ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

今週のヘッドライン: 2018年10月 2週号

地域に先駆け6次化・在来種「日光とうがらし」 ―― よっちゃん農場・宮城県大崎市(1面)【2018年10月2週号】

181010_1.jpg

 宮城県大崎市岩出山で「よっちゃん農場」を経営する高橋博之さん(45)は、地元に伝わる在来品種「日光とうがらし」を柱に、トウガラシ13品種を約10アールで栽培し、発酵調味料など加工品を製造する。地域の農家にも作付けを依頼し合計約20アール分を使う。県内外合わせて約70店舗に年間約2万本出荷し、1300万円を売り上げる。地域内で異業種連携を図り、観光客らに鳴子温泉で地元産食材を味わってもらうイベント「農ドブル」には妻の道代さん(45)とともに中心的メンバーとして参加している。

(1面)

〈写真:良品を収穫でき笑みがこぼれる高橋さん夫妻。「この夏はトウガラシにとって最高の天候でした」〉

安倍第4次改造内閣・𠮷川貴盛新農相が農業保険加入を促す(1面)【2018年10月2週号】

181010_2.jpg

 第4次安倍改造内閣が2日に発足し、農相に𠮷川貴盛衆議院議員が就任した。𠮷川新農相は同日夜、就任会見に臨み、「農林水産業は国の基」と述べ、強い農林水産業と美しく活力ある農山漁村の実現に全力で取り組んでいく方針を強調。特に、日米首脳会談で合意した物品貿易協定交渉(TAG)の開始については、生産者の不安払しょくに向け、説明責任を果たす考えを示した。
 また、頻発する災害対応を喫緊の課題に上げ、早期の復旧・復興への決意を表明した。合わせて、自然災害への備えが「極めて重要」との認識を示し、農業共済制度への加入を促す方針を強調。10月1日から加入申請手続きが始まった収入保険制度についても、より多くの農業者の加入を後押ししていくと述べた。

(1面)

〈写真:𠮷川貴盛新農相〉

収入保険・私の選択(2)吉野幸恵さん ―― 大分県竹田市・水稲、ブドウ、野菜(1面)【2018年10月2週号】

181010_3.jpg

 収入保険制度の導入に伴い、農家は既存の経営安定に資する類似制度を続けるか、収入保険制度に加入するか、自身の経営状況などに応じてより優位性の高い制度を選択できるようになる。本紙では、農家の「選択」をテーマに連載する。(不定期)
 大分県竹田市・吉野幸恵さん。水稲4.1ヘクタール、ブドウ25アール、野菜30アールを栽培する。水稲は「ヒノヒカリ」を作付ける。また野菜はトマトやキュウリ、ナスなど8品目を「農村商社わかば」を通して直売所やスーパーで販売する。78歳。

(1面)

〈写真:収入保険に加入を決めた吉野さん〉

2018年産主食用米の作付け おおむね前年並み(2面・総合)【2018年10月2週号】

 米の生産調整見直し元年となった2018年産主食用米の作付面積は9月15日現在で、17年産比1万6千ヘクタール(1.2%)増の138万6千ヘクタールとなった。作況指数も全国で100の「平年並み」と見込まれることから、生産量は農林水産省が示した適正生産量を2万トン上回るものの、19年6月末民間在庫量は需給安定の目安とされる200万トンを下回る計算だ。ただ、業務用として求められている値頃感のある米の不足傾向などで米消費の減少が加速してきているとの指摘もある。さらに今夏の猛暑や豪雨などによる品質への影響も懸念されており、需給と価格の動向には引き続き注視が必要だ。18年産米の需給を巡る状況を話し合った。

(2面・総合)

乳牛・肉牛 猛暑の悪影響、秋も留意 ―― 家畜共済がサポート(5面・農業保険)【2018年10月2週号】

181010_4.jpg

 農業共済新聞が全国のNOSAIを対象に行った夏場の乳牛・肉牛における共済事故の調査で、猛暑だった今夏は熱射・日射病による病傷事故、死廃事故の件数が昨年に比べ大幅に増えていることが分かった。38道府県から回答があり、6~8月に発生した熱射・日射病による病傷事故は2401件で、前年同期より543件増え、死廃事故は1021件となり324件増加した。連日の記録的な高温や日照りなどが主な原因とみられる。今後も夏場に受けた暑熱ストレスの影響により家畜事故の発生なども懸念されることから、NOSAIでは引き続き一頭一頭の状態に適した細心の飼養衛生管理を呼び掛けている。今夏の家畜への影響や、畜産・酪農経営の安定を支える家畜共済について、共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・農業保険)

〈写真:NOSAIの損害防止事業でも暑熱対策を行っている。ドロマイト石灰を屋根に塗布し室温上昇を抑える〉

トマトハウスにウォーターカーテン 外の冷気を遮断し保温 ―― 長嶋智久さん・栃木県宇都宮市(9面・営農技術)【2018年10月2週号】

181010_5.jpg

 栃木県宇都宮市上小倉町でトマトの冬場をまたぐ長期取りに取り組む「絹島グラベル」。代表を務める長嶋智久さん(40)は、一般的な燃焼による暖房を行わずにウオーターカーテンを導入しハウス内を保温している。井戸水を汲(く)み上げるため、水道代や燃料代が抑えられるなどメリットがある。水をシャワーのように噴霧することで湿度が上昇することから、「カンパリ」などカビに強いヨーロッパ系中玉トマトを選ぶことで湿害を解決した。冬場の保温を低コストで実現でき、通年出荷に大きく貢献している。

(9面・営農技術)

〈写真:パソコン修理で培った技術を生かして農業に取り組む長嶋さん〉

台風24号・農業に深い傷痕(2面・総合)【2018年10月2週号】

 非常に強い勢力を保ったまま9月30日に九州南部に接近した台風24号は、和歌山県田辺市付近に上陸し、東日本から北日本を縦断した。広い範囲で暴風や大雨、高波、高潮が発生。一部地域でこれまでの観測記録を更新する猛烈な風が吹いた。全国各地で住宅の損壊や人的被害があり、農業被害では、水稲やサトウキビの倒伏のほか、果樹の落果や樹体の折損、農業用ハウスの損傷などを確認している。

(2面・総合)

土で絵を描こう 身近にある材料で芸術の秋を満喫!(3面・暮らし)【2018年10月2週号】

 10月に入ってだんだんと秋が深まってきた。読書やスポーツ、食欲などさまざまな表現がある季節だが、今年は「芸術の秋」にチャレンジしてみるのはどうだろう。農業に不可欠な身の回りにある土を使って、さまざまな絵を描く供土絵の具僑の作り方や楽しみ方を「つくらし=つくる×くらし」の金田裕子さんに紹介してもらった。

(3面・暮らし)

竹藪が良質堆肥に【大分県 10月2週号】

181010_6.jpg

 【大分支局】大分県は竹林面積が約1400ヘクタール(2011年度林野庁「森林資源の現状」)と全国2位。豊後大野市犬飼町長谷地区の「ながたに振興協議会」では、農地や住宅地に侵入する竹から地域を守るため、竹藪の伐採と竹チップを使った堆肥作りを始めた。同協議会で事務局長を務める高野和幸さん(70)は、「地域住民の要望で伐採を始めたが、有効活用できないかと堆肥作りを始めた」と話す。

〈写真:伐採した竹を粉砕し竹チップにする作業〉

半年間にイノシシ124頭捕獲【長崎県 10月2週号】

181010_7.jpg

 【長崎支局】松浦市福島町の田中裕志さん(66歳、繁殖和牛13頭、水稲59アール)は、15年ほど前から同町でイノシシの捕獲活動を行っている。ここ数年は平均130頭を捕獲。特に今年は4月からの半年で既に124頭を捕獲している。

〈写真:箱わなを点検する田中さん〉

米と野菜の販売を工夫 売り上げ年々上昇【徳島県 10月2週号】

181010_8.jpg

 【徳島支局】「農業が楽しくてしょうがない。でも無理せず、自分や家族のペースを大切にやっていきたい」と話す阿南市中林町の粟飯原勝(あいはら・まさる)さん(49)。家族4人とパート従業員3人で、水稲34ヘクタール、キャベツ、ブロッコリーなどの露地野菜2ヘクタール、ハウスで水稲育苗以外の時期に野菜を数種類栽培している。米や野菜の販売方法を工夫し、売り上げは年々上昇しているという。

〈写真:ブロッコリー畑で粟飯原さん。「次世代に農業をつないでいく取り組みにも力を入れたい」という〉

耕作放棄地に青パパイア【山梨県 10月2週号】

181010_9.jpg

 【山梨支局】耕作放棄地対策として、青パパイア栽培に挑戦している山梨市の「堀の内地域活性化研究会(堀内正朗会長、70歳)」。同研究会は堀内会長の呼び掛けで、ブドウ農家ら10人が参加して10年前に発足した。普通の果樹は手間がかかるので、「消毒がいらず獣害に遭わない」という青パパイア栽培を選んだ。

〈写真:青パパイアの横で堀内会長。直売所の緑地に植えるなどアイデアを生かした宣伝を行う〉

期待が膨らむ「とっくり芋」【福島県 10月2週号】

181010_10.jpg

 【福島支局】いわき市沿岸部に接する赤沼地区では、伝統野菜の「とっくり芋」が間もなく収穫を迎える。市場の流通が希少な伝統野菜を守ろうと、いわき市では生産者が力を合わせて栽培に取り組む。とっくり芋は、ジネンジョのような粘り気は少ないが、くせがない。

〈写真:とっくり芋は、とろろにしたり、スライスして天ぷらがお薦めだという(昨年10月撮影、写真提供=新妻部会長)〉

防風林「焼き芋ブーム食感の違いそれぞれに【2018年10月2週号】」

 ▼仕事帰りに立ち寄る深夜営業の量販店内に、焼き芋のショーケースが設置されていて気になった。「そういえば、夏前からあった気がする」と。
 ▼秋までずいぶんと拙速な準備だなあと思っていたら、「今ちょっとしたブームです。深夜は火を使うので機械を停止していますが」と店員。店頭のケースは保温だけではなく、装置下部で遠赤外線によって適度に焼き上げる。店員の監視や手間も掛からずコンスタントに売れるので重宝らしい。
 ▼「焼芋の固きをつつく火箸かな」(室生犀星)。落ち葉焚(た)きにサツマイモをそっと忍ばす風物詩もあり、俳句でも冬の季語だ。軽トラックで流す振り売りから購入したものだが、気恥ずかしさから、呼び止められなかったという女性も多くいたよう。幼少のころ、おやつ代わりに母親が蒸(ふか)してくれたサツマイモは甘さが少ないうえ水分が多く「ぐちゃっ」とした食感が正直いって好きではなかった。
 ▼時がたって「ベニアズマ」を試食した時、栗のような食感がこれまでの印象を一新した。小売店の商品棚ではいまや、ベニアズマが主役。さらに安納芋に続いて「べにはるか」が女性に大人気という。栗食感ではなく水分は多いが強い甘みの割にスッキリ感。冷やすと「スイーツみたい」と評判。
 ▼江戸期に栽培を普及した青木昆陽も、甘藷(かんしょ)の味・色の変貌や人気に、草場の陰でにんまりしているかも。13日は「さつまいもの日」。毎晩お世話になる芋焼酎の肴(さかな)には、べにはるかの冷めたい焼き芋が深まる秋の夜長に合いそうだ――だが遠慮しておこう。

» ヘッドラインバックナンバー 月別一覧へ戻る