ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

今週のヘッドライン: 2017年06月 2週号

改正農災法案 一部修正し衆院で可決(1面)【2017年6月2週号】

170615_1.jpg

 農業の健全な発展に向け、農業共済と収入保険による農業保険制度の確立を目的に掲げた農業災害補償法の一部改正案は8日、衆院本会議で与党などの賛成多数で可決され、参院に送付された。政府・与党は会期末までの成立を目指す。

(1面)

〈表:主なポイント〉

農家女性たちが野菜など移動販売 ―― 宮城県登米市・いって見っぺごごの市(1面)【2017年6月2週号】

 高齢化や過疎化が進む地域が点在する宮城県登米市。農家女性で構成する「いって見っぺごごの市」では、朝取り野菜や加工品などを自家用車に積み込む移動販売に取り組んでいる。毎週金曜日だけの営業だが、周囲に小売店が少なくなった地域住民から喜ばれている。決まった日時と場所で販売するため、一人で暮らす常連高齢者の安否確認にも一役買っているという。産直市で販売する〝待ち〟から、自分たちで出向いて販売する〝攻め〟に方向転換して、消費者の需要に応えながら売り上げを確保する。中山間地で農産物と笑顔を届ける農家女性の取り組みを取材した。

(1面)

自民党 日EU・EPAで対策本部 月内に方針取りまとめへ(2面・総合)【2017年6月2週号】

 自民党は9日、日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉に関する対策本部の初会合を開いた。政府が7月上旬の大枠合意を目指す中、党としての対応方針を作成する。西川公也本部長(農林・食料戦略調査会長)は「毎週会合を開き、今月いっぱいにまとめたい」と述べ、意見集約を急ぐ考えを示した。

(2面・総合)

制度運営支えるNOSAI部長 ―― 農家とNOSAIの懸け橋(5面・NOSAI)【2017年6月2週号】

 各地の農業共済組合では今が総代会のシーズン。すでに総代会を終え、NOSAI部長など基礎組織役員に選任された方も多いに違いない。NOSAI制度の運営を支えるNOSAI部長の役割や期待について、共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・NOSAI)

獣医師確保へ 学生対象に採用説明会 ―― NOSAI全国(5面・NOSAI)【2017年6月2週号】

170615_2.jpg

 NOSAI全国(全国農業共済協会、髙橋博会長)は3~4日、獣医学系大学の学生を対象としたNOSAI団体獣医師職員の採用説明会を開いた。3日は東京都武蔵野市の日本獣医生命科学大学、4日は神奈川県相模原市の麻布大学で開催し、両会場合わせて94人が訪れた。

(5面・NOSAI)

〈写真:獣医師から説明を聞く学生たち〉

粗飼料生産を拡大で安定経営 乳飼比27% ―― 岡山県津山市沼・永禮淳一さん(9面・営農技術)【2017年6月2週号】

170615_3.jpg

 経産牛45頭を飼養する岡山県津山市沼の永禮淳一さん(44)は、水田転換の草地14ヘクタールでイタリアンライグラスとスーダングラスの二毛作、発酵粗飼料(WCS)用稲3ヘクタールを生産。経産牛1頭当たり年間乳量を8250キロに抑えながら、乳飼比は27%と購入飼料にかかる費用を大幅に抑え、所得を確保している。牛舎周辺の地域が宅地化される中、粗飼料給与を重視した飼料設計は臭い対策にもつながっている。後継牛は全て自家産で、飼料価格の高騰など外部要因に左右されにくい安定経営を確立している。

(9面・営農技術)

〈写真:牛舎は高台にあり、周囲の地域は宅地化が進んでいる。「牧草の生産は20ヘクタールまで拡大したい」と永禮さん〉

所有者不明な土地 地方で26%に ―― 法務省が調査結果公表(2面・総合)【2017年6月2週号】

 法務省は6日、50年以上登記の変更がない土地が大都市部で6.6%、地方(中小都市と中山間地域)では26.6%に及んでいるとの調査結果を公表した。いずれも所有者が不明となっている可能性がある。

(2面・総合)

ユズの種子使い化粧品を開発【長崎県・6月2週号】

170615_4.jpg

 【長崎支局】壱岐市の壱岐ゆず生産組合(長嶋邦昭組合長、73歳)では、株式会社アットマーク(山内武志代表、48歳)、壱岐旅館組合女将(おかみ)の会(中原恵美子部長、72歳)と連携し、ユズ種子から抽出したオイルを配合した化粧水「壱岐のべっぴ~んしゃん」を開発。壱岐初の農産物を利用した化粧品開発の取り組みとなった。

〈写真:ユズの種子を利用して作った化粧品「壱岐のべっぴ~んしゃん」〉

山間地で和牛繁殖40年以上【京都府・6月2週号】

170615_5.jpg

 【京都支局】京丹後市久美浜町の瀬戸覚治さん(83)は、山間地で1973年から和牛繁殖を始めた。多い時は母牛7頭を飼育していたが、今は昨秋に更新した母牛1頭と子牛の世話に励む。「牛飼いは苦労の連続。でもセリ市で高く売れたときはうれしい」と笑顔を見せる。

〈写真:牛の体調を確認する瀬戸さん〉

EM菌とハッカ油でサシバエ対策【鹿児島県・6月2週号】

170615_6.jpg 【鹿児島支局】「EM菌を活用し始めた昨年からウジとハエの発生が少なくなりました」と話すのは、伊仙町で繁殖牛を15頭飼養している福元三喜男(ふくもとみきお)さん。牛舎の悪臭防止のためにEМ菌をまき始めたところ、ハエの対策にもなったという。さらに今年からは、虫よけ用のハッカ油を用いたサシバエ対策も始めた。足や腹部に軽くスプレーするだけで効果がある。

〈写真:EM菌を牛舎にスプレーする福元さん〉

カラスよけに黒の木綿糸【熊本県・6月2週号】

170615_7.jpg

 【熊本支局】相良村の立野賢治郎(たてのけんじろう)さん(71)。黒の木綿糸を使ったカラス対策を行い、効果を実感している。「安い経費で効果絶大。みんなに勧めています」と話してくれた。

〈写真:支柱に糸を巻き、四方と斜めに張る〉

特産ナシ果汁入り強炭酸サイダー【鳥取県・6月2週号】

170615_8.jpg

 【鳥取支局】八頭町産のナシ「二十世紀」の果汁を使った「ハヤブサイダー」が、八頭町観光協会から発売されている。二十世紀の甘い香りがシュワッと立ち上がり、一般のサイダーより炭酸が強く、爽やかな喉ごしだ。

〈写真:「ナシの味をハヤブサイダーで爽やかに感じてほしい」と山田さん〉

トマトジャム 食感滑らか甘さ控えめ【愛媛県・6月2週号】

170615_9.jpg 【愛媛支局】久万高原町下畑野川でハウストマトを17アール栽培しているマリーファームの張立新さん(64)と上野麻理さん(52)夫妻。出荷規格外のトマトを有効活用したいと、手作りのトマトジャムの販売に取り組んでいる。

〈写真:ほどよい酸味で甘すぎないのが特徴のジャム〉

防風林「水の循環を改めて考えることが大切【2017年6月2週号】」

 ▼環境学者のレスター・ブラウン博士がかつて訪日した際に、「農作物生産は水の収奪であり、農産物輸入は水の輸入そのもの。森林の急速な畑地転換で砂漠化が急速に深刻化している」との講演を聴いた。
 ▼アジアモンスーン気候にあり、毎年のように豪雨が発生する日本では近年、水不足や渇水への備え意識は万全だとは言い難い。これまでに、気象変動の影響で日照りや異常高温の長期化が、ため池や天水に頼る地域営農に著しい支障を来してきたことは記憶に新しい。3カ月天気予報によると、今夏は高温となる予想だ。
 ▼人は満たされている時に、その大切さを忘れる習性があるようだ。豪雨時に土砂崩れや河川氾濫などの被害が発生し、山林や水田が果たしている保水力に改めて気づかされる。政府の「水循環白書」(29年版)では、年間平均降水総量6400億立方メートルのうち、大気への蒸散分を引いた活用可能な水量は4100億立方メートル。大雨による洪水などで海に流亡した水量が多いほど、水の損失となる。
 ▼明治初期、京都府舞鶴市に海軍が軍港を造営する際、用水確保が急務となり背後の山あいに水源池を造り地元民にその管理を委嘱した。現在も周辺の森林や環境整備に取り組むという。山村で暮らす人の営みで森が守られ水源維持につながっている。
 ▼米国は、自国の不利益を発生させるとして地球温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明した。同じ地球にあるこの国にも農業がある。温暖化での水不足が不利益を生むことは計算外だ。

» ヘッドラインバックナンバー 月別一覧へ戻る