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今週のヘッドライン: 2018年09月 3週号

生き抜く稲作:作期分散 多品種組み合わせ効率作業 ―― 熊本県阿蘇市 ・(有)内田農場(1面)【2018年9月3週号】

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 稲作経営の大規模化が進むとともに、労力が限られる中で作期分散による作業の効率化も求められる。熊本県阿蘇市内牧で水稲約60ヘクタールを栽培する有限会社内田農場では、試験栽培も含め13品種を導入。異なる収穫期の組み合わせで刈り取りをコンバイン1台で行い、作業量の安定と低コスト化につなげている。主食用米と酒米を中心とした多品種栽培により牛丼チェーンやコンビニ、酒蔵など多様な販路を開拓している。

(1面)

〈写真:「刈り遅れで品質低下がないのが一番のメリット」と「みつひかり」の圃場で内田さん〉

26年ぶり国内で「豚コレラ」確認 早期の封じ込めに全力(2面・総合)【2018年9月3週号】

 岐阜市の養豚場で豚コレラウイルスが確認された問題で、岐阜県は13日、発生農場と同じ堆肥場やと畜場を使うなどした関連13農場の豚を遺伝子検査した結果、全て陰性だったと発表した。ただ、侵入経路は不明な上、同市内の野生イノシシの死骸から陽性反応が出るなど状況は予断を許さない。発生農場周辺の消毒など防疫措置の徹底を基本に、一刻も早い封じ込めへ全力を挙げる必要がある。また、中国では治療法だけでなく、ワクチンがないことなどから豚コレラ以上の脅威とされる"アフリカ豚コレラ"の感染が急拡大している。水際対策の強化など、国を挙げた侵入防止対策の徹底も求められる。

(2面・総合)

列島で災害の猛威続く(2面・総合)【2018年9月3週号】

北海道地震:酪農では乳房炎が増加
 
 最大震度7を観測した「平成30年北海道胆振東部地震」により、人的被害のほか、農業関係では土砂崩れによる水田への土砂流入や施設の損壊など被害が確認されている。また、発電所の緊急停止により全道で数日間にわたる停電が発生し、家畜飼養や農産物生産、流通にも大きな影響を及ぼしている。
 特に、道内の基幹産業である酪農では、停電により関連機器が動かず、十分な搾乳ができなかったため、各地の牧場で乳房炎が多発。電源の復旧後も、断水の影響で出荷に支障を来している農家もいる。NOSAI道東(北海道ひがし農業共済組合)管内では、多くの獣医師が診療などに現場を回り、営農の早期回復に努めている。

台風21号:ハウスなど被害甚大

 農林水産省は12日、東海、近畿地方など広範囲に暴風雨被害をもたらした台風21号による農林水産関係被害額(同日午後5時現在)を更新し、報告された30道府県での被害総額が100億5千万円に上ったと発表した。現在も被害状況の確認を進めており、被害額はさらに拡大する見通し。

(2面・総合)

"元気"の果実を地域に キウイフルーツ:栽培と建設業を両立 ―― 香川県高松市・野上農園(3面・暮らし)【2018年9月3週号】

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 「農業も建設業も土を扱う仕事だから、通じる部分があった」と話す野上大介さん(39)。瀬戸内海に面する高松市塩上町で野上農園の代表を務め、8カ所の園地2.5ヘクタールでキウイフルーツ3品種を栽培する。地元で建設会社を経営する傍ら、7年前に農業へ参入。現在は地域の耕作放棄地の管理や研修生の受け入れなどにも取り組んでいて、キウイフルーツ栽培を通じて地元に活力を与える活動を続けている。

(3面・暮らし)

〈写真:キウイフルーツの生育を確認する野上さん〉

需要つかむイタリア野菜 食べ方提案、特徴や魅力を発信 ―― 千葉県我孫子市・日暮俊一さん(4面・流通)【2018年9月3週号】

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 「自分でお客さんをつくることが大切」と話す千葉県我孫子市の日暮俊一さん(64)は、約30年にわたってイタリア野菜を栽培。ルッコラ、イタリアンパセリなどを中心に十数品目を露地で育て、直売所や都内のイタリアンレストランを中心に販売する。特にルッコラは優良な形質のものを選抜して自家採種を続け、その味、品質はシェフからの評価が高い。また、ズッキーニは花を使った食べ方を提案。調理法やおいしさを積極的に情報発信することで固定客をつかんでいる。

(4面・流通)

〈写真:ルッコラを収穫する日暮さん。採種用には葉のギザギザが深いものを残す〉

ため池防災支援システム 決壊の危険度を予測・発信(9面・営農技術)【2018年9月3週号】

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 近年、頻発する地震や豪雨などにより、ため池の決壊リスクが高まっている。「平成30年7月豪雨」では相次いで発生し、下流域の住宅倒壊や人的な被害が起こった。ため池の管理・監視体制の強化が急務となる中で、農研機構・農村工学研究部門は11日、地震や豪雨によるため池の決壊危険度を予測する「ため池防災支援システム」を開発したと公表した。決壊するまでの危険度を3段階で判定。インターネットを通じ地図上に表示し、行政や自治体、ため池管理者などが同時に共有することで、迅速な避難対策などに役立てる。ため池管理者がスマートフォンなどを使って状況を入力・送信する災害報告アプリも開発。2019年度からの運用を目指す。

(9面・営農技術)

〈図:災害時におけるため池の決壊危険度予測(農研機構提供)〉

愛情飼育 評判の蜂蜜【山口県 9月3週号】

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 【山口支局】「蜂蜜はスーパーフードですよ。栄養価が高く、健康に良い食品です」と話すのは、山口市で「ときつ養蜂園」を営む時津佳徳さん(39)と志帆さん(23)夫妻。100%国産の天然生蜂蜜を生産し、地元の道の駅やホームページなどで販売する。リピーターからの評判は高く、県外からの注文も多い。

〈写真:ミツバチの様子を確認する時津さん夫妻。「天敵や農薬で一瞬で死んでしまう場合があり、収入には大きく影響するので、収入保険も検討したいです」という〉

地域挙げて活動 獣害激減【大阪府 9月3週号】

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 【大阪支局】河内長野市の「NPO法人里山ひだまりファーム(藪本源悟代表=67歳、正会員11人)」では、地域住民とともにワイヤメッシュや電気柵、捕獲檻を活用した獣害対策が成果を上げている。檻の見回りや、電気柵周辺の草刈りなど管理は大変だが、「地域を挙げて活動して被害が激減したので、やりがいを感じている」と藪本代表は笑顔を見せる。

〈写真:「被害が続いて離農する人が出ないように、これからも対策を続けていきたい」と会員ら〉

色づき良好で作業が楽 赤カボチャ空中栽培【岩手県 9月3週号】

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 【岩手支局】水稲1ヘクタールと野菜10アールを手掛ける花巻市大迫町外川目の佐々木政行さん(68)は、今年からカボチャの空中栽培に取り組んでいる。アーチ状に立てた支柱をネットで覆い、両側からつるを這わせる栽培方法で、支柱とネットでつるを上へ誘引し、実は空中にぶら下がる。地這いに比べ、色や形が均一に整い、病気にかかりにくく、小さな面積で栽培が可能だ。佐々木さんは「カボチャ全体に日光が当たって、色も形もきれい。病気や虫害もなかった。腰を曲げずに立ったまま収穫できたので楽だった」と話している。

〈写真:「支柱に沿ってつるが上に伸びるので、栽培の場所を取らない」と佐々木さん〉

酪農・耕種が連携 期待集めるWCS【香川県 9月3週号】

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 【香川支局】さぬき市の酪農家3戸が、稲発酵粗飼料(WCS)を自給するため、耕種農家12戸と「さぬき市WCS活用酪農協議会」を2016年に設立し、17年には裁断型ホールクロップ収穫機を導入した。会長の十川和大さん(乳牛220頭飼育、47歳)は「適期収穫が可能になり、サイレージの品質は向上しました。作業効率もアップし、時間的なゆとりができました」と成果を挙げる。

〈写真:右からWCS活用酪農協議会の十川会長、大山さん、谷野さん〉

豚舎に気化熱利用の換気システム 猛暑でも生産性向上【新潟県 9月3週号】

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 【新潟支局】新潟市南区で養豚業を営む「有限会社キープクリーン(代表=小嶋洋朗さん)」は、昨年10月に妊娠棟と分娩棟、今年7月には肥育棟を新しく建設。利用を開始した妊娠棟、肥育棟では、強制的に空気の流れを起こし、気化熱を利用して舎内温度を下げる換気システムを導入した。今年は、過去に例を見ない猛暑の夏となったが、外気温が40度ほどでも舎内温度は27度程度に保たれ、子豚は順調に成育しているという。

〈写真:暑熱対策の整った最新の豚舎〉

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