ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

今週のヘッドライン: 2018年04月 2週号

残る爪痕 2月の豪雪から2カ月 ―― 福井県福井市(1面)【2018年4月2週号】

180411_1.png

 北陸地方をはじめ日本海側の広範囲に甚大な被害をもたらした2月の大雪から約2カ月が経過した。福井県では、2月4日から13日にかけて雪が降り、嶺北地方を中心にハウスが倒壊するなどの被害が多発した。被災地では営農再開に向けた準備が進んでいるものの、倒壊したハウスの撤去が進まないなど被害の爪痕は残ったままだ。福井市内の農家2人に、復旧へ向けた取り組みなどを聞いた。

(1面)

〈写真上:倒壊したハウスを見つめる田谷さん。「安定経営に向けて投資してきたが一夜にしてつぶれるとは」〉
〈写真下:ハウス内に残ったネギを収穫する。直売所に出荷して苗の購入費に充てるという〉

農村女性のグループ減少続く 活躍継続へ支援を(2面・総合)【2018年4月2週号】

 農村女性による起業数が減少傾向にある。農林水産省がこのほど公表した2016年度の調査結果によると、前回調査(14年度)に比べ0.9%減の9497件となった。個別経営は年々増加しているものの、高齢化の進展などでグループ経営が6.9%減の4319件に減ったことが要因。グループ経営だけをみれば、10年前の4分の3に落ち込んでいる。農産物の加工・販売や都市住民との交流などを通じた地域活性化には、農村女性の活躍が欠かせない。法人形態の割合が大幅に増加するなど計画的な事業展開を進める流れを加速させるとともに、知恵や技などグループ経営が持つ"宝"を次世代につなぐ取り組みの強化も求められる。

(2面・総合)

韓国で口蹄疫が拡大 侵入防止へ警戒強化を(2面・総合)【2018年4月2週号】

 韓国で2日、今春2例目となる口蹄疫が確認された。いずれも牛に比較してウイルスの排せつ量が多い豚での感染で、まん延の恐れも指摘される。
 農林水産省では国内への侵入防止に向けて水際対策を強化するとともに、生産現場に対し農場に出入りする人・車両の消毒や人の立ち入り制限など防疫対策の徹底を強く呼び掛けている。

(2面・総合)

高齢者に被害増加 屋根や床下の点検商法(3面・暮らし)【2018年4月2週号】

180411_4.png

 住宅の屋根や床下を「無料で点検します」と訪問してきた業者には要注意。不安をあおり、不要な工事や清掃サービスを強要するなど「点検商法」のトラブルが相次いでいる。国民生活センターが受ける相談件数はここ10年増加傾向で、近年は年間2千件を超えている。被害は築年数が長い民家などに暮らす高齢者が中心だ。自宅を大切に思う気持ちにつけ込む悪徳商法について、現状や対策を紹介する。

(3面・暮らし)

〈国民生活センター公表資料から作成〉

NOSAIの園芸施設共済 早期復旧を支援(5面・農業保険)【2018年4月2週号】

 昨年末から今年の初めにかけて発生した大雪により、福井県を含む広い範囲でハウスの倒壊など農業関係の被害も多く発生した。避けることができない自然災害が発生したとき、園芸施設本体だけでなく、撤去費用や復旧費用も補償する園芸施設共済は営農を続ける上で大きな助けとなる。園芸施設共済の仕組みについて共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・農業保険)

NOSAI全国連が業務開始 収入保険の円滑実施に全力(5面・農業保険)【2018年4月2週号】

180411_6.png

 全国農業共済組合連合会(NOSAI全国連、髙橋博会長)の発足式が2日、東京都千代田区内で行われ、収入保険の実施主体として業務をスタートさせた。NOSAI団体では今後、NOSAI全国連のもと、収入保険の円滑・適正な実施に全力を挙げる。
 NOSAI全国連は、農業保険法に基づく収入保険の実施主体として立ち上げられた新組織で、47の都道府県農業共済組合または連合会を会員とする。生産現場における加入手続きや保険金支払いなどの業務は、NOSAI全国連から委託を受けた地域の農業共済組合等が担う。

(5面・農業保険)

〈写真:NOSAI全国連の発足を受け、職員を前にあいさつする髙橋会長〉

自作農具が営農助ける 中古品や不要になった資材を活用(9面・営農技術)【2018年4月2週号】

180411_7.png

 園芸用ハウス内の保温や遮光に"泡"を活用する栽培システムなどを開発してきた、高知市春野町の雨森(あめのもり)克弘さん(58)。ハウス3棟(40アール)でミニトマトを生産する中で、営農に役立つ農機具類の製作に取り組む。希望者には製作ノウハウなどを有償で提供し、海外からも引き合いがあるという。

(9面・営農技術)

〈写真:煙霧機が稼働。自作の煙霧拡散機で発生させた煙霧を効率よく拡散〉

ニホンジカ捕獲4倍 実効上げる「応援隊」【岩手県 4月2週号】

180411_12.jpg

 【岩手支局】ニホンジカによる農作物被害が問題となっている遠野市では、狩猟免許を持たない農業者らで「遠野市ニホンジカ捕獲応援隊(太田代雅敏隊長、隊員125人)」を結成、駆除活動の一部を補助している。2017年度は遠野市全体で活動当初の約4倍のニホンジカを捕獲した。

〈写真:講習会でくくりわなの取り扱いを習う参加者〉

新規就農、栽培面積拡大 「つわの栗」産地再生へ好循環【島根県 4月2週号】

180411_11.jpg

 【島根支局】県内有数のクリ産地である津和野町では、生産者の高齢化で落ち込んだクリの生産を復活させようと、「津和野町栗再生プロジェクト推進協議会」による地域ぐるみの活動を展開中だ。生産者向けのサポート事業、商品開発やプロモーション事業、学校教育との連携などによって、新規就農者が10人増え、面積では3ヘクタール増加と着実に拡大した。

〈写真:17年からは、小学生を対象に苗木植え体験も始めた〉

毎月300箱以上出荷 「土佐野菜」プロジェクト【高知県 4月2週号】

180411_10.jpg

 【高知支局】東京都でソフトウェア開発などを行うプライム株式会社(本社=世田谷区)では、新鮮な高知県産野菜を全国各地に宅配する「土佐野菜」プロジェクトを手がけている。南国市を流通拠点に、県内各地の契約農家10戸から野菜を仕入れ、梱包用段ボールまで地場産の使用を徹底し、月に300箱以上を出荷。高知らしくあたたかい宅配野菜を展開する。

〈写真:宅配野菜に同封する「土佐ばあちゃんからの手紙」〉

ロールベール運搬に活躍 ユニック用ロールグラブ【宮崎県 4月2週号】

180411_9.jpg

 【宮崎支局】「このロールグラブで仕事が何倍も楽になり、作業効率も上がりました」と話す高千穂町田原の佐藤良輝さん(64)。発酵粗飼料(WCS)用稲2ヘクタールと飼料作物5ヘクタールを作付け、繁殖和牛(母牛23頭・子牛18頭)を飼育している。粗飼料は1個200キロ、100センチのロールベールサイレージを年間約800個調製。10カ所の圃場で管理しているため、フォークリフトで移動するのに2人で半日かかった。そこで考案したのがクレーン付きトラックで運搬する「ユニック用ロールグラブ」。製作は板金業者に依頼。費用は機械購入の3割以下に抑えられた。

〈写真:ロールグラブでロールベールを挟み、上部のチェーンを引き上げて把持し、つり上げて荷台に積み込む〉

カボチャ「いいたて雪っ娘」など品種改良を30年以上【福島県 4月2週号】

180411_8.jpg

 【福島支局】「知的財産権のない農家は継続が厳しい時代となりました」と話す、飯舘村草野の菅野元一さん(67)。30年以上、さまざまな農作物の品種改良に取り組み、3品種を登録した。時代に合わせた品種改良を重ねることで、継続可能な農業を模索している。

〈写真:カボチャ「いいたて雪っ娘」〉

防風林「若者よ、同じ花を咲かさなくていいのだ【2018年4月2週号】」

 ▼桜が咲くと人は春という季節を感じ、新入学を連想させる花だということを誰でも知っている。オリンピックなどで活躍したスポーツ選手が血のにじむような練習を乗り越えて今の立場を築いたことも誰でも知っている。
 ▼だけれども、それは桜や選手たちが「あからさま」なだけ、頑張っていない大人なんて実は誰一人としていない。だから誰の意見も聞かずに、自分だけの花を咲かせればいいんだ  そんな内容の詞だったように思う。竹原ピストルさんが若者に向けて歌う楽曲だ。
 ▼頭にタオルをかぶり顔は汗まみれ強面(こわおもて)のひげ面(づら)、ギター一本でだみ声のシャウト。昨年、NHK紅白歌合戦に出場した姿を記憶する人もいるはず。筆者もある求人誌のテレビCMのBGMでしか記憶に残っていなかった。桜の花が散る時期、偶然にネット画像で聞き直す機会があって、例えようのない衝撃を受けたのだ。
 ▼「サクラがあからさま」かと。確かにこの季節、路傍に咲く小さな花も、春の暖かさにつられて一斉に咲くのに、人の多くはなぜか地面の春の競演に無関心。花は人を喜ばすために咲いているわけじゃないはずだ。
 ▼新社会人や新入生が新たな生活を迎えた今月。周囲と同じ色と形状の花を咲かせなくても、素直に自分を表現してほしいとは思う。時として経験不足の浅知恵と社会常識の欠如を棚にあげ、それを「個性」と勘違いしている若者も。竹原さんの歌詞の最後は「君だけの汗をかけ」とある。努力が重要なのだ。

» ヘッドラインバックナンバー 月別一覧へ戻る