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今週のヘッドライン: 2017年02月 3週号

京都府南丹・中丹地域/1月の大雪被害 補償拡充した園芸施設共済が復旧・再起の支えに(1面)【2017年2月3週号】

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 今冬は1月中旬以降、全国的に強い寒気が流れ込み、断続的に大雪が降っている。2月9日から12日にかけては、中国地方や近畿地方の日本海側などで大雪となった。園芸施設や畜舎の倒壊などの被害があり、NOSAI団体では、迅速で適正な共済金支払いに向けて全力を挙げている。京都府の南丹地域と中丹地域では、1月14~16日に記録的な大雪となり、福知山市で80歳代の男性が雪の重みで倒壊したビニールハウスの下敷きになって亡くなるなど、多大な被害が出た。復旧に向けて尽力する施設園芸農家2人を取材した。

(1面)

〈写真:全壊したハウスの前で、担当のNOSAI京都の山本誠主任(右)と今後について話す平井さん〉

競争力強化支援法案が閣議決定 資材価格下げへ再編後押し(2面・総合)【2017年2月3週号】

 政府は10日、今国会に提出を予定する農政改革関連8法案のうち、「農業競争力強化支援法案」など3法案を閣議決定した。生産資材価格の引き下げと流通・加工の構造改革に向け、関係業界の事業再編などを促す内容だが、農家や農業団体の努力規定も盛り込まれており、現場には国による過度な介入を認める根拠法となりかねないとの懸念もある。稲、麦、大豆の民間育種開発などを促すために廃止案を出す「主要農作物種子法」をめぐっても、種子の生産・普及を担ってきた都道府県の取り組みの後退などを心配する声が出ている。真に農家のための改革になるよう丁寧な国会審議が求められる。

(2面・総合)

2016年の農産物輸出額 過去最高も伸び率わずか(2面・総合)【2017年2月3週号】

 農林水産省は10日、2016年農林水産物・食品の輸出額は7503億円で過去最高を更新したと発表した。ただ、伸び率は前年比0.7%(52億円)と14年から15年の21.8%(1334億円)に比べ大幅に鈍化した。農林産物の増加幅が小さくなったことに加え、ホタテの水揚げ量の減少などで水産物が前年比4.2%(117億円)減の2640億円となったため。政府は19年に1兆円に引き上げる目標の達成に向けて、物流の高度化支援や輸出先国・地域の輸入規制の緩和・撤廃交渉を含め輸出拡大に向けた支援を強化していく方針だ。

(2面・総合)

兄が搾乳・弟がチーズ作り 役割分担で経営多角化 ―― 北海道標茶町・長坂牧場(3面・暮らし)【2017年2月3週号】

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 北海道標茶町で酪農を営む長坂牧場は、代表を務める長坂浩行さん(32)と、弟の泰裕さん(28)ら家族経営で経産牛80頭、育成牛50頭を飼養している。昨年4月に念願だった「長坂牧場チーズ工房」を立ち上げ、泰裕さんがチーズ製造を担当。飼養管理を担当する浩行さんが搾る生乳の味わいを100%引き出せるよう、試行錯誤しながらナチュラルチーズを製造する。生乳生産から加工・販売までを一貫して家族で取り組み、標茶町を代表する特産物にしようと挑戦を続けている。

(3面・暮らし)

〈写真:製造したチーズを切る泰裕さん。「基本に忠実に、胸を張れるチーズを作りたい」と話す〉

有機JASの自然薯〈じねんじょ〉に商機 ―― 佐賀県唐津市・ささき農園 佐々木励さん(4面・流通)【2017年2月3週号】

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 「誰にも負けない最高のジネンジョだと自信を持っています」と話すのは、佐賀県唐津市浜玉町にある「ささき農園」の佐々木励さん(40)。農薬や化学肥料を使わずにジネンジョを生産する技術を10年がかりで確立、ジネンジョで初めて有機JAS認証を取得した。高い品質を武器に東京の高級料亭やホテルなどに卸している。有名料理人の間の口コミで広まり、生産が追いつかないほど。個人用には、ホームページを通じて販売し、竹筒に入れた贈答用ジネンジョも販売する。

(4面・流通)

〈写真:ジネンジョを手に佐々木さん〉

法人化し水田集積、水路・農道を管理 ―― 長野県飯島町田切地区・(一社)田切の里営農組合(9面・営農技術)【2017年2月3週号】

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 長野県飯島町田切〈たぎり〉地区は、農家全戸が加入する任意団体を「一般社団法人田切の里営農組合」として法人化し、水田180ヘクタールの維持管理や集積など直接の収益に結びつかない活動も請け負って個別経営の農家を下支えしている。非営利型法人として税制上も有利な条件を確保。法人格を持つことで農地の貸し借りや農作業の受委託ができ、地域全体で団地化や役割分担を促す。担い手の規模拡大を促進しつつ、意欲ある高齢者や兼業農家には組合から作業委託の形で従来通り農業を継続できる仕組みを整えた。担い手法人が収益追求に集中して地元住民を雇用するなど、年代や経営規模が違う幅広い農家同士が共存できる環境づくりを進めている。

(9面・営農技術)

〈写真:乾燥させたトウガラシを仕分け、冬の仕事を確保する。右奥が紫芝さん〉

韓国で口蹄疫拡大 防疫体制の再確認を(2面・総合)【2017年2月3週号】

 韓国で口蹄疫が続発している。農林水産省によると、韓国では5日、10カ月ぶりに忠清北道報恩郡の牛で感染例が見つかり、その後14日までに同郡で7件、京畿道漣川郡で1件、全羅北道井邑市で1件の計9件で感染が確認された。同省は、水際対策を強化するとともに、生産現場に対し農場に出入りする人・車両の消毒や人の立ち入り制限など防疫対策の徹底を呼び掛けている。

(2面・総合)

ネギ 機械化進め6ヘクタールに拡大【埼玉県・2月3週号】

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 【埼玉支局】杉戸町下高野でネギを生産し出荷している「丸源アグリ株式会社」社長の栗原理恵さん(37)。機械化を進め、自らも機械に乗って作業をこなし、ネギの通年出荷に取り組んでいる。

〈写真:農機を利用して、ネギを収穫する理恵さん〉

水稲直播機用センサー 不具合感知し確実に播種【新潟県・2月3週号】

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 【新潟支局】燕市上児木の佐藤広幸さん(60)は、知人と協力して、播種時の作業効率を上げる多目的感知装置「モンスターR8」を開発した。

〈写真:種子の排出部に取り付けるセンサー〉

茶園が冬化粧【鹿児島県・2月3週号】

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 【鹿児島支局】南さつま市金峰町の樋渡信行さん方の茶畑で、一面につららが下がる珍しい光景が見られた。

〈写真:茶の葉の部分から地面に届きそうなくらいまで伸びるつらら〉

昔ながらの手法でハッサクを貯蔵【徳島県・2月3週号】

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  【徳島支局】田んぼの一角を利用して高さ80センチの竹枠を作り、わらで囲い、その中にもわらを敷き詰める昔ながらの方法でハッサクの貯蔵をしているのは、三好市三野町芝生の北川登さん(84)。

〈写真:竹枠とわらを使ってハッサクを貯蔵する北川さん〉

ジビエの端材使いスマホ用スピーカー【岡山県・2月3週号】

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 【岡山支局】鏡野町青年農業者クラブ「泉会」の田口大介さん(36)は、破棄されているジビエの骨や皮に着目。シカの皮をなめし、イノシシの頭蓋骨(ずがいこつ)を取り出して、独創的なスピーカーを制作している。

〈写真:シカ皮のスピーカーを持つ田口さん(右)と、制作担当の竹下さん〉

比内地鶏を去勢 長期間育成し脂のり良く【秋田県・2月3週号】

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 【秋田支局】「あきたシャポン」を手掛けている、北秋田市の合川増沢の杉渕渉さん(47)。知名度向上と販売拡大を目指している。

〈写真:あきたシャポン〉

防風林「高齢社会だからこそ安全性能を軽視できない【2017年2月3週号】」

 ▼農業機械化促進法の廃止が今国会に提出される。トラクターや田植機など国が定めた機種に課せられていた型式検査が、国産農機の高性能化により国が規定した検査は役割を果たしたとの認識だ。
 ▼国の補助事業や制度資金での導入の際も検査済み機種を対象とする場合が大方だった。かつて貿易摩擦の際に、欧米農機企業では独自に国際基準の構造・耐久性試験を実施しているため認証済みとして除外するよう日本に要求、輸入機は任意制となった。その後、国産農機も同様となり受検機械が減少の一途をたどった。
 ▼検査対象のトラクターのキャブ・フレームと安全鑑定は改正農研機構法で継続。農林水産省が公表した2015年の農作業死亡事故は338件と減少したがなお高水準。農機大型化が進む中で高齢農家は増加、「ヒヤリ」時の対応遅れも大きな要因。安全装置の検査強化や義務化も検討すべきだ。
 ▼記者が選ぶ昨年の「農林水産研究成果10大トピックス」の第1位は、刈払機の動力オフ後でも慣性で回り続ける刈り刃を即座に止める機構だった。電子制御もなくシンプルで刈刃直上の部品からバーが伸び制動する。
 ▼農業者は無人走行機や自動化された最先端機能、ましてや安全機能をないがしろにした低価格生産資材は望まないはず。型式検査を廃止しても、労働衛生や人間工学の重要性を、今回の選定に際して多くの担当記者が意を込めたことを忘れないでほしい。

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