ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

今週のヘッドライン: 2018年09月 4週号

収入保険の加入申請始まる NOSAIが10月から受け付け(1面)【2018年9月4週号】

 NOSAI全国連(全国農業共済組合連合会)は、10月1日から収入保険制度の加入申請手続きを全国一斉にスタートする。すでに8月から開始している事前受け付けで、数多くの農業者が加入意向を示す中、NOSAI団体では組織を挙げて、より丁寧な制度説明を基本に一層の加入推進に努める方針だ。
 収入保険制度は、青色申告を行っている農業者を対象に、農業収入の減少を総合的に補てんする仕組み。自然災害による収量減少や市場価格の低下に加え、「ケガや病気で収穫ができない」「農作物を保管していた倉庫が被災し売り物にならない」「取引先が倒産した」「盗難や運搬中に事故にあった」など、農業者の経営努力では避けられない収入減少を補償する全く新しいセーフティーネットで、生産現場では高い関心・評価を得ている。

(1面)

農村と二人三脚 受け入れ広がる「地域おこし協力隊」(1面)【2018年9月4週号】

180926_1.jpg

 農村の過疎・高齢化が進む中、「地域おこし協力隊」として都市部の人材を積極的に受け入れ、地域づくりへの協力と移住・定住を図る活動が各地で広がっている。総務省によれば2017年度の隊員数は約5千人で、13年度の約5倍となった。地域外から多様な人材が加わることで、住民に活気を呼び、新たな視点で地域活性化の事業などが生まれている。先進地の一つである島根県で、地域への定着を目指す現役の隊員を訪ねた。

(1面)

〈写真:「今日は晴れて稲刈りが進みますね」と話す協力隊員の山田真嗣さん(左)と自治会長(島根県出雲市)〉

果樹共済 被害申告は速やかに(4面・農業保険)【2018年9月4週号】

180926_2.jpg

 先般発生した台風21号は、近畿地方を中心に東海・東北地方などに大きな爪痕を残した。特に果樹分野では、強風により各地で落果や枝折れなどの被害が確認されている。頻発する自然災害に対して損失を補てんする備えは万全にしたいもの。共済金の支払いには、農家からの被害申告が欠かせない。被害を確認した場合は、速やかに最寄りのNOSAIの組合等に連絡することが大切だ。今回の台風で被害の多かった果樹共済について、損害評価の流れや仕組みなどを共子さんが済太郎くんに聞いた。

(4面・農業保険)

〈写真:台風21号で折れてしまったモモの木(提供=NOSAIわかやま)〉

電子防鳥機を無償貸し出し スズメなどの食害が低減(4面・農業保険)【2018年9月4週号】

180926_3.jpg

 福島県のNOSAI福島安達支所は、水稲の損害防止事業として、組合員を対象に電子防鳥機を無償で貸し出し、スズメによる食害の防止・低減に効果を上げている。利用者からは「被害が減って助かっている」との声があり、毎年借りる人も多い。

(4面・農業保険)

〈写真上:電子防鳥機。自動車のバッテリーを電源に利用できる〉
〈写真下:水稲の生育を見る佐久間さん。「被害は田んぼの端に出やすい」と話す〉

学生たちはなぜ農村へ向かう?「農業農村を応援する大学生サークルネット」のメンバーに聞く(5面・青年)【2018年9月4週号】

 全国各地の農村で、サークル活動として大学生たちが農業・農村の振興に活躍している。人手不足の解消だけでなく、むらに活気を呼び、新たなアイデアで課題解決にもつながる事例も少なくない。最近では、農学だけでなく、社会学や教育学などを専攻する学生も参加するようになってきている。そんな大学生たちはなぜ農村に向かうのか?「農業農村を応援する大学生サークルネット」に所属する3大学の学生から意見を寄せてもらった。

(5面・青年)

畜産経営の臭気対策 日本型悪臭防止最適管理手法に学ぶ 清潔保ち好気処理を(10面・資材)【2018年9月4週号】

 畜舎やふん尿処理施設などから発生する臭気対策は、畜産経営にとって深刻な課題の一つだ。「におい」の感じ方には個人差があるため、たとえ万全を期しても、周辺住民から理解を得るのが難しいこともある。においが発生する原因や物質を正しく理解し、対処することが重要だ。畜産環境整備機構がまとめた「日本型悪臭防止最適管理手法(以下、日本型BMP)」を参考に、一層の対応に取り組みたい。

(10面・資材)

米中貿易戦争が激化 対日圧力強まる恐れ(2面・総合)【2018年9月4週号】

 トランプ米政権は17日、対中制裁関税第3弾として24日から中国からの輸入品(年2千億ドル=22兆円相当)に追加関税を課すと発表した。11月に中間選挙が迫る中、対中貿易赤字の削減に向けた取り組みを米国内にアピールするのがねらいとみられる。ただ、中国政府も報復として米国からの輸入品に追加関税を課すことを表明。事態は泥沼化の様相を呈する。さらにトランプ政権は対日貿易赤字の削減も重要な課題に掲げており、26日に開催予定の日米首脳会談などで、日本に農産物の市場開放や自由貿易協定(FTA)交渉入りなどを強硬に求めてくる可能性もある。警戒が必要だ。

(2面・総合)

豚コレラ イノシシで拡大か 防疫対策の徹底を(2面・総合)【2018年9月4週号】

 岐阜県は19日、岐阜市内で見つかった野生のイノシシ3頭の死骸から豚コレラウイルスの感染確認(PCR)検査で陽性反応が出たと発表した。市内では野生のイノシシ2頭の死骸から陽性反応が出ており、イノシシの感染確認は計5例となった。9日に国内で26年ぶりに感染が確認されて以降、当該養豚場以外の豚での感染は確認されていないが、野生のイノシシでの感染が確認されており、早期封じ込めに向け、防疫措置の強化が求められる。

(2面・総合)

「秋の全国交通安全運動」事故被害の軽減へ シートベルト着用を徹底(3面・暮らし)【2018年9月4週号】

 30日まで「秋の全国交通安全運動」が実施されている。交通ルールの順守と正しいマナーの実践などで、事故防止の徹底を図る運動だ。圃場に向かうときなど自動車に乗る機会も多いはず。少しでも事故の被害を減らすにはどのようにすれば良いだろうか。運動に協賛する公益財団法人交通事故総合分析センターの近藤直弥さんに、交通事故の被害軽減について話を聞いた。

(3面・暮らし)

飼養改善重ね経営の安定を 第36回全農酪農経営体験発表会(11面・営農技術)【2018年9月4週号】

180926_4.jpg

 第36回全農酪農経営体験発表会(主催・JA全農)がこのほど、東京都千代田区で開かれ、実践事例を報告した6経営体の中から各賞が選出された。最優秀賞を受賞した山崎敏さん(岩手県)と、優秀賞ならびに特別賞を受賞した青沼光さん(富山県)の経営概要を紹介する。

(11面・営農技術)

〈写真上:岩手県岩泉町・山崎敏さん〉
〈写真下:富山県高岡市・青沼光<あきら>さん〉

餌は不要、携帯に通知 農作物を荒らすアライグマに「巣箱型わな」【大分県 9月4週号】

180926_5.jpg

 【大分支局】特定外来生物のアライグマが増加したため、大分県では県・市町村・NPO法人などが防除対策を進め、北海道大学が開発した「巣箱型わな」を導入し、捕獲の効率化を図っている。また、アライグマのDNAから生息域の動向などを調べる取り組みも始まった。

〈写真:巣箱型わなを確認する相良さん。わなは畑に近い水路(沢沿いやため池)周辺に設置する〉

農地保全+子牛生産 休耕田に褐毛和種放牧【島根県 9月4週号】

180926_6.jpg

 【島根支局】美郷町大和地区の「株式会社百笑未来(ひゃくしょうみらい)」(生駒繁視社長=69歳、社員7人、水稲2.5ヘクタール、セリ10アール)では、農地の保全と経営の多角化を目指して褐毛和種2頭の放牧事業を始めた。牛が草を食べて除草することで、里山の景観を保全するとともに、繁殖用雌牛から子牛を生産して所得の向上も目指す。

〈写真:「慣れない牛の飼育は大変ですが、日々頑張っています」と牛を見回る社員〉

台風で工場被災、1年後に製造再開 復活望む酪農家の支えに【岩手県 9月4週号】

180926_7.jpg

 【岩手支局】岩泉町の岩泉乳業株式会社(山下欽也代表取締役社長)は、2016年の台風10号で工場が被災。「復活を望む地元酪農家のためにも」と1年1カ月で工場を再建し製造を再開した。地域に密着した乳業メーカーとして、さらなる飛躍を目指す。

〈写真:「早期に復旧させたいという思いを、関係者の方々が共有してくださったことが1年での再建につながりました」と山下代表取締役社長〉

ドローン活用で労力軽減 山間部の適期防除に期待【栃木県 9月4週号】

180926_8.jpg

 【栃木支局】那珂川町でこいさご集落営農組合の組合長を務める岡耕一さん(69)は、今年6月にドローン(小型無人航空機)操縦の技能を認定され、「コシヒカリ」の圃場で防除を行った。技能認定した栃木スカイテック株式会社によると、那珂川町では初の試みで、中山間地によるドローン活用のモデルケースとして期待されている。

〈写真:ドローンを操作する岡さん〉

水田の自動給水 省力化に成功【福井県 9月4週号】

180926_9.jpg

 【福井支局】あわら市中浜の農事組合法人イーノなかのはま100(代表=高橋政德さん・71歳)では、2016年に国の実証事業に協力する形で、水稲を作付けする圃場65ヘクタールのうち22ヘクタールにICT(情報通信技術)を利用した自動給水栓を導入、水田の水管理の省力化に成功している。

〈写真:自動給水栓の横で「ソーラーパネルから電力を供給している」と高橋さん〉

防風林「続けざまの災害予知技術も人間が運営する【2018年9月4週号】」

 ▼豪雨・台風・地震と続き、豚コレラの発生で震撼〈しんかん〉した。周辺に生息する複数の野生イノシシからの感染確認検査で陽性と判定、今後も尾を引きそう。BSE罹患〈りかん〉牛が確認された2001年も、異常高温による渇水の後に豪雨災害が続いた。
 ▼口蹄疫発生は09年。前年の低温・長雨・日照不足から一転、夏の気温は「30年に1度の記録的な高温」とさえいわれた。関東・北陸を中心に乳白米や不稔〈ふねん〉などの高温登熟障害で規格外米が多発する不作年となった。
 ▼11年1月には、西日本や日本海側での大雪と新燃岳噴火。3月は東日本大震災に見舞われ、7月に新潟・福島豪雨が発生し多くの水田が冠水。翌12年も新年から大雪、4月は急速に発達するいわゆる「爆弾低気圧」が東北などを襲い大被害となった。また6月は九州北部を線状降水帯が覆って豪雨。記憶に新しい昨年の九州北部豪雨も同現象による。
 ▼すべからく連年や年に幾度もの自然災害。今夏の豪雨は河川氾濫に加えて多数の"ため池"が決壊、近隣集落に爪跡を残した。堤防などの人工構造物が自然の力には歯も立たない証明か。
 ▼災害国・日本が求めるものは、人命や食料を自然の悪戯〈いたずら〉から守る技術。農研機構はため池決壊予測装置を来年には運用予定だ。今花盛りの人工知能やロボットの知見を災害予知・人命救助などにさらに応用できないものか。だが、災害の連鎖に克〈か〉つ手段をそろえても運用は人。体制整備や意識改革など、課題はそこだ。

» ヘッドラインバックナンバー 月別一覧へ戻る