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今週のヘッドライン: 2017年07月 4週号

醸造用ブドウ5.6ヘクタール ワインに託す能登の未来 ―― 村山智一さん・石川県穴水町(1面)【2017年7月4週号】

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 「能登の食材にはワインがよく合う。能登に来てワインを飲んで楽しんでほしい」と村山智一さん(40)は強調する。醸造用ブドウ5.6ヘクタールを栽培する石川県穴水町鹿波の株式会社OkuruSky(オクルスカイ)代表を務める。白ワイン用品種「シャルドネ」4ヘクタールを中心に、第三セクターの能登ワインに出荷する。旅行会社と連携し、収穫直前の園地で試飲イベントを開催するほか、就農希望者の支援にも積極的だ。「能登の里山里海」が世界農業遺産に認定されたことも追い風となり、ワインを核とした地域活性化に尽力する。

(1面)

〈写真:シャルドネの葉かきをする村山さん〉

農業災害補償制度70周年記念事業 ゆるキャラ®グランプリにノーサイくんがエントリー(1面)【2017年7月4週号】

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 農業災害補償制度70周年を記念して、農業共済団体のマスコット「ノーサイくん」がエントリーしている「ゆるキャラ®グランプリ2017」の投票が8月1日から始まる。
 NOSAI全国(全国農業共済協会、髙橋博会長)では、農業災害補償制度がこれまで果たしてきた役割や農業へのセーフティーネットとしての重要性の普及も兼ねて、地域や企業のために頑張っているキャラクターの日本一を決める同グランプリの「企業・その他ゆるキャラ部門」にノーサイくんをエントリーした。「ノーサイくんを11月18~19日に三重県桑名市・ナガシマリゾートで開催する決選投票会場に連れて行こう!」と多くの方の投票と応援を呼び掛けている。

(1面)




 

口蹄疫 夏休み迎え農水省が警戒呼び掛け(2面・総合)【2017年7月4週号】

 国内外で人や物の移動が激しくなる夏休みに入り、農林水産省が生産現場に口蹄疫など家畜防疫対策の徹底を呼び掛けている。
 口蹄疫の国内発生は2010年の宮崎県の事例以降、確認されていないが、韓国や中国など近隣国では今年に入ってからも続発。さらに東アジア地域に近いロシア・イルクーツク州では、アフリカ豚コレラの発生も確認されている。訪日外国人旅行者数も年々増加する中、国内への侵入防止策を強化するとともに、畜産農家に対し、飼養衛生管理基準の順守や早期通報など万が一に備えた初動体制の徹底・確認などを求めている。

(2面・総合)

NOSAIにお任せください(26)  積算温度計を設置 水稲の適期収穫を支援―― 埼玉県・NOSAI埼玉(5面・NOSAI)【2017年7月4週号】

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 水稲栽培では出穂後に高温が続くと、白未熟粒や胴割れなどの品質低下を招く危険性がある。NOSAI埼玉(埼玉県農業共済組合)では、損害防止事業の一環として、管内の圃場100カ所以上に積算温度計を設置する。地域や品種ごとの収穫適期の目安にしてもらうほか、高温障害対策につなげてもらうのが目的。組合員を協力農家として任命し、出穂後の積算温度を記入してもらう。それぞれの地区を担当するNOSAI職員が測定結果を集計し、8月に開く水稲高温障害対策会議で確認する。最高気温が35度以上の猛暑日も増加傾向にあることから、組合員とNOSAI職員が互いに連携を深めながら品質向上に取り組んでいる。

(5面・NOSAI)

〈写真:NOSAI職員から積算温度計の説明を受ける大谷代表(左)〉

特定農薬 電解次亜塩素酸水をナシに散布 黒星病の症状緩和を実感 ―― 諌山浩司さん・福岡県うきは市(14面・資材)【2017年7月4週号】

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 福岡県うきは市でナシ「幸水」(ハウス30アール・露地60アール)、「豊水」(露地30アール)などを栽培する諫山浩司さん(65)は、防除に「電解次亜塩素酸水」を今年から導入した。現時点では、黒星病の症状緩和などに効果を感じているという。「理論上の防除効果が自分の圃場でも発揮されるかなどを調べていきたい」と話し、散布のタイミングや量を独自に工夫している。農林水産省が4番目の特定農薬として認定した同資材、殺菌効果の評価は高いが農業現場での実用例が少なく、農家との実証が今後の普及につながるとみられている。

(14面・資材)

〈写真:電解次亜塩素酸水生成装置の前で諌山さん。「メーカーとは情報共有し合って、互いに良品生産につなげられれば」〉

中山間地で柿3品種+野菜 作業分散し若手を通年雇用 ―― 中家農園・和歌山県紀の川市(15面・営農技術)【2017年7月4週号】

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 和歌山県紀の川市下鞆渕の中家農園は、経営の柱である柿4.5ヘクタールに野菜作を組み合わせて年間の作業を分散、若手従業員の仕事配分に配慮する。「責任を持って農業をする人を育てるには、柿の収穫期だけでなく常に仕事をつくることが大切」と代表の中家眞樹さん(41)。柿は作期の異なる3品種を組み合わせ、剪定〈せんてい〉や管理時期に収穫できる黒大豆やキュウリなどを導入。寒冷な気候を生かし、真夏の端境期での収穫など需要に合わせた栽培で収入を確保する。過疎化が進む中山間地域で専業農家として成り立つ経営モデルを確立し、地元で就農する若手の育成を図る。

(15面・営農技術)

〈写真:「傾斜地でも柿の収穫や管理がしやすいように整枝している」と中家さん〉

日EU・EPA国内対策の議論開始(2面・総合)【2017年7月4週号】

 政府は、日本と欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉の大枠合意を踏まえた国内対策の検討を開始した。14日には農林水産業の体質強化対策などを柱とする国内対策の基本方針を決定。米国を除く11カ国での環太平洋連携協定(TPP)発効に向けた協議も踏まえて政策を整理し、今秋をめどに「総合的なTPP関連政策大綱」を改訂するとしている。ただ、政府は詳細な合意内容や交渉経過などに関する説明をほとんどしていないほか、影響試算なども示していない。特にEU産の農産品との競争激化が予想される国内の農家は強い不安を抱いている。国内対策の検討は不可欠だが、まずは影響試算の明示を含めた丁寧な説明の徹底から始めるべきだ。

(2面・総合)

共済金支払いの仕組み/収穫前に被害申告を(5面・NOSAI)【2017年7月4週号】

 7月に入り台風3号やその後の梅雨前線の停滞により特に九州北部地域を中心に記録的な豪雨となり、農業施設のほか農作物にも大きな被害が発生した。NOSAI制度は台風などによる自然災害による損失を幅広く補償する。これからの季節は台風のほか、猛暑による高温や水不足なども懸念されている。万が一の被害に備えて、被害申告をする際の注意点を共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・NOSAI)

乳用牛の発情発見システムを導入【群馬県・7月4週号】

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 【群馬支局】乳用牛の繁殖成績向上を目指す、昭和村赤城原の農事組合法人山崎農場では、発情発見システムを取り入れ、発情の兆候をいち早く把握している。「牛の飼養管理の効率化を図り、生産力の向上につなげたい」と代表の山崎琢三さん(39)は話している。

〈写真:活動量が確認ができるモニターを見る山崎さん〉

大雪被害/周囲の声が経営継続の力【京都府・7月4週号】

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 【京都支局】「NOSAIに加入していてハウス再建の自己負担を減らすことができてよかった」と笑顔で話すのは福知山市牧の片岡美惠子さん(68)。今年1月の大雪で園芸ハウス5棟のうち3棟が全壊したが、周りの支援や励ましの声で農業を続ける決意ができた。現在2棟が復旧し、1棟は古いハウスを取り壊して面積を広げ、間もなく新設される。

〈写真:「成長が楽しみ」と片岡さん〉

姉妹でクレソン栽培【大分県・7月4週号】

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 【大分支局】「農業をすることで健康でいられます」と話す、河津タミ子さん(83)、永瀬スヱ子さん(80)姉妹は、日田市大山町でクレソンを栽培して11年目になる。「全て手作業ですが、女性でも十分できる仕事です。ずっと2人で続けてきました」と話す。タミ子さんは、「良いものができたときはうれしい。この年になっても自分たちで稼げることも喜びの一つ。ひ孫へのプレゼントも買うことができます」とほほ笑む。

〈写真:「農業は楽しい!」とタミ子さん(左)とスヱ子さん〉

ホップ産地を盛り上げるぞ【秋田県・7月4週号】

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 【秋田支局】横手市大雄の小棚木裕也さん(25)は、20品種のホップを50アールで栽培し、全量を茨城県の酒造会社へ出荷する。小棚木さんのホップを使ったクラフトビールは輸出も行われている。父親から技術を習い、酒造会社の協力を得て外国品種に挑戦。土壌に合う品種を見極めながら徐々に品種を増やし、現在は「ハラタウ」などをメインに栽培する。

〈写真:20品種のホップ栽培に挑戦する小棚木さん〉

柵の代わりに漁網使ってイノシシ侵入防止【神奈川県・7月4週号】

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 【神奈川支局】低コストで効果の高い獣害対策が求められる中、小田原市の果樹農家・矢郷史郎さん(37)は漁業用定置網で圃場への侵入阻止効果を確認。「イノシシ害はほぼゼロになった」と話す。ミカンが青い期間は獣害が発生しないので、果実が色づく前の9月ごろに設置した。

〈写真:這〈は〉うように設置された網を持つ矢郷さん〉

果樹の盗難防止にセンサー式の監視装置を試験【山梨県・7月4週号】

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 【山梨支局】南アルプス市を管内とするJAこま野(小池通義組合長)は、果樹の盗難防止のため「圃場遠隔見守りシステム」の導入に向けた実証実験を行っている。同JAの手塚英男営農指導課長は「地域にこのようなシステムを導入し、警戒が強いというイメージが定着することで被害の減少につながれば」と話す。

〈写真:センサーを確認する手塚課長〉

防風林「今と昔、青年たちの気概に変化はあるか【2017年7月4週号】」

 ▼約40年前の若者と現代の若者の考え方が基本的に変わってきたとは思わない。本紙「講釈師コマツの遊行録 あしたはどっちだ」の筆者・小松光一氏が連載を終了した。1979年4月から毎月1回の掲載で開始した「青年のページ」第1回から37年間の長きにわたり、農業青年たちとの交流から生まれた熱いコラムを執筆いただいてきた。
 ▼若者の質問に小松氏が答える「狂雲討論」から始まり、83年以降は現在のタイトルに模様替え。『週刊少年マガジン』に連載された「あしたのジョー」(梶原一騎原作)のアニメ版主題歌(寺山修二作詞)は、岐路に立つ主人公の不確実な今に対し「あしたは......」で終わるのだ。
 ▼ボクシングに身を投じた主人公が、宿命のライバルとの激戦の果てに燃え尽き灰となる姿に、当時の青少年は「立つんだ!」とテレビ画面を前に叫んだという。この燃え尽きるほどの情熱で、ムラを変えてほしい、と小松氏は思いを込めたのだった。
 ▼本紙編集部内で、主人公の生き方に心を震わせた記憶のあるかつての青少年世代は筆者のみ。この物語が、全国の若者の胸中に灯〈とも〉した闘いの炎は、現在でも、50代後半から60代の"オヤジ"に残っていてほしいなと思う。
 ▼近年、本紙に登場する「青年」は6次産業化などへの熱い思いを伝えてくれている。だけれど、何かが足りない。過去の縮刷版をめくり返し分かったことがある。「クロスカウンター」での相打ちや失敗をいとわない、若者の命がけが見えてこないだけだ。

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