無口になっている。
 ▼雪国の人々は2~3メートルもの積雪に備え、高床の家屋や道路側に設けた庇(ひさし)〈雁木=がんぎ〉で、人が往来できる小路を確保する工夫をしてきた。そんな古い街並みも徐々に減少して、商店街はシャッターが降りて空き家や更地、駐車場などに様変わりしている。
 ▼日本海側の政令指定都市でも、旧市街地は世帯数の減少で小学校の統廃合が進む。併合された小学校歌に「裏日本の中心地」との一節がある。早稲田大学校歌「都の西北」と同じ相馬御風の作詞。厳しい自然でも負けずに雄々しくあれとの意を込めた。が、卒業生の旧友は「この地方が裏日本と意識した始まり。表日本へのあこがれがつのった」と話した。
 ▼山脈の横腹に穴を穿(うが)ち、新幹線と高速道路の開通で表日本は近くなったが裏日本の冬に変化はない。今冬、日本海を覆う鉛色の雲の切れ間から夕日が透け、赤と灰色の濃淡を見た。表日本では見ることができない風景。表も裏も意味はない。雪深い故郷の気候や風土をようやく受容できる齢(よわい)になったよう。

» ヘッドラインバックナンバー 月別一覧へ戻る