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今週のヘッドライン: 2017年05月 2週号

計画出荷体制が軌道 ―― 岡山県赤磐市・直売所「稚媛の里」(1面)【2017年5月2週号】

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 地域の若手生産者らが立ち上げた、岡山県赤磐市の直売所「稚媛(わかひめ)の里」(安井正代表=48歳、従業員2人ほか)では、「計画出荷」体制を軌道に乗せ、登録農家四百数十戸のうち出荷申請をした約80戸全員と面談し、一人一人に責任を持って生産・出荷してもらうことで、年間を通じて品質の高い農産物の安定供給を実現している。さらなる品質向上と単価アップを目指して勉強会を開いたり、生産者へのクレームを顧客から直接伝えてもらったりすることもあるという。農産物に思いを込めた農家が活躍でき、消費者から高く評価されている直売所の姿がある。

(1面)

〈写真:遠藤芳夫さん(69歳、右)と水稲育苗談義に花が咲く安井代表〉

農水省が一問一答 収入保険の理解促進へ(1面)【2017年5月2週号】

 農林水産省は10日、自民党の農業基本政策検討プロジェクトチーム(PT)で、2019年からの実施を予定する収入保険制度に関するQ&A(一問一答)と、既存の類似制度との比較のポイントを示した。同省は、今国会に収入保険制度の創設を盛り込んだ農業災害補償法の一部改正案を提出し、生産現場で制度への関心・期待が高まる中で、正しい内容の理解促進に向けた資料として作成・活用していく方針だ。

(1面)

TPP担当相 11カ国でも意義「高い」(2面・総合)【2017年5月2週号】

 石原伸晃経済再生担当相は9日の閣議後会見で、米国を除いた11カ国でも環太平洋連携協定(TPP)発効の意義は「非常に高い」と強調、5月下旬にベトナムのハノイで予定されている閣僚会合での議論を主導する考えを示した。

(2面・総合)

外国資本の森林買収 2016年は202ヘクタール(2面・総合)【2017年5月2週号】

 農林水産省は4月28日、2016年に外国法人・外国人による日本国内の森林買収面積は、北海道など5道県で計202ヘクタール(29件)だったと公表した。調査を開始した06年以降の累計では、15道府県で1440ヘクタール(141件)に及ぶ。なお、外国資本の森林買収をめぐっては、水源地の維持・管理などへの影響が懸念されている。

(2面・総合)

NOSAIのリスクマネジメント支援 地域に合わせて鳥獣害防止(5面・NOSAI)【2017年5月2週号】

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 中山間地域を中心に農家の頭を悩ませるのが、野生鳥獣による農作物被害だ。農業共済制度では、台風などの自然災害だけでなく、鳥獣害による水稲などの減収や園芸施設の破損、果樹の枝折れなど幅広く損失を補償する。同時に全国のNOSAI団体では、被害発生を未然に防ぐリスクマネジメント(RM)支援も重要な活動として位置付ける。箱わなの貸し出しや侵入防止柵の設置費用の助成、職員が狩猟免許を取得して箱わなを管理するなどの取り組みだ。地域の要望に応じた支援を通じ、農家の生産意欲維持と損害防止への意識向上につなげている。

(5面・NOSAI)

〈写真:集落に専門家を派遣して研修会を開催する(NOSAI福井)〉

5集落統一の水田営農 ―― 秋田県大仙市・「農事組合法人たねっこ」(11面・営農技術)【2017年5月2週号】

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 秋田県大仙市小種地域の5集落が一つとなり水田290ヘクタールで営農する「農事組合法人たねっこ」(工藤修代表、65歳)は、経営を地域全体へ広げることで効率的な農地利用や資材の一括購入によるコスト低減を実現している。地域内にある98%の農地を集積して基盤整備と共同作業体系により機械作業時間を半減。機械作業を組合員へ委託し、各集落に設けた運営委員会を通じて毎朝、作業工程を連絡して適期作業につなげる。大ロットでの出荷により、大手スーパーへ契約出荷するなど有利販売を実現した。農地の集約化を進める一方で、圃場ごとの収量に応じて各組合員への利益分配など営農への意欲を維持する。

(11面・営農技術)

〈写真:「農地を守る思いをみんなで共有するよう話し合っている」と工藤代表〉

電球交換から草刈りまで 高齢者を手助け【大分県・5月2週号】

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 【大分支局】豊後大野市清川町の「道の駅きよかわ」を運営する「(有)清川ふるさと物産館夢市場(三浦俊荘代表取締役社長=64歳)」は、農業者の高齢化による道の駅への出荷量の減少が課題となる中、地域住民のさまざまな困りごとに応えようと、高齢者生活支援サービス「町の便利屋さん」を開始。町内で農産物の出荷代行をするなど注目が集まっている。

〈写真:集荷に回る従業員の赤嶺さん(右)〉

虫から学ぶ自然【福井県・5月2週号】

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 【福井支局】「虫は先生であり、こちらから問いかければ、いろんなことを教えてくれる」と話す、大野市上舌の高津琴博(ことひろ)さん(53)。農業(水稲4.5ヘクタール、サトイモ20アール)を営む傍ら、農業・農村の多面的機能の大切さを伝える環境教育活動に取り組んでいる。

〈写真:「ルリボシカミキリ」の写真を手に高津さん〉

水稲「秋のきらめき」 密植で反収600キロ【秋田県・5月2週号】

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 【秋田支局】中山間地域向けの水稲品種「秋のきらめき」を栽培する鹿角市八幡平の栗木忠一さん(68)。株間の密度を高め、昨年の収穫量は10アール当たり600キロほど。鹿角市内でも標高が高い水沢地区での栽培だが、植える株間を密にすることで多収量を実現した。

〈写真:秋のきらめきを栽培する栗木さん〉

黒にんにくをもっと手軽に【香川県・5月2週号】

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 【香川支局】「黒にんにくオリーブオイル」の販売を今年4月から始めた三豊エコファーム(三豊市高瀬町、ニンニク3ヘクタール)。同社の白川大輔(しらかわだいすけ)代表(34)は、「ターゲットは、ニンニクを食べる習慣が無かった若い層。甘熟黒にんにくを、より手軽に食生活に取り入れてほしい」と話す。

〈写真:「きざみにんにくオリーブオイルも同時発売しました」と白川代表〉

白トウモロコシを地域の特産に【静岡県・5月2週号】

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 【静岡支局】生で食べる白いトウモロコシ「ロイヤルメイズ」を作付け・販売している浜松市西区のビンクロファーム株式会社で代表を務める辻村晃一(つじむらこういち)さん(37)。種苗メーカーと試行錯誤し独自に開発した品種だ。辻村さんは「地域活性化にもつなげていきたい」と話す。

〈写真:白いトウモロコシ「ロイヤルメイズ」〉

防風林「日本の道の狭さには、乗り物文化の違いがあった・・・【2017年5月2週号】」

 ▼交通渋滞のたびに「日本の道路はなぜ狭いのか」と嘆いてしまう。高度経済成長期に高速道路網の新設や国道拡幅が進んだが、地方にはいまだ車社会を想定されていないかのような狭い道が多い。
 ▼道の歴史解説書『道』(武部健一著)によると、日本の道が文献に初めて登場するのは、『魏志倭人伝』。対馬の表記に「道路は禽鹿径(きんかみち)の如し」とある。中国・秦朝期には、首都から各都市に広い幅の道路が造成されていて、使者には獣道にしか見えなかったよう。
 ▼その後、大化改新後の中央集権政府は律令制を広めるため「駅伝馬制」を導入。東海・北陸・東山など幅9~12メートルの総延長約6300キロにおよぶ駅路7道を造成した。軍の移動や勅令送達、官吏用道として等間隔に駅を配置した。一方、伝路の幅は狭く各駅から地方の町村につながっていた。
 ▼制度の廃止で駅路は土深く埋もれたが、伝路は生活道などに引き継がれた。鎌倉・室町・江戸期には街道などを整備したが、駅路のように広幅道路を造成した記録はない。江戸期は海路が物資運搬を担い、陸路は参勤交代など人馬の移動が中心の街道整備が主だった。
 ▼最短距離で建設した高速道路と、発掘した駅路がほぼ同一ルートというから驚く。近代の明治政府は鉄道の延伸に力を注ぐが道路整備は二の次。古代から馬車を利用した大陸文化に対し、日本は平安期の牛車以外の乗り物の歴史は浅い。交通渋滞と道幅の狭さの原因といえようか。

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