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今週のヘッドライン: 2018年04月 3週号

女性起業、輝きさらに 直売・イベントなどで"廃棄野菜ゼロ"目指す(1面)【2018年4月3週号】

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 農林水産省の調査では、女性の起業数が減少している一方で、個別経営の数は増加傾向にある。農作物の栽培をはじめ、加工品の製造・販売や農家レストランの運営など多角化を図り、地域活性化に貢献する事例も多い。富山県入善町で水稲31ヘクタールを主に、長ネギや入善ジャンボスイカ、プチヴェールなど年間50品目以上の野菜を栽培する株式会社Staygoldてらだファーム(寺田晴美代表)もその一つだ。"廃棄野菜ゼロ"を目指して規格外品などを活用した加工品を製造・販売する。女性であり、農業者であり、野菜ソムリエでもある自分自身の強みを発揮しながら、地域を代表する女性農業者として輝き続けている。

(1面)

〈写真:ルッコラを収穫する寺田代表。花も皿を彩る添えものとして喜ばれるという〉

2017年度農業白書案 次世代農業者を特集(2面・総合)【2018年4月3週号】

 農林水産省は12日、食料・農業・農村政策審議会企画部会を開き、2017年度食料・農業・農村の白書案を示した。特集は「次世代を担う若手農業者の姿」で、49歳以下の新規就農者数が3年連続で2万人を超える中、若手農業者の効率的・安定的な農業経営の実現に向けて、経営構造の特徴や意向調査などを踏まえた施策を展開する重要性を強調。トピックスでは、農業総産出額の2年連続増加を取り上げた上で、世界需要も視野に入れた農業生産への転換を訴える。本編の「強い農業の創造」では、農業所得の増大や農地集積・集約化の進展などを報告し、改革の加速化の必要性を明記した。政府は5月中にも閣議決定する。

(2面・総合)

農林水産物食品輸出額 2月は前年割れ(2面・総合)【2018年4月3週号】

 農林水産省は10日、2月の農林水産物・食品の輸出額が前年同月比3.6%減の666億円となったと発表した。前年同月を下回るのは昨年6月以来、8カ月ぶり。ただ、台湾や中国などで春節(旧正月)前の需要増で1月は前年を上回ったため、1~2月の累計では前年同期比12%増となった。

(2面・総合)

大豆「小糸在来」 伝統の味広めたい(3面・暮らし)【2018年4月3週号】

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 「消費者が食べて、幸せになる品種が残っていく」と話す、千葉県君津市で大豆の在来種「小糸在来®」を栽培する宮本雅之さん(41)。地元で古くから守られてきた小糸在来の栽培を拡大していくため、食べる際に手間のかからない煎(い)り豆に加工するなど、"消費者に選ばれる在来種"を目指している。新たな農業展開を求めて、米国視察も積極的に行うなど、将来的には小糸在来を海外に広めることも視野に入れる。

(3面・暮らし)

〈写真:本来の味を出せるよう入念に作業をする宮本さん〉

BtoB基盤にイチゴ6次化 収穫体験や加工品が好調(8面・流通)【2018年4月3週号】

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 ハウス5棟(約85アール)でイチゴ「さちのか」や香川県オリジナル品種の「さぬき姫」などを栽培する、高松市飯田町の「いちご屋スカイファーム」代表・川西裕幸さん(47)は、経営の柱を生果の「BtoB」(業務用卸や直売向け)取引を核にしつつ、自らの観光農園は市街中心部から自動車で約5分という立地を生かし「BtoC」(消費者向け)を展開する。イチゴ狩りの予約受け付けなど情報発信には自社サイトをはじめ複数の窓口をもち、最盛期は週当たり上限1500人の枠が埋まるという。さらに、敷地内の工房で作るいちご大福などの加工品も人気で、商品を毎年見直すなどして来園者を飽きさせないようにしている。

(8面・流通)

〈写真:「6次化を続けていく中で、良品生産は経営の基本と再確認した」と管理にいそしむ川西さん〉

少数精鋭で収益確保 外国製大型機械を導入(9面・営農技術)【2018年4月3週号】

 埼玉県幸手市神扇で水稲70ヘクタールを栽培する有限会社神扇農業機械化センターは、水田の大区画化に対応し、160馬力の海外製トラクターなど大型農機を使いこなして効率的な営農を実現する。船川由孝代表(67)は「機械投資が大きくても、少数精鋭で作業すれば収益は十分確保できる」と説明する。深耕など土づくりで収量・品質の向上につなげ、主食用米は10アール当たり収量600キロ、1等米比率8割以上を実現している。

(9面・営農技術)

大豆汚粒の原因雑草 対策マニュアルを公開(9面・営農技術)【2018年4月3週号】

 農研機構は、大豆畑で発生し汚粒などを引き起こす雑草「イヌホオズキ」「ヒロハフウリンホオズキ」の2種について対策マニュアルを公開した。両種とも全国的に分布し、田畑輪換では減りにくい。マニュアルでは見分け方や播種前耕起・中耕培土によるすき込み、効果的な除草剤などを示している。

(9面・営農技術)

オリジナルパック、赤ちゃん米が好評 良質米を広くアピール【岡山県 4月3週号】

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 【岡山支局】「荒れ地が増えていっているのを残念に思っていた。地元で育ってきたため、自分の知っているきれいな風景を残していきたい」と話すのは、備前市の「いちけんファーム株式会社」の石原伊知郎代表。地元の耕作放棄地を借り受け、米の販売方法を工夫、オーナー制度やイベントにも取り組み、手間をかけて生産した良質米をアピールしている。

〈写真:良質米生産に取り組むいちけんファームの仲間たち〉

阿南市・カンボジア・神戸市で適地適作の農園経営【徳島県 4月3週号】

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 【徳島支局】「『情熱あれば夢叶う』が会社の理念です」と話すのは、阿南市見能林町の株式会社「情熱カンパニー」代表取締役社長の三木義和さん(38)。阿南市・カンボジア・神戸市と三つの舞台を軸として、適地適作を前提に、いろいろな品目にチャレンジしている。

〈写真:「カンボジア農園は収穫体験や完熟フルーツでジュース作りができる観光農園でもあり、農業からの産業づくりを目指しています」と話す三木さん〉

高齢者を支える住民運営スーパー【秋田県 4月3週号】

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 【秋田支局】地元商店の閉店と路線バスの廃止により、高齢者の買い物が不便になった五城目町内川で、地域住民自らが運営するのは「お互いさまスーパー『みせっこあさみない』」。住民同士が交流できる新たな場として、地域活性化の一翼を担っている。

〈写真:昼時ににぎわう食事スペース。メニューは天ぷらうどんやカレーライス、焼きそばなど〉

羊のすべてを価値ある商品に【北海道 4月3週号】

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 【北海道支局】2001年から足寄町で「石田めん羊牧場」を営む石田直久さん(43)、美希さん(42)夫妻。約20ヘクタールの牧場で、肉用羊「サウスダウン種」、乳用羊「フライスランド種」など約600頭を飼っている。「一頭を余すことなく価値あるものとして商品化する」ことを理念に、羊の生産から販売までを一貫して行う。

〈写真:石田さん夫妻。羊を観察し、餌の調整や放牧などを行って、状態を良くする〉


種もみ塩水選に生卵【青森県 4月3週号】

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 【青森支局】「手間はかかるが、塩水選は種もみの選別はもちろん、クサネムなどの雑草の種子をしっかり取り除くための大切な作業」と話す弘前市大清水の佐藤修司さん(61)。「青天の霹靂」「つがるロマン」「アネコモチ」(計約9ヘクタール)を栽培している。塩水選の塩分調節は、通常は濃度計を利用するが、佐藤さんは生卵を使う。「生卵の浮き具合で比重が分かる。長年の経験で、こっちの方がやりやすい」と話す。

〈写真:塩水選に生卵を使う佐藤さん〉

防風林「高齢社会の救世主たり得るかスマートフォン【2018年4月3週号】」

 ▼スマートフォン(スマホ)が発売されて10年という。電車に乗れば誰もがうつむき液晶画面を目で追う乗客ばかり。この爆発的に普及した要因と将来展望について、総務省の2017年版の「情報通信白書」で解説している。
 ▼スマホ普及によって、同じ趣味を持つ人との交流や日常の情報発信を誰でも簡単にできる時代とする。若者中心の広がりが、60代以上の高年齢層も年々増加傾向で普及を押し上げ、「インスタ映え」という意味不明な横文字が昨年の流行語に選定されるご時世なのだ。
 ▼インターネットで農産品の宣伝や直販に活用する例は珍しくなくなり、これもスマホ普及拡大の恩恵ともいえよう。だが、「客は顔の見えない相手。小売りや相対取引以上の信頼確保が大切」と専門家は説明する。代金回収などのトラブルで加害者になる危険も潜んでいて決してバラ色ばかりでない。
 ▼健康診断で医師から朝夕の血圧測定を指示された。腕に巻く機器は片付けが面倒で、血圧や心拍数などを簡易に測れる電子腕時計があると聞いた。数値はスマホに転送・保存されグラフ表示もできる。
 ▼「スマホなんて」と持たない高齢者はざらだ。だが遠方の高齢両親の血圧数値を共有し、メールで健康状態の把握や安否確認につなげることも可能。スマホ至上主義ではないが、使い方一つで高齢社会の救世主となり得る......と考えるのは時期尚早か。

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