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今週のヘッドライン: 2017年09月 1週号

かづの北限の桃 若い力 産地をけん引 ―― 秋田県鹿角市・中村光心さん(1面)【2017年9月1週号】

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 「"かづの北限の桃"のおかげで、鹿角市の果樹農家はずいぶん助けられている」と話す、秋田県鹿角市の中村光心(ひかる)さん(35)は、モモ「川中島白桃」「西王母」など1ヘクタール、リンゴ「ふじ」など2.5ヘクタールほかを栽培、例年、系統販売で約8トン、個人販売で約4トンを出荷。大規模に手掛けている生産者の一人だ。「父親たちがこの地に導入し、産地化に心血を注いだモモ。ブランドが確立した今、栽培技術を磨いて一層の良品生産に努める。引き続き仲間を増やし、産地の維持・発展に貢献したい」と力を込める。

(1面)

〈写真:手のひらの柔らかい部分で包むようにして熟し具合を確認する中村さん〉

NOSAI団体の社会貢献活動の一環 「ふるさと見守り活動」始動(1面)【2017年9月1週号】

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 全国のNOSAI団体では、日常使用する約6千台の業務車両に、「NOSAIふるさと見守り活動 防犯パトロール中」と書かれたステッカーを貼り、9月から一斉に防犯意識の高揚を呼びかける運動を開始した。今年、農業災害補償制度が70周年を迎えるのを機に、防犯活動を通じて地域社会の安全確保と住みよい生活環境づくりに寄与することが狙い。NOSAI団体の社会貢献活動の一環として、継続的に取り組んでいく。

(1面)

〈写真:「"防犯の眼"となり、犯罪の抑止を」とNOSAI石川の矢田組合長〉

2018年度予算概算要求 農業保険実施へ必要額を計上(2面・総合)【2017年9月1週号】

 農林水産省は8月31日、2018年度農林水産関係予算概算要求を正式に決定し、財務省に提出した。総額は17年度当初予算比15.0%増の2兆6525億円で、新たに導入する収入保険の実施には530億8900万円を計上。農業共済関係予算についても事業実施に必要な額を要求した。農業共済に加え、収入保険も担う農業共済団体では「備えあれば憂いなし」の農業生産体制の構築に向け、農家への丁寧な説明を基本に全国の組織を挙げて農業共済または収入保険への加入促進を図る。

(2面・総合)

農カフェ 自然の良さ共有(3面・暮らし)【2017年9月1週号】

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 群馬県榛東村長岡の岩田紀子さん(50)はウメ1ヘクタールと水稲44アールを栽培しながら、四季折々のイベントを行う「農Cáfe(カフェ)」を年に5~10回ほど開催している。農カフェでは、ウメを使った農業体験とマルシェやライブもあるウメの収穫祭り、田植えや稲刈りなどを行う。県内からの参加者のほか、関東圏の都県から参加する人もいて、自然のままの環境を大事にし、そこから得られる感動を交流を通じて分かち合っている。

(3面・暮らし)

〈写真:農Cáfe BIOショップでの紀子さん〉

東日本大震災からの復興・発展を見守る ―― NOSAI福島(福島県)(5面・NOSAI)【2017年9月1週号】

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 NOSAI福島(福島県農業共済組合)のNOSAI部長は、NOSAIと組合員農家を結ぶ存在として、さまざまな業務をこなし、制度の円滑な運営に尽力している。NOSAI制度に加入することで、頻発する自然災害や万一の事故から経営を守ることは、全てのNOSAI部長に共通する思いだ。地域の実情に精通し、任意共済の推進に力を注ぐ二本松市のNOSAI部長を取材したほか、3月末に帰還困難区域を除いて避難指示が解除された飯舘村のNOSAI部長に被災地の現状や営農再開へ向けての思いなどを聞いた。

(5面・NOSAI)

〈写真上:水稲の生育具合についてNOSAI職員と話し合う緒方さん(左)〉
〈写真下:村の支援事業で自宅前に建てたハウスで三浦さん(右)。種を播きながらNOSAI職員と話す〉

産地で多彩な荷姿の工夫 販促利用、簡素化の方向も(9面・流通)【2017年9月1週号】

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 生産者や生産者団体が使う出荷用段ボール箱には、商品名や産地、品目、品種などさまざまな情報を記載している場合が多い。中には個性的なデザインもあり、産品の強みをアピールする知恵と工夫がつまっている。一方で、資材費を低減しようとデザインの簡素化を図る動きもある。政府の「農業競争力強化支援法」では、農産物の流通コストを削減するために流通・加工構造の改革を掲げている。1日当たり約3606トンの青果物を取り扱い、10キロ箱換算で約36万箱が並ぶ大田市場で見つけた出荷箱から各産地の考え方を探った。

(9面・流通)

〈写真:年間約5000枚の段ボールを扱うJAグループ茨城。新・旧のデザインが並ぶ〉

圃場を区分けしチームで集中的に 1人1作業で効率化 ―― 愛知県刈谷市・農事組合法人よさみ(11面・営農技術)【2017年9月1週号】

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 作業者12人を基本に米・麦・大豆を延べ400ヘクタール栽培する愛知県刈谷市の農事組合法人よさみ(長沢菊徳代表、65歳)は、圃場を区分けしてチームで集中的に農業機械と労働力を投入し、効率化を実現する。1人1作業を基本に、複数の作業工程が重なる転作の春作業では耕起、防除などの作業をそれぞれ専従にして機械操作を単純化する。農機の不調や資材の補給などに対応しやすく、各作業者の責任も明確になる。半数が若手で、ベテラン農家と作業することで機械作業を覚えてもらい、技術向上につなげる効果も狙っている。

(11面・営農技術)

〈写真:「みなで協力して一つ一つの機械作業をシンプルに」と加藤さん〉

災害時の消火・給水、消雪用井戸で確保【富山県・9月1週号】

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 【富山支局】日本一小さな村で知られる舟橋村の「舟橋村消防団(古越邦男団長・64歳、33人)」では、災害時に消火栓・給水に使用できる消雪用井戸の装置を稼働させる訓練を実施した。毎年夏に開催する上市消防署舟橋分遣所員との合同消火訓練に合わせ特別に行ったもの。古越団長は「水は生きるために必要不可欠。災害発生後にどうやって確保できるのか、把握しておくべき」と話す。

〈写真:消雪用井戸装置の水は「想像以上においしい。安心」との声が飛び交った〉

高糖度のモモを追求【秋田県・9月1週号】

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 【秋田支局】「川中島白桃」など4品種のモモを栽培する鹿角市十和田末広の赤坂辰三さん(77)。妻の弘子さん(75)と共に、より良い品質を求めて奮闘している。「糖度の高いものを多く出荷できるよう、これからも努力したい」と前向きだ。

〈写真:繊細なモモを管理する赤坂さん〉

トマト増収へ2本仕立て栽培【宮城県・9月1週号】

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 【宮城支局】「早い段階で仕立てることで、地際部に無駄なスペースを作らずに段数を増やすことができるので、多収が見込める。手間を掛けずに収量を確保したい」と話すのは、大崎市田尻の青木淳さん(32)。トマトの主枝と最初に出る脇芽を育て、2本の枝から収穫する「2本仕立て栽培」に取り組む。

〈写真:「省力化に努めながら増収を目指したい」と青木さん〉

独自の飼料、豚肉の受注販売も【茨城県・9月1週号】

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 【茨城支局】「直接お客さんに届けたい」と話す小美玉市の山本洋平さん(40)は、オリジナルの飼料を開発し、健康な豚を飼育して、肉の販売にも取り組んでいる。ふん尿処理の副産物の堆肥は「醗酵豚ぷん堆肥・コンポス豚」と名付け、畑作農家に販売しているという。

〈写真:「サンゴク豚を販売できる店を持ちたい」と山本さん〉

農家から直接買い取り 中古農機で農業を応援【鳥取県・9月1週号】

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 【鳥取支局】農家に出向いて中古農機具を買い付け、国内販売のほか海外へ輸出、現在88カ国300社に事業を展開するのは、鳥取市の「株式会社旺方トレーディング(幸田伸一代表取締役社長=37歳)」。ディーラーを介さない独自の事業が、国内外から注目を集めている。

〈写真:「農家の不安を安心に、不便を便利に変えたい」と幸田社長〉

歴史紡ぐ綿繰り機【新潟県・9月1週号】

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 【新潟支局】「物置を整理していたら見たことのないものが出てきたので、おふくろに聞いてみると、綿と種を分ける機械だということが分かったんです」と話す新潟市秋葉区水田の須佐馨さん(62)。珍しいものなので、茶の間に飾り来客に説明している。

〈写真:綿繰り機と須佐さん〉

防風林「ぶどうばあちゃんのブドウ酒から【2017年9月1週号】」

 ▼「ぶどうばあちゃん」。幼い頃、父方の祖母をそう呼んでいた。父の実家はブドウやナシなどの果樹農家。数十キロも離れたわが家を訪れるたび、風呂敷にブドウを山ほど詰め、「ふうふう」息弾ませ玄関に入ってきた。
 ▼父の好物だと差し出すのが、一升瓶入りの自家製ブドウ酒(半世紀前のため容赦)だった。狂言「附子」ではないが、父は息子に薬と称し毎晩味わっていた。ろ過前の濃厚な紫色の液体は、まぎれもなくブドウジュースだ。太郎冠者はある日、親の目を盗み茶碗一杯を口に含み飲み干した。甘酸っぱく芳香な液体は胃に到達すると体が火照り気分よくなった。
 ▼祖母の死去以降、ブドウ酒は到来せず記憶だけが残った。ブドウ農家を取材した後にこの昔話をすると、「ジュースやワインじゃないの?」と言われたが、グラスの向こうが透ける液体ではなく濃くて酔えるやつ。
 ▼日EU・EPA(経済連携協定)発効後、ワインは即時関税撤廃となりEU産が低価格で店舗に並ぶかもしれない。全国のブドウ産地では近年、高品質なワイン造りが進むが、消費者に国産品の優位性を知ってもらう対応が迫られてくるに違いない。
 ▼政府は、農業の競争力を強化し輸出産業への成長を目指している。輸出対応もいい。農家が醸造を含めた規制を超えて自由に農産加工できる環境になれば、国内市場は活性化するのではないか?ぶどうばあちゃんの素朴なブドウ酒は、妙薬ではなく日本の家庭料理に合いそうな気がしてならない。

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