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今週のヘッドライン: 2017年05月 1週号

若手猟師が山村に活力 ―― 岐阜県郡上市・里山保全組織 猪鹿庁(1面)【2017年5月1週号】

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 森林地帯が9割を占める岐阜県郡上市では、集落ぐるみの獣害対策に若手猟師たちが一役買っている。16人で組織する里山保全組織・猪鹿庁は、「守り、捕獲できる集落倍増」を目標に掲げ、イノシシやシカなどから農作物被害を防ぐ侵入防止柵の設置方法や捕獲方法を10集落でアドバイスしている。住民の狩猟免許取得を支援し、わなを管理してもらい、危険が伴う止め刺しは猪鹿庁が実施。捕獲奨励金は集落に、捕獲した獣は猪鹿庁が引き取り、適切に食肉処理したジビエ(野生鳥獣肉)を販売する。里山の生態系保全に努めながら、安心して暮らせる地域づくりを支援している。

(1面)

〈写真:箱わなの近くでシカの足跡を確認し、方針を確認する興膳さん(左)と笹原さん〉

NOSAI制度70周年 キャッチフレーズロゴ決定(1面)【2017年5月1週号】

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 NOSAI制度70周年を機に新たなキャッチフレーズのロゴデザイン決定――。NOSAI全国(全国農業共済協会、髙橋博会長)はこのほど、公募で決定したキャッチフレーズ「備えの種をまこう。」のロゴデザインを作成した=写真。

(1面)


〈写真:新しいロゴデザイン〉

農業分野の外国人材増加 法整備で後押し(2面・総合)【2017年5月1週号】

 自民党の農林水産業骨太方針実行プロジェクトチーム(PT)は4月27日、農業分野における外国人材受け入れの状況などを取り上げた。外国人技能実習制度を通じた受け入れ数は増加傾向にあり、11月からは優良な実習先における実習期間の延長(3年から5年)などの見直しが予定されている。さらに、政府は今国会に国家戦略特区で農作業に従事する外国人材を受け入れる制度を盛り込んだ国家戦略特別区域法の一部改正案を提出。労働力不足が深刻化する中、農業分野での外国人材の活用を後押しする方針だ。ただ、受け入れには言葉や生活習慣などに対する相互理解をはじめ、労働環境の整備や実習生の失踪問題など課題も少なくない。外国人材をめぐる現状などを話し合った。

(2面・総合)

1組合体制で重要性増す基礎組織 被災経験が信頼の礎に ―― 栃木県・NOSAIとちぎ(5面・NOSAI)【2017年5月1週号】

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 共済部長(NOSAI部長)や損害評価員などの基礎組織構成員は、NOSAI制度の円滑な運営に欠かせない要だ。地域の事情に詳しいまとめ役が、職員と連携を取りながら加入推進を図る。本年4月に1県1組合の組織体制となったNOSAIとちぎ(栃木県農業共済組合)管内で、被災経験を踏まえながら加入推進や損害評価に取り組む共済部長と損害評価員を取材した。

(5面・NOSAI)

〈写真上:苗の生育を確認する川俣さん〉
〈写真下:「1組合になっても職員とのつながりは変わらない」と話す髙橋さん(左)〉

消費地と結ぶ新たな選択肢 神姫バスが農産物の集荷・卸事業 ―― 兵庫県姫路市(6面・流通)【2017年5月1週号】

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 「キャベツなど重量野菜でも出荷規格にとらわれず一定の量をさばけるのがメリット。売れ残ったものを引き取る必要がないのもありがたい」と、兵庫県稲美町でキャベツやブロッコリーを栽培する前田圭祐さん(33)は話す。県内を中心にバス事業を展開する神姫バス(姫路市)では、青果物の販路を持つ株式会社農業総合研究所(和歌山市)と提携し、県内各地に集荷場を設けて、都市部のスーパーマーケットのインショップで委託販売に取り組む。農家が品目や数量、売り先のスーパー、値段などを決められるのが大きな特徴だ。消費地から遠い農家でも神戸市などの大消費地に出荷できる。直営の農産物販売所でも農作物を販売するなど新たな出荷先として期待される。

(6面・流通)

〈写真:JR姫路駅の旧バスターミナルを活用した「バスの八百屋」〉

水稲移植とV溝乾田直播組み合わせて 整地作業分散し効率化 ―― 青森県藤崎町・ナリミツ農園(9面・営農技術)【2017年5月1週号】

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 家族3人で水稲45ヘクタールを栽培する青森県藤崎町矢沢の合同会社ナリミツ農園は通常の移植体系に加えて「V溝乾田直播」や「無代かき移植」などを組み合わせ、区画の大きさや水管理の状況に合わせた管理で規模拡大を実現している。乾田直播では、大区画圃場を中心に深耕と均平化に重点を置き、プラウ耕とレーザーレベラーの体系を導入。積雪により春作業の期間が限られるため、小区画圃場では秋に代かきを行う体系も導入して整地作業を分散させる。水管理の都合で播種後の止水ができない圃場では、無代かきの移植を導入して効率化を図っている。

(9面・営農技術)

〈写真:プラウ耕した圃場で「作業時間はかかるが明らかに生育が良い」と成田さん〉

品質に自信 イチゴで夢 ―― 大阪府河南町・和田芳弘さん 育子さん(3面・暮らし)【2017年5月1週号】

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 大阪府河南町のヨッシー農園代表・和田芳弘さん(65)は「紅ほっぺ」を柱にイチゴ12アールなどを栽培。1番果・2番果の摘果をしっかり行い大粒を収穫し、地元の人気洋菓子店へ卸すほかハウス前での直売で約9割を売り切っている。イチゴ栽培用のハウスに併設したベーカリーカフェ「いちご畑の米夢(まいむ)ちゃん」は、妻の育子さん(58)が切り盛り。周辺都市部からも利用者が訪れにぎわっている。和田さんは三線の同好会「いちごクラブ」(メンバー12人)の代表も務めていて、夫妻で充実した余暇の時間を過ごしている。

(3面・暮らし)


〈写真:イチゴを管理する和田さん。自然と笑顔になる〉

荷台付き自転車で野菜の移動販売【鳥取県・5月1週号】

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 【鳥取支局】倉吉市で移住者支援などに取り組むまちづくり団体「リアルマック(福井恒美代表=59歳)」は、「カーゴマルシェ」と名付けた自転車の荷台に野菜や花などを積み、移動販売を昨年9月から実施。玄関先まで新鮮な野菜などが届けられる移動販売を心待ちにする住民も多く、その取り組みが注目を集めている。

〈写真:おしゃれなカーゴマルシェを前に福井さん(右)と明倫地区スタッフの杉谷正賀さん〉

自家産卵を使ってアイスクリーム 飼料も生産【長崎県・5月1週号】

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 【長崎支局】波佐見町の「氷窯(こおりがま)アイスこめたま」のオーナーシェフを務める川棚町の山口晋(すすむ)さん(37)。自分で生産した安全・安心な卵をアイスクリームの原料に使いたいと、8年前から川棚町で採卵鶏の飼育に取り組んでいる。さらに、卵の品質は鶏の食べた餌に大きく影響されることから、飼料生産にも乗り出す。飼料用米70アール、麦20アールを栽培する。

〈写真:「原料から手作りするアイスクリームを知ってほしい」と山口さん〉

親子で特産ダイコン作り【富山県・5月1週号】

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 【富山支局】魚津市宮津の「株式会社高慶農産」は、代表の高慶(こうけい)一雄さん(49)と父・義平さん(74)、母・幸子さん(73)が力を合わせて特産「新川(にいかわ)だいこん」の生産に取り組む。春夏2ヘクタール、秋冬6ヘクタールで、年間350トン出荷している。

〈写真:「生産農家を増やしたい」と高慶さん一家〉

姉がイチゴ栽培・妹が菓子に【茨城県・5月1週号】

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 【茨城支局】北茨城市中郷町下桜井の「ひぐまのうえん」では、姉の樋熊希予伽(ひぐまきよか)さん(26)がイチゴを栽培し、妹の摩斗加(まとか)さん(25)が取れたてのイチゴを使ったケーキや菓子を手作りし、直売所で販売している。

〈写真:イチゴのハウスで希予伽さん(右)と摩斗加さん〉

ウメの売れ残りを活用 手間暇かけてうめージャムに【福岡県・5月1週号】

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 【福岡支局】ウメを30アール栽培している那珂川町の中山一富さん(75)と八重子さん(72)夫妻。手間暇かけて栽培したウメが売れ残ったのを見て、「何か工夫して販売したい」と、2年前から梅ジャムを生産。「うめージャム」と名付け、直売所へ出荷している。

〈写真:「うめージャム」を手に中山さん夫妻〉

農家レストラン 田園風景もごちそうに【宮城県・5月1週号】

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 【宮城支局】「皆さんが鳴子に求める四季折々の料理、風景を大切にしている」と話す大崎市鳴子温泉の高橋直子さん(64)は、古民家を再生した農家レストラン「土風里(どっぷり)」を営み、自家産米や旬の野菜を用いた田舎料理とどぶろくを提供する。

〈写真:店舗の前で高橋さん〉

防風林「古い農機も過去に栄光あり、海外で老骨振るう【2017年5月1週号】」

 ▼日本製トラクターのブランド人気が、開発途上国の農家にも浸透中――とイメージできる農機会社のテレビCMが放映されている。事実、2016年の生産実績(日本農業機械工業会)では、トラクター生産台数のうち72%が輸出仕向けで、国内仕向けは3割にも満たないのだ。
 ▼この状況は新品だけでなく、更新時に発生する下取り品などの古い農機具も海外では引く手あまたで、買取業者によると耐久面での評価が高く輸出先は50カ国以上だという。ある業者の農機集積場を訪ねると、時代を築いた数々の名機が並んでいた。
 ▼ロータリーの耕深制御を可能にした元祖「ICトラクター」、座席の前後位置を付け替えることが可能な「リバーシブルトラクター」、座席が左右二つある「二人乗りトラクター」。さらに四輪駆動四輪操舵式11馬力「乗用管理機」、一世を 風靡した「駆動式ディスク型プラウ」もある。
 ▼どの機種も当時は国内農家にもてはやされたが、その機能は普遍化し廃れ第一線から退いた機械たち。「奮発して買い替えた」と新品トラクターのフロントノーズをなでた若手農家がいた。目の前の機械は、鉄板がボコボコにへこんで剥げた塗装が痛々しい同一の機種。それでも動く。
 ▼ICT(情報通信技術)で数年後には無人走行式トラクターが世に出る。新しい技術が夢の農業を築く原動力になればいいと思う。農家の手や足だった農業機械から、人工知能で管理された機械に変身したら夢は誰が描くのだろうか。

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