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今週のヘッドライン: 2018年05月 1週号

口蹄疫に厳重な警戒 韓国など近隣諸国で断続発生(2面・総合)【2018年5月1週号】

 人や物の往来が活発化する大型連休を迎え、農林水産省や都道府県の家畜衛生部局などが防疫対策の強化を呼び掛けている。特に韓国や中国など近隣諸国で口蹄疫が断続的に発生する中、空港などにおける水際対策を強化・徹底するとともに、生産現場には(1)発生予防(2)早期発見・通報(3)迅速・的確な初動対応――を基本とした飼養衛生管理基準の順守徹底を求めている。口蹄疫などの家畜伝染病は、ひとたび侵入・まん延すれば、国内の畜産・酪農基盤へ深刻な打撃を与える。急増する訪日外国人旅行者への対応などを含め、生産現場のみならず、国全体で家畜伝染病への危機意識を共有し、防疫対策を確実に実施する必要がある。

(2面・総合)

日米貿易協議6月から 茂木担当相FTA「念頭にない」(2面・総合)【2018年5月1週号】

 茂木敏充TPP(環太平洋連携協定)担当相は4月24日の閣議後会見で、先の日米首脳会談で設置が決まった「自由で公正かつ相互的な貿易取引のための協議」の初会合(閣僚級)は6月中旬以降に開かれるとの見通しを示した。同時に「日米FTA(自由貿易協定)は念頭に置いていない」と述べ、同協議は日米FTA交渉の予備協議でないことも明言した。

(2面・総合)

さっと作れて元気が出るどんぶり料理(3面・暮らし)【2018年5月1週号】

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 農作業に忙しく家事に時間がかけられない季節、手間が掛からず、すぐに調理できるどんぶり料理で元気をつけよう。時短料理にも詳しい料理研究家のオガワチエコさんから、食材を切ってのせるだけで調理でき、栄養満点のどんぶり料理を提案してもらった。

(3面・暮らし)

〈写真:クレソン入りチーズ猫まんま〉

地域農業つなぐために加入推進や損害評価で制度支える<NOSAIえひめ>(5面・NOSAI部長)【2018年5月1週号】

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 NOSAIえひめ(愛媛県農業共済組合)では、地域農業を長年支えてきたベテラン農家が共済部長を務め、農業共済制度の普及・推進を図っている。損害評価員を兼務する場合も多く、災害の発生時には、地区の担当職員とともに適正・迅速な共済金の支払いに向けて汗を流す。農家の高齢化や宅地化が進む中で、農業を次世代に残そうと活躍する今治支所と西条支所のベテラン共済部長2人を取材した。

(5面・NOSAI部長)

〈写真:地区担当職員から広報紙を受け取る井出さん(左)〉

独自ブランド「平成新山メロン」2段構えで高収益(6面・流通)【2018年5月1週号】

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 パパイヤメロンを中心にメロン4品種を園芸ハウス(90アール・延べ175アール)で栽培する、長崎県南島原市深江町の上田新吾さん(60)は妻の登美代さんとともに「うえだメロン園」を経営、ほぼ全量を糖度15度以上などの基準を満たす独自ブランド「平成新山メロン」の名称で出荷する。7割を市場に、より品質が高い3割は「平成新山メロンプレミアム」として、直売所や全国の個人客に直接販売。収益性の高いプレミアムの生産拡大に今、力を入れている。

(6面・流通)

〈写真:「糖度と食味が両立してこそのおいしさ」と上田さんは管理に余念がない〉

しゃがみ作業負担を軽減 スイカのつる引き用椅子開発(9面・営農技術)【2018年5月1週号】

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 農研機構・革新工学センターは、野菜などの作業でとる正座姿勢が足首などを圧迫することから、負荷を軽減できる農作業用椅子を、鳥取県と共同で開発した。スイカのトンネル内でのつる引きを想定した自転車のサドル形の椅子で、足、膝、腰などの疲労や痛みを軽減する。マジックテープで作業者の臀部(でんぶ)に固定でき、移動の際に手で動かさずに済むのも特徴だ。スイカだけでなく、葉物野菜などしゃがんだ作業が多い他作目への応用も期待されている。

(9面・営農技術)

〈写真:正座したとき両すねの内側に収まるように、椅子の下面は船形になっている〉

経営高める自由な発想 モモ5メートル超の高樹高で収量2倍(1面)【2018年5月1週号】

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 福島県伊達市の中山間地でモモ220アールを栽培する関根隆夫さん(64)は、最大5メートルを超える高樹高の大木に育て1樹当たり収量は2500個と慣行の2倍以上を実現。省力化として低樹高仕立てが広まる中、常識にとらわれない発想で高い収益につなげている。「手間はかかるけど収量も品質も高い。人と違うことをするのが性に合う」と関根さん。大木は環境変化にも強く20年生を超えても高収量を維持できている。収穫や管理の作業負担は増えるが、15品種を組み合わせた作期分散で対応する。

(1面)

〈写真:「枝をしっかりと伸ばして大木に仕立てる」と関根さん〉

「農業を諦めない」 決意のブランド化【岩手県 5月1週号】

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 【岩手支局】「農業を諦めないという決意のためのブランド化」と話すのは、大槌町大槌で「和(かず)ちゃん農園」を経営する阿部和子さん(55)。東日本大震災で被災したが、180坪のビニールハウスでイチゴやミニトマトを栽培し、生果のほか、トマトジュースなどの加工品も販売。大槌町の新ブランドとして注目されている。

〈写真:「50グラムの甘いイチゴを一度は食べてほしい」と阿部さん〉

初歩から学べるアグリ女子講座【北海道 5月1週号】

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 【北海道支局】JAいわみざわ地域農業振興センターでは、後継者対策の一つとして、就農して間もない女性農業者の活動を支援するアグリ女子事業を実施している。先ごろ、アグリ女子第2期生の開講式と第1回講座を開催した。アグリ女子は、JAいわみざわ地域の農家に嫁いだ女性農業者で、農業を初歩から学ぶ必要性を感じている人が対象の農業講座。年6回開催を予定し、農業経営に積極的に参画する女性の育成や能力開発を目的としている。

〈写真:第1回講座では「我が家の栽培カレンダー」を作成した〉

82歳から始めた和牛繁殖 増頭、共進会最高位に意欲【広島県 5月1週号】

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 【広島支局】82歳で和牛繁殖農家としてのスタートを切った神石高原町の井上栄之進さん(92)。7ヘクタールの土地で繁殖牛6頭と子牛3頭を放牧飼育する。「ストレスなく過ごす牛は健康で、一年一産が可能。自由に運動することで足が強くなり、お産も楽になる」。10年前、「牛に囲まれている夢を見てひらめき」、牛舎を建てて飼育を始めた。今後5年で牛舎を新設して頭数を20頭まで増やし、収益増を図っていくという。

〈写真:2013年に県畜産共進会肉用種種牛の部で首席を獲得した「なるこゆりしげ」と井上さん。「100歳までにもう一度グランドチャンピオンを取りたい」〉

JGAP認証取得 成長と活性化に手応え【宮城県 5月1週号】

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 【宮城支局】農場管理を可視化し取引先や消費者からの信用を高めようと、大崎市鹿島台の有限会社マルセンファーム(千葉卓也代表取締役、従業員36人)は今年1月、JGAP(農業生産工程管理)認証を取得した。千葉代表は「社員に自主性が生まれ、責任感も向上した。社員の企画を生かす機会が増え、社員の成長と現場の活性化につながっている」と話す。

〈写真:施設入り口に入場手順書や感染症予防注意書きを掲示し、管理を徹底している千葉代表〉

素材、微生物、環境がポイント 最高の堆肥を伝授【新潟県 5月1週号】

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 【新潟支局】独自にブレンドした堆肥を生産・販売している三条市荒町の小林敏信さん(66)。小林さんの作る堆肥は、連作障害を防止するだけではなく、使用した農家から「病気にかかりにくくなった」「食味が良くなった」と好評だ。県内外から「堆肥作りを教えてほしい」と教室も開催している。

〈写真:自慢のオリジナル堆肥を手に小林さん〉

防風林「城郭の元は環濠集落、農家の生活を守るためにあった【2018年5月1週号】」

 ▼一昨年の熊本地震で崩壊し修復作業が進む熊本城。櫓(やぐら)の土台を一列の石積みだけで支えた映像から城造りの巧みさに驚く。安土桃山期から江戸期の近世城郭に対し、中世城郭では石垣を用いる例は少なく、山河を要害に見立て搦(から)め手(裏口)とし、大手(表口)は空堀や高い土塁をめぐらす縄張りが多かった。
 ▼狩猟や採集が中心の縄文期、人間は家族単位の行動圏内で暮らせたが、農耕が始まった弥生期に入ると、圃場や水路などの造成を余儀なくされた。そのため複数の家族が近い距離に生活し、労働力をともに提供しあったのが「原始集落」だ。
 ▼次第に複数の集落が共同群落を形づくる過程で、水利権や作物の豊凶などにより共同群落間の関係が悪化し、諍(いさか)いが所々で発生。周囲を堀や土塁で囲った「環濠(かんごう)集落」が各所で形成される。これが、国内最初の城郭造りの始まりだとされる。
 ▼共同社会を維持する機能のはずだが、徐々に権力者と家臣、農民との生活圏を境界分けする象徴的な施設に。武家社会に入ると領主を守る砦(とりで)に変化、生活防衛的な機能は失われていった。
 ▼城の創建時から残る天守は、全国で12城のみで、ほかは復元天守とされる中、「城」が付く地名でありながら宅地や学校の敷地の下に埋まり、調査されず立ち入りできない遺構も多い。建機のない時代の壮大な土木遺構に接するたび、労役に従事した農民の汗を連想する。城郭は、農民が生活を守り続けた環濠集落がもとなのだ。

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