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今週のヘッドライン: 2018年02月 3週号

対面で深める信頼感 福島県産の新たな印象づくり ―― 福島県須賀川市・森藤 重基さん(1面)【2018年2月3週号】

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 東日本大震災からまもなく7年。福島第1原発事故のため、福島県産農産物への風評被害が残る中、同県須賀川市で「コシヒカリ」4.2ヘクタール、酒米「夢の香」2.8ヘクタールや野菜を耕作する森藤重基さん(54歳、もりとう農園合同会社代表社員)は、飲食店に直接卸すほか、東京都内へ毎週末出向いてマルシェに出店。地域の高齢農家らの農産物も店頭に並べ、消費者一人一人とコミュニケーションを深め販売につなげている。顔が見える関係をこつこつと築くことから、新たな産地イメージづくりに挑んでいる。

(1面)

〈写真:「マルシェは安心感を持って買ってもらえる場」と消費者とのコミュニケーションを大切にする森藤さん(右)〉

豪雪災害 1600件を超える農業用ハウスの損壊を確認(1面)【2018年2月3週号】

 強い寒気の流入により、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪に見舞われ、大きな被害が発生している。特に福井市では1981年の豪雪以来37年ぶりに積雪が140センチを超え、記録的な大雪となった地域もあり、雪下ろし中の死亡事故など人的な被害も出ている。
 農林水産省によると、農業分野では、4日からの大雪で1600件を超える農業用ハウスの損壊などが確認され、積雪の影響で調査に入れない圃場も多い中、被害のさらなる拡大も懸念されている。被災地域のNOSAIでは、早期の共済金支払いに向け、被害状況の把握に全力を挙げるとともに、迅速・適正な損害評価の実施に努めている。

(1面)

ジビエ 利用量倍増へ実態調査 流通体制の整備が鍵(2面・総合)【2018年2月3週号】

 農林水産省は9日、全国の食肉処理施設における野生鳥獣の資源利用の実態をまとめた初の調査結果(2016年度)を公表した。ジビエ(野生鳥獣肉)の利用量は1283トンで、このうち施設が食肉として販売する目的で処理したのはシカ665トン、イノシシは343トンだった。都道府県別では、エゾシカの食肉利用が盛んな北海道が503トンで最も多い。政府は19年度までにジビエ利用量を倍増させる目標を掲げ、捕獲から処理加工までの衛生管理などに優れたモデル地区を整備する方針。野生鳥獣による農作物被害は年々深刻な状況で、営農意欲の低下を招く喫緊の課題だ。ジビエ需要の喚起と流通体制の整備で有害鳥獣駆除の背中を押し、ひいては中山間地域の活性化へとつなげていく環境整備が重要だ。

(2面・総合)

家族丸ごと農に熱中 「農家体感施設○―まる―」運営 ―― 兵庫県丹波市 婦木さん一家(3面・暮らし)【2018年2月3週号】

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 「農業ほど可能性のある仕事はない。おもしろがりながらやっていきたい」と話す、兵庫県丹波市の雄大な山々の麓で婦木農場を営む婦木克則さん(54)。克則さんは「今、農業はおもしろい!」のキャッチフレーズのもと、農業の世界とほかの世界をつなぐ活動に力を入れている。「農家体感施設○―まる―」を使って農家民宿や、婦木さんが生産した野菜を素材に使うシェフを招いての食事会、農家カフェなどを開き、農業のおもしろさを伝えている。

(3面・暮らし)

〈写真:「農家体感施設○―まる―」の前で右から敬介さん、克則さん、奈保子さん、陽介さん〉

パレット活用で効率化 花き流通現場の労力・コスト削減へ ―― 卸売市場協会セミナーから(8面・流通)【2018年2月3週号】

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 産地から卸売市場、小売店などに出荷される切り花は、大小さまざまな規格の出荷用段ボール箱に入れられて流通している。トラック輸送が中心だが、近年ではドライバーによる手積み・手降ろしなどの負担が大きいことから人手不足が問題となっている。物流の効率化による労力やコスト削減が喫緊の課題となっている中で、日本花き卸売市場協会は13日、花き物流の効率化をテーマにしたセミナーを開いた。出荷用段ボール箱の規格化やパレットの利用、他業種で採用している物流支援機器の花き業界での適応などについて、セミナーから紹介する。

(8面・流通)

全国果樹技術・経営コンクール 技術で地域をリード(9面・営農技術)【2018年2月3週号】

 先進的な果樹生産者などを表彰する第19回全国果樹技術・経営コンクール(中央果実協会など主催)の表彰式が2月15日、東京都港区で開かれた。農林水産大臣賞の受賞者、団体の概要を紹介する。

(9面・営農技術)

農業データ連携基盤 来年4月から本格稼働(2面・総合)【2018年2月3週号】

 公的機関などが保有する地図や気象、土壌、生育予測などの有用なデータを1カ所に集め、農業者が営農に活用できるシステム「農業データ連携基盤」を来年4月をめどに本格稼働すると、政府の未来投資会議が13日に開いた会合で農林水産省が明らかにした。
 農業者は民間企業が提供するICT(情報通信技術)のサービスを通じてシステムに接続し、データを利用できる仕組み。試験運用を開始しており、今年中に運営組織を立ち上げる予定だ。

(2面・総合)

腐食や風雨に耐える堆肥枠【福島県 2月3週号】

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 【福島支局】自作の堆肥枠で発酵させた堆肥で、ネギなどの野菜を栽培するのは、いわき市四倉町の酒井正行さん(68歳、水稲63アール、野菜45アール)。工夫を凝らした堆肥枠は「腐食や風雨に耐え、10年以上持つ」と胸を張る。

〈写真:「注文があればサイズに応じて製作します」と酒井さん。8年経過した堆肥枠に腐食や割れは見られない〉

装置改良で飼養管理省力化【島根県 2月3週号】

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 【島根支局】「スタンチョンをタイマー設定で自動解除できるようにしたことで、農作業の途中で牛舎に戻らなくてよくなりました」。益田市美都町で繁殖和牛7頭、子牛5頭を飼育する河野健輔さん(72)は、さまざまな装置を自作し、作業の省力化と経費削減に取り組んでいる。

〈写真:「ひもを引くだけで簡単にロールが解けます」と河野さん〉

品質維持へ細心の管理 農林水産大臣賞の乾椎茸【岩手県 2月3週号】

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 【岩手支局】原木シイタケを栽培し、乾椎茸として出荷する山田町荒川の芳賀隆さん(39)は、昨年「第50回全農乾椎茸品評会」で最高賞の農林水産大臣賞を受賞。収穫適期の見極めや天候に合わせた乾燥、ホダ木の自家生産など、労力と時間を惜しまず品質維持に努めている。

〈写真:「シイタケがつぶれないように」とホダ木の位置を調整する芳賀さん〉

ビニールで覆い1カ月長く樹上に 完熟デコポン生育順調【広島県 2月3週号】

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 【広島支局】江田島市能美町でかんきつ15アールを栽培する新宅辰夫さん(72)は、通常より1カ月程度長く樹上にならせて糖度を高める「完熟デコポン」の生産に取り組む。糖度13度以上が基準のデコポンを上回る甘い実が、3月上旬の収穫に向けて順調に生育している。

〈写真:「デコポン5アールはすべて完熟で出荷します。もうすぐ収穫が始まり、3月下旬まで収穫します」と新宅さん〉

琵琶湖からすま蓮根 収穫最盛【滋賀県 2月3週号】

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 【滋賀支局】琵琶湖岸沿いの烏丸半島(草津市下物町)では、「琵琶湖からすま蓮根」が収穫期を迎えている。下物町の活性化ができないかと、2015年4月に20アールのレンコン畑に川の水を引き栽培を始めた。3年目の今期は2ヘクタールで栽培し、10アール当たり1.5トンを収穫する。

〈写真:3月末まで続くレンコンの収穫作業〉

豆の魅力をアクセサリーに【北海道 2月3週号】

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 【北海道支局】大豆やバレイショを美瑛町横牛で栽培する松家(まつか)貴宏さん(53)の妻・芳(かおり)さん(49)は、自家産の素材を使ったオリジナルアクセサリーを手作りしている。芳さんは、「豆が注目を浴びるために、自作のアクセサリーが一つのきっかけになれたらうれしい」と話す。

〈写真:ビーズ代わりに豆を使ったアクセサリー。トウモロコシも素材として使う〉

防風林「廃プラの野焼きが...。産廃物との意識が重要に。【2018年2月3週号】」

 ▼本欄あてに先日、読者からお便りをいただいた。後継者不足問題や今年からの生産調整などに対する意見のあとに、「ハウスなどに使用した後のビニールを家の周囲で焼く人がいて、その煙で困っています」とある。
 ▼「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃掃法)により、使用済み廃プラスチックの野焼きが全面禁止され、違反者は罰則が強化されたはず。さらに回収後は適正な施設で焼却か再生処理することが求められた。当時、廃プラ処理に取り組む現場の取材を通して現状と課題を連載、報道した。
 ▼農林水産省やJA、関係団体も本腰を入れ、園芸農家への意識統一もあり野焼き処理する産地はなくなったと考えられた。今後の課題と指摘された点は、(1)回収・処理体制の構築や処理費用の負担をどうするか(2)系統や商系での販売資材は、使用者の特定や耐用年数などから排出量の推定は可能だ。反面、量販店などで販売した資材の回収や処理は把握不能でどこが担うか、その2点が課題とされた。
 ▼便りの文面から、農家・非農家どちらの行為かは判断できない。農家ならば野焼き禁止は常識。市民農園ブームのあおりでホームセンターやネット通販が急増する今、それら販売資材の適正処理が滞っているのならば、是正する必要がある。
 ▼生産費低減のために低価格で販売する店舗の選択は自由。だが、購入と使用後の処理はセットだと考えたい。生産に供した後の廃材は、家庭ごみではなく産業廃棄物との意識を集落の中で再度共有すべきだ。


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