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今週のヘッドライン: 2018年12月 1週号

全国NOSAI大会「安心の未来」全ての農家に(1面)【2018年12月1週号】

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 NOSAI協会(全国農業共済協会、髙橋博会長)は11月26日、東京都港区で「『安心の未来』拡充運動平成30年度全国NOSAI大会」を開く。大会には、全国のNOSAI関係者ら約800人が参加。特に今年は災害が頻発したことなどを踏まえ、今後も共済金の早期支払いなどを通じて被災農家の経営再建を支えていく決意を新たにするとともに、農業経営が抱えるさまざまなリスクを補償する収入保険制度の実施主体として、全国10万経営体の加入目標の早期達成を目指すことなどを確認。全ての農家に農業共済と収入保険によるセーフティーネットを届ける同運動の完遂に組織を挙げて取り組む旨を決議する。

(1面)

〈写真:農家への丁寧な説明が、信頼や安心を築く源だ。今後、経営アドバイザーとしての資質向上を目指す(写真提供:NOSAI山形)〉

豚コレラ2例目 防疫対応の徹底を(2面・総合)【2018年12月1週号】

 岐阜市内で今年2例目となる豚での豚コレラ発生を受け、農林水産省はウイルスの侵入防止へ飼養衛生管理基準の再徹底を呼び掛けている。2例目は、11月16日に市畜産センター公園の飼育豚で発生した。同園では9月の1例目の感染確認以降、豚舎を柵で囲うなど対策を強化したものの、敷地内で感染した野生イノシシ2頭の死骸が発見され、その後の調査で園内で使っていた長靴や重機の消毒が不十分だったことなどが判明。人やモノを通じて感染した可能性が指摘されている。豚コレラは人には感染しないが、治療法がなく、豚やイノシシが感染すれば全て殺処分となる。感染が続く野生のイノシシへの対応も含め、早期撲滅へ官民挙げた対策の徹底・強化が求められる。

(2面・総合)

豪雨災害とりまとめに奔走 ―― NOSAI石川(5面・NOSAI部長)【2018年12月1週号】

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 水稲が基幹作物の石川県・能登地域では今夏、過去に例を見ない短時間での豪雨のために、複数の河川が氾濫し多くの田んぼや家屋が浸水した。自然災害が頻発する今日、NOSAIと組合員をつなぐNOSAI部長の役割はますます重要性を増している。七尾市と中能登町で、万が一に備えることの大切さを改めて伝えつつ、被害申告のとりまとめに力を入れるベテランのNOSAI部長2人に話を聞いた。

(5面・NOSAI部長)

〈写真上:「豪雨による浸水では自助、共助の大切さを実感した」と浸水を振り返る福井吉宏さん(七尾市)〉
〈写真下:収穫したダイコン「能登むすめ」を手にNOSAI石川中能登支所の竹田香奈職員と話す谷口英夫さん(中能登町)〉

販路広げるキクイモ加工品 健康志向を追い風に ―― 耕せファーム・岡山県井原市(11面・流通)【2018年12月1週号】

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 キクイモを専門に栽培する岡山県井原市上出部町の「耕せファーム」(江尻伸雄代表、57歳)は、収穫したキクイモの全量をチップスや茶に加工。健康志向の消費者から支持を得て、販売を伸ばしている。イベントなどでの試飲・試食販売を地道に続け、認知度を高めながら販路を拡大。現在は個人客への直販のほか、直売所やスーパー、デパートなど十数社と取引する。この冬からは、キクイモのチャイ(スパイス入りの茶)やポタージュなど新商品も販売予定で、顧客の中心となっている中高年層だけでなく、若い世代にも販売を広げていきたい考えだ。

(11面・流通)

〈写真:お茶とチップスを手に江尻伸雄代表と教子さん〉

特集:自然の猛威に震撼~生産現場を直撃~(12面・特集)【2018年12月1週号】

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 2018年は記録的な大雪や豪雨、連続して上陸した台風、地震など日本列島全体で大きな自然災害が多発し、農業への被害が相次いだ。現状でも倒壊した園芸施設や土砂に埋まった田畑、根元から枝折れした果樹など被害が残り、再建までの道のりは遠い。各地のNOSAIでは共済金の早期支払いを基本に被災農家の支援に全力を挙げている。今年発生した象徴的な豪雨や台風、地震などを中心に、自然災害を写真で振り返る。

(12面・特集)

〈写真上:横倒しになった樹体など、台風21号の被害の大きさを話すミカン農家(和歌山県有田川町)〉
〈写真下:浸水によって押しつぶされた農業用ハウス(愛媛県大洲市)〉

飼料用米「夢あおば」地力維持し高収量 ―― 平柳カントリー農産・宮城県加美町(13面・営農技術)【2018年12月1週号】

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 水稲と大豆を合計45ヘクタールで栽培する宮城県加美町平柳の有限会社平柳カントリー農産(我孫子弘美代表、65歳)では、耐倒伏性が極めて強い飼料用米「夢あおば」を2.4ヘクタールで作付けて、地域平均を上回る10アール当たり収量を確保している。大豆との交互作付けで土壌に残留する固定チッ素などを活用するほか、牛ふん堆肥やエノキダケの廃菌床堆肥を投与して地力維持を図る。また1株当たりの苗本数を7本に増やしてもみ数を確保し、収量の向上につなげる。2016年産収量はもみ換算で10アール当たり1トンを達成した。極晩生で耐冷性に優れる「東北211号」なども栽培し、作業時期を分散して安定的な多収生産を実現している。

(13面・営農技術)

〈写真:収穫が間近に迫った飼料用米の生育を確かめる佐々木郁郎専務(撮影日:10月中旬)〉

農業女子プロジェクト テレビ会議など積極的な参画へ(2面・総合)【2018年12月1週号】

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 農林水産省は11月16日、7回目となる農業女子プロジェクト推進会議を東京都内で開き、メンバー8人と新規参画を含む企業33社などが出席した。
 第6期は、SDGs(持続可能な開発目標)活動を柱とし、テーマを「アクティブメンバーの拡大」と発表。メンバーの自主的な勉強会である農業女子ラボなどを活用し、メンバーが取り組みたいことの自主提案を推進する。

(2面・総合)

〈写真:𠮷川貴盛農相(前列中央)と農業女子メンバー〉

日本人の宝 冬のお風呂 健康&美容に正しく入浴(3面・暮らし)【2018年12月1週号】

 日本人にとって入浴は、毎日行う習慣の一つ。本格的な冬を迎えるこれからの季節は、特にお風呂が恋しくなるだろう。しかし、消費者庁の統計によると、入浴中の事故が冬季に多発していて、 12月から2月の間に年間事故数の約半数が集中している。「いい湯だな~」というフレーズもあるが、健康的に入浴するための方法を、日本入浴協会理事の古谷暢基(ふるやまさき)さんに解説してもらう。

(3面・暮らし)

独立希望者を受け入れ ミカン産地守る人材育成【香川県 12月1週号】

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 【香川支局】ミカン生産者のリタイアで、放棄園が増加している観音寺市の紀伊地区。かんきつ8ヘクタールを経営する「有限会社藤川果樹園」代表の藤川寿夫さん(63)は、独立就農希望者を育成する「まるい未完(みかん)塾」を2016年9月に立ち上げた。「就農を志す人を育てれば、高齢化などで放棄される園地を任せられると考えました」と藤川さん。昨年、産地を守る生産者として塾から1人が独立し、現在は2人目の塾生が研修中だ。

〈写真:収穫時の摘み方について丁寧に指導する藤川さん。右は塾生の平出さん〉

おけさ柿の6分の1サイズ 「ベビーパーシモン」産地化へ【新潟県 12月1週号】

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 【新潟支局】阿賀野市笹神地区の「ささかみおけさ柿生産組合」では、2016年から柿品種「ベビーパーシモン」の栽培を始め、産地化に取り組んでいる。ベビーパーシモンは、一般的なおけさ柿の6分の1程度の大きさで、糖度が18度程度と高い。さらに、外皮はやや薄く、種が無いのも特徴で、皮ごと食べることができる。

〈写真:ベビーパーシモン。重さは6個で200グラム〉

魅力の大玉、期待の若木 復興リンゴ「大夢」【岩手県 12月1週号】

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 【岩手支局】岩手県のリンゴのオリジナル品種「大夢(おおゆめ)」のPR活動に、宮古地域「大夢」栽培研究会(村木徳造代表=71歳)が取り組んでいる。収穫体験ツアーの企画やイベントに参加するなど、地域を挙げてのブランド化を目指す。大夢は、県が「ふじ」と「ゴールデンデリシャス」を交配させて誕生した品種。東日本大震災後に「復興に大きな夢を乗せる」という思いを込めて大夢と命名された。

〈写真:本年度作成したのぼりと贈答用箱を手に村木代表(右)と研究会会員で生産者の山崎慎弥さん〉

繁殖情報を一元管理・巡回指導 人工授精の効率向上【島根県 12月1週号】

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 【島根支局】温泉津町和牛改良組合(大田市、森徳行組合長=69歳、組合員12戸)では、組合員の繁殖牛のAI(人工授精)やET(受精卵移植)の繁殖情報を一元管理し、JA、西部農林振興センター、NOSAIに情報を提供するシステムを構築している。空胎期間の管理や子牛の防疫など、関係機関の指導に役立て、改良組合全体の生産体制強化を目指している。

〈写真:巡回指導の様子。項目ごとに聞き取りを行う〉

農機具改造、使い勝手向上【石川県 12月1週号】

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 【石川支局】加賀市大聖寺三ツ町の新谷初次郎さん(85歳、水稲11ヘクタール、大豆1ヘクタール)は、今までに大小合わせて10台の農機具を、使い勝手が良いように改造。改造の材料は身近にあるものを使い、コストの軽減も図っている。

〈写真:フロントローダーを付けたトラクターに乗る新谷さん〉

防風林「完全な無人化作業を誰が望むのだろう【2018年12月1週号】」

 ▼トラクターを運転しながら、もう一台を無人操縦できる協調システムを搭載した機種が発売されている。数年後には歩行型でも乗用型でもない完全無人自律型トラクターが登場する予定という。準天頂衛星システム「みちびき」の成功で、GPS(衛星利用測位システム)も数センチの誤差という高精度になり現実味を帯びてきた。
 ▼耕起に往復1時間近くかかる欧米の農場では、ハンドルを握るだけの単調作業は精神的な負担で、複数の無人機を同時に運用して刈り幅を稼いだ方が効率的と考える。欧米の無人機の需要は「規模」の問題。日本では高齢・担い手不足の「人」的要因が大きいようだ。
 ▼中央果実協会の海外果樹情報によると、世界で果樹収穫ロボット研究が行われ、米国ではリンゴ分野で大学や企業が競っているらしい。一つは熟れた果実を選択してアーム先端でつかみ取る方式。二つめは樹木を揺らし枝から離れた果実を多段トレイで捕らえる方式。
 ▼前者は熟度判別するため高秀品率だが、作業能率や費用面に課題が残る。将来的に有望と目されるのが後者で、落果しやすい品種の試験で収穫率は90%、うち出荷が可能なのは85%、損傷・未熟果割合が高いと損失も大きい。一斉収穫では熟度の均一性は必須で、まして落果しやすい品種の限定では台風常襲国・日本では使えない。完全なロボット化には越えるべき制約は多いのだ。

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