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今週のヘッドライン: 2018年05月 2週号

鹿児島県種子島などのサトウキビ 続く不作に困惑(1面)【2018年5月2週号】

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 鹿児島県の種子島をはじめとした島嶼部〈とうしょぶ〉では5年間ほど、基幹作物のサトウキビが収量および糖度とも低下傾向にあり、生産農家の生活や地域経済に深刻な影響を及ぼしている。不作の確かな原因については、今のところ解明されておらず、経営再建の目途〈めど〉が立たない状況といえる。農林水産省もこの状況を重く見て、原因究明のほか、各種支援事業を実施している。農家や関係者を悩ませる現状について、種子島のサトウキビ生産現場を取材した。

(1面)

〈写真:不作が続く種子島のサトウキビ(写真提供=NOSAI熊毛)〉

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畑作物共済(さとうきび共済) 収量と糖度低下を補償(5面・農業保険)
【2018年5月2週号】

国産大豆播種前入札取引が本格実施 平均落札率は33%(2面・総合)【2018年5月2週号】

 日本特産農産物協会はこのほど、2018年産から本格実施した国産大豆の「播種前入札取引」の結果を公表した。今秋に収穫を予定する28産地品種銘柄の1万7394トンが上場され、5762トンが落札された。平均落札率は33%となり、産地銘柄別では富山「シュウレイ」など4銘柄が全量落札する一方、新規銘柄を中心に落札数量ゼロとなった銘柄もあった。大豆生産は天候の影響を受けやすく、需給変動が大きいことから、安定生産・安定供給につなげるのがねらいだ。国産大豆を求める消費者のニーズも高まり、生産者と実需者双方のメリットを生かしつつ、連携して国産大豆の振興を図る必要がある。

(2面・総合)

収入保険制度への移行 野菜の指定産地に"影響なし"(2面・総合)【2018年5月2週号】

 今秋からの収入保険制度の加入受け付け開始を前に、制度を担うNOSAI団体では、収入保険制度と野菜価格安定制度の関係について正しい理解の周知徹底に努めている。特に一部地域で、野菜価格安定制度から収入保険制度に移行する農家が増えると指定産地の要件を満たさなくなるとの"誤解"があるため。現在、チラシなどを使い、JAなどとも連携して農家への丁寧な説明を進めている。

(2面・総合)

大阪なす 産地を技と歌で広める ―― 大阪府・古川雅英さん(3面・暮らし)【2018年5月2週号】

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 「なにわ特産品」に指定される「大阪なす」を中心に、ハウス60アールで野菜を栽培する大阪府富田林市龍泉の古川雅英さん(38)。「ある程度は知られているが、もっとアピールが必要」と、良品生産とともに産地のPRに力を注いでいる。「歌う農人(のうと)」として活動し、ギターを抱えて農業をテーマにした自作の歌をイベントなどで披露。また、昨年は農業経営強化プランのコンテスト「おおさかNo-1(のうワン)グランプリ」に出場し、大阪なすのブランド力向上へ向けた構想を発表した。「大阪の農業者はそんなに多くない。もっと面白いことをして盛り上げたい」と、楽しみながら産地振興を目指す。

(3面・暮らし)

〈写真:大阪なすのハウスで作業する古川さん。整枝をしない放任栽培で育てる〉

畑作物共済(さとうきび共済) 収量と糖度低下を補償(5面・農業保険)【2018年5月2週号】

 鹿児島県の種子島を中心に、サトウキビの収量や糖度が低下する被害が発生している。13品目を対象とする畑作物共済は、サトウキビを対象品目の一つとしており、今回の被害は「さとうきび共済」によって補償される。畑作物共済は、さとうきび共済だけでなく、静岡県を中心とした茶共済などのように地域ごとに栽培の多い作物を対象品目とし、地域農家の共済需要に応えている。さとうきび共済をはじめとした各地域の共済について共子さんが済太郎に聞いた。

(5面・農業保険)


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【2018年5月2週号】

適正規模酪農 衛生管理徹底し高品質乳(11面・営農技術)【2018年5月2週号】

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 経産牛42頭の酪農を家族経営する山形県白鷹町畔藤の大木光明さん(58)・豊美さん(58)夫妻は、規模を抑えつつ観察などで乳房炎の早期発見に努めるなど、生乳の品質管理を徹底する。地域の独自基準である体細胞数20万個未満、乳脂率3.6%以上などを達成し、乳価を基準価格より1キロ当たり7円向上させた。毎日の搾乳時に全乳房を観察し、前搾り時の乳汁確認やPLテストなども行う。危害分析・重要管理点(HACCP)に準じた飼養管理も取り入れ、毎日のミルカーの洗浄や乳牛の治療履歴などを記録している。

(11面・営農技術)

〈写真:搾乳の手順表を示す光明さん。「観察にも時間をとるようにしている」と話す〉

熟練者が農作業請負 野菜産地を支える【香川県 5月2週号】

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 【香川支局】高齢化による離農が進む中、観音寺市大野原町に農作業を受託する「株式会社太陽の劦(ちから)」が2015年9月に発足した。「経営の支えとなり、地域農業をますます元気にしたい」と話す同社代表取締役の黒川真吾さん(40)。年間に委託する経営体は200戸以上で、16年6月から17年5月までの受託面積は127.5ヘクタール(前年比148%)と年々増加、地域農業になくてはならない存在になっている。

〈写真:会社の理念は「ありがとう」。利用者だけではなく、スタッフに対しても感謝する姿勢を欠かさない黒川さん(前列中央)〉

ドローンを自作 空撮画像利用へ【北海道 5月2週号】

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 【北海道支局】士幌町士幌南地区で畑作を営む加藤克美さん(66)は、1年ほど前からドローン(小型無人航空機)の製作を始め、圃場の空撮画像を活用する取り組みを計画している。昨年、国土交通省から操縦や空撮に係る認可を得た主力のドローンは、5リットルの防除タンクと4Kカメラを搭載。撮影した動画や画像にフィルターをかけると作物の生育状況の違いが色分けされ、圃場の湿度やpH値などの分布も検証可能となる。

〈写真:完成を目前に控えた大型機と加藤さん〉

空き店舗活用の野菜直売所 ばら売り希望にその場で応える【埼玉県 5月2週号】

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 【埼玉支局】杉戸町杉戸で、空き店舗を活用した農家直売所「ぷちポタジェ」が始まった。「明日の農業担い手育成杉戸塾」を卒業して就農した5人や、地域の農業者が生産する野菜を直売する。商品は、袋売りで販売しているが、ばら売りをしてほしいという要望に、その場で対応をすることもある。

〈写真:野菜を陳列する秋山さん〉

一家で狩猟・ジビエ・販売【大分県 5月2週号】

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 【大分支局】ジビエ(野生鳥獣肉)を専門に扱う臼杵市野津町の有限会社山川屋は、代表取締役の衞藤千晴さん(33)と、父・清春さん、母・恵子さんの3人で、イノシシやシカの狩猟から加工・販売まで行っている。2010年に設立した同社では、清春さんや同町の猟友会が狩猟したジビエを使用して、生肉の販売に加え、ジビエを活用した加工品の開発と販売も行う。

〈写真:「ジビエのおいしさを食卓に届けたい」と話す千晴さん(左)と恵子さん〉

シカの角でアクセサリー【岩手県 5月2週号】

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 【岩手支局】「農業に励む女性のおしゃれを応援したい」とアクセサリーの制作に励むのは、遠野市小友町の小松慶子さん(32)。材料には、父・順一さん(59)が有害駆除したシカの角などを活用している。「ものづくりが好きなので、父が農作業の傍ら有害駆除したシカの角を利用しようと思った」と慶子さん。シカの角を材料の一部に使用し、女性好みのデザインを意識して仕上げている。

〈写真:「農業をする女性に購入してもらえるとうれしい」と慶子さん〉

防風林「少子化の波に逆え鯉幟【2018年5月2週号】」

 ▼連休中の晴れた日、武蔵野の山中で車を走らせていたら木々の間から「♪屋根より高い鯉幟〈こいのぼり〉」、童謡そのままに風でなびく光景が見えてきた。
 ▼二十四節季の立夏を迎えたその日、古くは「端午」と呼ばれ、今では「子供の日」の方が通りがいい。『民俗の事典』(岩崎美術社)によると、端午は「五月のはじめの午の日のことで......五が重なる重五、すなわち五月五日をさす」とある。
 ▼昔、"嫁が里帰りできる日""女性が威張れる日"とした地方も多く、田植え後に女性の労をいたわる日だったらしい。それがいつの間にか、不祥を払う菖蒲湯に浴する習俗となり、武勇を尊ぶ「尚武」に変遷し鎧や具足を飾る男児の節句に。「竜門を登れば鯉が竜に化する」との諺〈ことわざ〉から鯉幟を揚げる風習が定着したという。
 ▼深酷な少子・高齢化が進行中のわが国にあって、そんな視点で周辺地域を見渡すと鯉幟の姿が数年前と比較して激減したしたようにも。地元の自治区内では小学生の集団登校班の編成が組めずに、隣接する数区と合同で登校する状況という。
 ▼この4月、就学前の男児を持つ若夫婦が引っ越してきた。新居で初めて迎える子供の日。なのだが庭やベランダに鯉は泳がせてはいなかった。わが家は十数年前まで狭いベランダに鯉幟を揚げ、ポールへの絡みをほぐすのに苦心した。再び泳ぐ鯉に喜んだ純真な息子はいずこ、思い出の中だ。例え小さな鯉幟でも、高齢住民の心も少しは和んだろうにと思う。伝統行事はそんな力がある。

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