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今週のヘッドライン: 2018年07月 4週号

集落営農を次代へ ―― 山口県岩国市・いきいきファーム美和(1面)【2018年7月4週号】

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 流域面積では山口県内最大を誇る錦川の支流・生見(いきみ)川中流域にある、岩国市美和町志谷(しったに)地区。集落営農に取り組む農事組合法人いきいきファーム美和(組合員32戸)では、集落内水田の約80%を集積し、水稲8.5ヘクタールを耕作する。担い手減少と高齢化に直面しながらも、耕作放棄地の発生防止に努めている。今年2月に役員を刷新、6人のうち4人に集落内では"若手"に当たる50歳代を登用。役員に留任し2代目代表に就いた、三好邦夫さん(73)は「若手を中心とした体制を早急に固める。彼らには自由な発想で、集落の維持に力を発揮してもらいたい」と話す。

(1面)

〈写真:「草刈りをはじめ、非農家にも参加してもらえる仕掛けが必要」と畦畔(けいはん)で草を刈る三好代表〉

平成30年7月豪雨 農林水産関係被害額は767億円超(1面)【2018年7月4週号】

 農林水産省は20日、西日本を中心に記録的な豪雨をもたらした「平成30年7月豪雨」による農林水産関係被害額が、全国で767億6千万円(同日午前6時現在)に上ったと発表した。
 36道府県から被害報告があり、農業分野の被害額は、農作物等が31道府県で29億5千万円(1万4889ヘクタール)、農業用ハウス等が22道府県で5億8千万円(1592件)、農地の破損が33道府県で105億6千万円(9611カ所)、農業用施設等が34道府県で167億円(7703カ所)など計313億円となっている。ただ、被害の全容把握には時間がかかると見られ、今後、被害額はさらに拡大すると見込まれている。

(1面)

日欧EPA署名 農林水産関税82%を撤廃 懸念に応える審議を(2面・総合)【2018年7月4週号】

 安倍晋三首相は17日、欧州連合(EU)のトゥスク大統領らと会談し、日EU経済連携協定(EPA)に署名した。発効すれば、世界の国内総生産(GDP)の約3割、貿易総額の4割をカバーする巨大経済圏が誕生する。ただ、日本は農林水産物の関税について環太平洋連携協定(TPP)と同水準となる82%の撤廃を容認。チーズなどはTPPを上回る市場開放で譲歩しており、生産現場では影響を懸念する声は強い。反保護主義を掲げ、自由貿易の旗手をうたう日本政府は、今秋に予定する臨時国会に協定の承認案と関連法案を提出し、早期発効を目指す方針だが、国会は生産現場の不安・懸念に応える丁寧な審議の徹底が求められる。

(2面・総合)

高温・少雨で肥培管理に注意 農水省が通知を発出(2面・総合)【2018年7月4週号】

 東北から九州にかけて広い範囲で高温が続く見通しとした気象庁の発表を受け、農林水産省は18日、地方農政局に高温・少雨に伴う農作物等の被害防止に向けた技術指導の徹底を求める通知を発出した。高温傾向に加え、関東甲信地方など一部地域では降水量の少ない状態にあり、熱中症対策の徹底を基本に、農作物への影響を最小限に抑える対応を呼び掛けている。

(2面・総合)

NOSAIの損害防止活動 被害を軽減・未然に防止(5面・農業保険)【2018年7月4週号】

 NOSAIの組合等では、各種共済事業の運営に加え、病害虫防除や獣医師による家畜疾病予防など、地域農業の実情に応じた損害防止活動によって被害の未然防止や軽減に取り組んでいる。農家を取り巻く各種リスクに対処した活動について、共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・農業保険)

期待集まる国産ネギ 国内シェア取り戻す ―― 青ネギJAPAN(11面・特集)【2018年7月4週号】

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 全国で栽培され、年間を通して食べられる身近な存在のネギ。実は、高収益を実現できる栽培品目として各地で注目されている。特に、中食・外食では国産の堅調な需要があり、強い農業を志向する若手農業者などが先進的な経営に取り組んでいる。国産ネギの安定生産・増収につなげようと若手が県域を超えて結成した「青ネギJAPAN」の活動を中心に、出荷動向から健康機能までネギの魅力を取り上げる。

(11面・特集)

〈写真:地域を超えて集まる「青ネギJAPAN」のメンバーたち〉

ハンドル形電動車椅子(カート) 四つのステップで安全利用(3面・暮らし)【2018年7月4週号】

 足腰に不安を抱えるようになった、歩行に補助が必要になったといった際、ハンドル形電動車椅子を使うことで行動範囲が広がり、「QOL」(生活の質)の維持や向上に結びつくとされている。しかし、動力を持つ乗り物であるため、導入前の事前準備や操作への慣れなどは入念にしたい。ハンドル形電動車椅子の販売経験もある、一般社団法人日本福祉用具評価センター・管理部長の西山輝之さんに安全利用のためのポイントを教えてもらう。

(3面・暮らし)

NOSAIにお任せください(37) ―― NOSAI秋田組合雄勝支所 水稲防除を多角的に支援(5面・農業保険)【2018年7月4週号】

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 NOSAI秋田組合(秋田県農業共済組合)雄勝支所では、農作物共済の加入者を対象に水稲防除支援事業を行っている。管内6地区の水稲作付面積の67%に当たる4113ヘクタールを提携した39集団でカバーし、いもち病の発生抑制に力を発揮。広域合併前の1964年に組織防除が始まって以来、1集団1班体制を取っている。産業用無人ヘリコプターなどを導入する集団には無利息で資金を貸与するなど、管内の適期防除が滞りなく行われるようにしている。

(5面・農業保険)

〈写真:航空防除の進行状況等を話し合うNOSAI秋田組合雄勝支所の奥山昌輝職員(左)と武石さん〉

施設園芸・植物工場展2018(GPEC)より 環境モニタリング装置が人気 高精度な管理を支援(12面・資材)【2018年7月4週号】

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 「施設園芸・植物工場展2018(GPEC)」(日本施設園芸協会主催、全国農業共済協会など後援)が11~13日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた。230を超える企業や研究機関などが出展。最先端の園芸資・機材をはじめ、インターネットを利用した営農向けサービス、新品種などが紹介された。会場で来場者の関心を集めていた環境モニタリングシステムの展示と、注目の各種資材を紹介する。

(12面・資材)

〈写真:三つのセンサーと通信機のセット。センサーは電池式のため配線不要で設置できる〉

年間通した安定収入へ 花と果樹を体系化 ―― 愛媛県西条市・ヤマサファーム(13面・営農技術)【2018年7月4週号】

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 愛媛県西条市丹原町のヤマサファーム(佐伯勇輔代表)では、バラの周年栽培を経営の柱にしながら、ブドウや柿、かんきつ類など果樹を8月から翌年2月まで生産・出荷できる体系を構築する。ブドウは「シャインマスカット」を主力品種に試験栽培を含む約30品種を導入した。園地をブロック分けして収穫期を調整し、観光農園を開く8月中に全量を売り切る。収穫時期が異なる複数の品目を組み合わせることで、作業やリスクの分散を図りながら経営の安定化を実現する。

(13面・営農技術)

〈写真:シャインマスカットの生育を確認する彰則さん。シーズン中には2000人を超える来場があるという〉

アライグマ探索犬が活躍 ピンポイントで箱わな設置可能に【島根県 7月4週号】

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 【島根支局】近年、急速に生息分布を広げているアライグマ。その対策に取り組む益田市の地域自治組織「二条里づくりの会」(品川勝典会長)では、島根県中山間地域研究センターと協力して、アライグマ探索犬「チビ」くん(3歳・紀州犬)を2年間育成し、昨年から有害獣の駆除に動員した。有害獣対策の切り札となるか、注目を集めている。

〈写真:アライグマ探索犬チビくんと竹田さん。「ヌートリアなどほかの生物の探索にも活用できれば」〉

耕作放棄地を再生 オリーブで地域おこし【京都府 7月4週号】

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 【京都支局】宮津市は、行政のサポート、農業者の努力、イタリアの技術を組み合わせ、高品質なオリーブオイル生産に取り組んでいる。地域活性化と遊休地の解消に向け、目指すはオリーブ栽培の産業化だ。

〈写真:日置地区のハウス1棟では宮津市内に植栽する10品種・約千本の苗木を育成。「今すぐには結果が出ないが夢とロマンが詰まっている」と瀬戸さん〉

有害鳥獣の捕獲数増加に対応 分解装置で効率処理【福井県 7月4週号】

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 【福井支局】大野市鳥獣害対策協議会は、有害鳥獣の死骸をそのまま投入し、おがくずに付着する微生物の力で発酵分解させる「有害鳥獣分解処理装置」を今年4月に同市木本に導入した。年間約400頭の処理を見込んでいる。同市農業林業振興課・長﨑展代企画主査は「廃棄するおがくずを肥料などに有効利用できないかと、成分分析を含めて考えている。処理に要する労力が減ることで、捕獲に重点を置き、鳥獣害対策を進めたい」と話している。

〈写真:有害鳥獣分解処理装置。「死骸をそのまま入れられることが一番のメリット」と長﨑企画主査(右)〉

非常時に助かる炊きたてご飯 パック商品を開発【静岡県 7月4週号】

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 【静岡支局】「炊きたてのご飯を手軽に食べていただきたい」と話すのは、浜松市東区大島町でコマツナや水稲を栽培する株式会社森島農園・代表取締役の森島恵介さん(67)。非常時やレジャー、一人用の食事などに炊きたてのご飯を味わうことができる商品「らくらくごはん」を開発した。

〈写真:火を使わない「らくらくごはん防災セット」。発熱剤や調理用の透明パックなどが付いている〉

効率良くきれいに 干し柿用つり器具を受注販売【長野県 7月4週号】

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 【長野支局】中野市の上原一幸さん(70)は干し柿用のつり器具を考案し、受注販売をしている。考案した器具は鉄製の棒に爪を付けたもので、効率よく干すことができる。爪に枝をかけ垂直につるすため、へたを曲げず、きれいな仕上がりになるという。鉄製の棒には80果までつるすことができ、場所をとらず大量に干せる。

〈写真:干し柿用のつり器具と上原さん。「大工の技術を生かしさまざまな農具を開発している」と話す〉

防風林「些細な気の緩みが大事故に・・・【2018年7月4週号】」

 ▼大阪北部地震から間もない月初め、西日本地方を中心とした記録的豪雨が田畑や家屋、人命までさらった後、今度は列島全域に猛暑が襲いかかってきた。天の戯れに怒鳴りたくもなる。
 ▼先週月曜日は「海の日」。日本海側の海辺で育った記憶のなかに、胸がうずく二つの出来事がある。五十数年前、海水浴場に近い郷里の家の前を、上半身裸で海水パンツ姿の小学低学年ほどの男児が、大声で泣きながら通り過ぎていく光景だ。
 ▼その1時間前ほどだろうか、急に暗雲が空を覆って屋根をたたく大粒の雨。遠雷がどんどんと近くなり閃光(せんこう)の瞬間、「ダンッ」と大音響。海沿いの松林に落雷したと感じた。後に、海水浴に来ていた家族連れの男性が着用していた海パンの金属製バックルに落ちたと耳にした。少年の父親だったのかどうかは定かではない。
 ▼そして3年前の夏の愚かな記憶。数カ月ぶりに帰郷し海辺を散策、低気圧の接近によって曇天の下は荒い波。海水浴客がいないのをいいことに、波打ち際で寝転んでいたらつい眠った。目覚めたのは県警か海上保安庁のヘリコプターのけたたましいローター音のせい。
 ▼前方百メートルほど先を低空でホバリング、寝姿が海難事故に見えたのかしばし監視していた。急ぎシャツを着ると飛び去ったのだが、思えば「天候悪化や高波の恐れあり」との警告もあったろう。些細(ささい)な軽率さが引き起こす事故は多い。夏になると、泣いて通り過ぎた少年の姿と無分別な自分への呵責(かしゃく)の記憶がよみがえる。

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