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今週のヘッドライン: 2019年03月 3週号

好きな道、揺るぎなく 「加賀れんこん」需要つかみ販路を拡大 ―― 農事組合法人蓮だより・代表理事 川端崇文さん(石川県金沢市)(1面)【2019年3月3週号】

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 「新規就農して13年、ハスが好きという思いは、ますます強くなっている」と話すのは、石川県金沢市才田町の川端崇文(たかのり)さん(41)。農事組合法人蓮だよりの代表理事を務め、ハス田3ヘクタールでレンコンを生産し、加賀野菜ブランド「加賀れんこん」として出荷している。土作りに力を入れ、化学肥料・農薬を使わずに栽培。味や食感、日持ちの良さなど優れた品質が認められ、県外の飲食店にも販路を広げている。近年は加工品も手掛け、特にチップスはリピーターも多く好評という。加工場の新設も計画しており、消費者ニーズに応えながら一層の品質向上と経営発展を目指す。

(1面)

〈写真:河北潟の干拓地に広がる圃場で川端さん。この圃場は種レンコンを残す「すじ掘り」で収穫した〉

新たな基本計画策定に向け現場の意見聴取始まる(2面・総合)【2019年3月3週号】

 新たな食料・農業・農村基本計画の策定に向け、農林水産省は18日から食料・農業・農村政策審議会企画部会で農業者などへのヒアリングをスタートさせる。基本計画は5年ごとに策定してきた。ただ、食料自給率目標をはじめ基本計画で掲げた目標はいずれも達成が厳しい状況にあり、次期計画はヒアリングを通じて生産現場の意見をしっかりと聞いた上で、本格的な議論を開始する方針だ。農家の高齢化や担い手不足、農地面積の減少に加え、相次ぐ自由貿易協定の発効や自然災害の頻発など日本農業を取り巻く環境は厳しさを増している。新たな基本計画が確かな展望や実効可能性が見通せる内容となるよう、国民的な議論も喚起しながら丁寧に審議を進めていく必要がある。

(2面・総合)

農業気象災害の軽減に 農研機構が栽培支援システム開発(2面・総合)【2019年3月3週号】

 農研機構などの研究グループは13日、農業気象データを活用して水稲・小麦・大豆の適正な栽培管理をサポートする「栽培管理支援システム」を開発したと発表した。地球温暖化の進展などに伴い、気象災害への対応が急務となる中、登録した圃場ごとに冷害・高温障害の早期警戒情報や発育ステージ・病害予測情報、適期管理・施肥量のアドバイスなど17の情報を提供。生産者の的確・効果的な対策の実施や営農の効率化などを後押しする。

(2面・総合)

国産キクラゲ 品質の高さで評価 ―― 株式会社アスカグリーンファーム・奈良県五條市(8面・流通)【2019年3月3週号】

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 中華料理など、多くの料理に欠かせない食材のキクラゲは、国内消費量の9割以上を中国産が占めている。奈良県五條市相谷町の株式会社アスカグリーンファームでは、一般的な黒キクラゲに加え、栄養価の高い白キクラゲも栽培、菌床作りから加工までを一貫して自社で行い、高品質な国産品として市場に評価されている。生産者人口の増加を促す事業も開始し、「奈良県から国産キクラゲをリードしたい」という思いのもと、市場の開拓に励んでいる。

(8面・流通)

〈写真:「白キクラゲは光や熱に特に弱いので、遮光を徹底する」と説明する生産部の蔡顯人(さいけんと)さん〉

水稲農家から聞く栽培管理ポイント 多収品種の特性十分に(9面・営農技術)【2019年3月3週号】

 飼料用米や業務用米など米需要の多様化の中で、多収性の新品種が育成されている。コスト低減に期待が大きい一方で、実際の収量は農家ごとの栽培条件や肥培管理によって大きく差がある。一般的な品種とは生育特性が異なり、多収に適した技術習得が重要との意見もある。近年、注目されている新品種を作付ける農家に、品種への評価や栽培のポイントを聞いた。

(9面・営農技術)

農水省が土づくりコンソーシアム設立 持続可能な農業生産へ(9面・営農技術)【2019年3月3週号】

 農林水産省はこのほど、生産現場での適切な土づくりによる持続可能な農業生産の実現を目的とした共同事業体「土づくりコンソーシアム」を設立した。同コンソーシアムでは、土壌データの収集や蓄積、利用を通じて、生産者を支え、スマート農業に対応した土づくりなどを目指す。

(9面・営農技術)

継ぎたくなる農業を メロン、ミニトマトなど ―― のみやまファーム・野見山絵美さん(北海道三笠市)(3面・暮らし)【2019年3月3週号】

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 北海道三笠市達布でメロンやミニトマトなどを生産する「のみやまファーム」を夫と経営する野見山絵美さん(38)は、多くの農家の子どもが経営を継がない現状に対して、作業改善のほか農業の意義や楽しさを提案することで「持続可能な農業」に役立てればと活動する。パート従業員が働きやすい環境を自ら整えるほか、自身や従業員の子どもに農作業を手伝ってもらうことを通じて、将来の選択肢のひとつとなることを期待している。

(3面・暮らし)

〈写真:のみやまファームでは米ぬかなどを使って土作りをしている〉

経営力高めるスマート酪農【山形県 3月3週号】

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 【山形支局】「酪農経営を引き継いだ時、新たな分野にも挑戦してみたかった」と話すのは、白鷹町深山で酪農を営む今牧場の今周作さん(40)。山形県酪農業協同組合の酪農ヘルパーやヤマラクフーズ、同組合が運営するコンビニ経営事業を経験し、2011年に就農した。現在は乳牛約50頭を飼養し、飼料作物18ヘクタールを作付けしている。17年に準HACCP(危害分析・重要管理点)認証を取得。18年からは既存の畜舎での機械化に着手し、19年1月には酪農分野では東北で3番目となる農場HACCP認証を取得した。

〈写真:酪農分野では東北で3番目に農場HACCP認証を取得した今さん〉

生産履歴を公開 野菜販促に一役【島根県 3月3週号】

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 【島根支局】島根県西部を中心にスーパーを展開する益田市の株式会社キヌヤ内にある産直市「地のもんひろば」では、生産履歴情報を購買者が閲覧できるトレーサビリティーシステム「ベジあん」を2016年に導入。導入から2年が経過し、生産者の顔の見える野菜販売に一役買っている。

〈写真:産直市「地のもんひろば」の野菜陳列棚〉

繁殖牛「ゆきこ」 9回の出産で14頭【鹿児島県 3月3週号】

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 【鹿児島支局】大崎町永吉の草原一己さん(64)と妻のふみ子さん(60)が飼養する繁殖牛「ゆきこ」(12歳)は、9回の出産で14頭を産み、そのうち2頭以上の多産が4回あり周囲を驚かせている。

〈写真:「たくさんの元気な子牛をありがとう」と草原さん夫妻(一番奥がゆきこ)〉

現役で走る初代クラウン【福島県 3月3週号】

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 【福島支局】「自分が心から好きだと思った車に乗れたら幸せです」と話すのは、郡山市中田町の横田作美さん(72歳、水稲70アール)。クラシックカーが好きな横田さんは15年ほど前、若いころから憧れていた純国産乗用車「初代トヨペットクラウン1900CC」の後期型を、知人から手に入れることができた。今も当時のオリジナルのまま乗り続けている。

〈写真:愛車の「初代トヨペットクラウン1900㏄」と横田さん〉

防風林「食味ランキングは誰からも納得できる試験を望む【2019年3月3週号】」

 ▼平成30(2018)年産米の食味ランキングが先ごろ発表され、前回、28年連続の「特A」から「A」に転落した新潟・魚沼産「コシヒカリ」が、今回再び返り咲いた話題が注目を集めた。
 ▼前回の格落ちから特Aに再評価されたのは、何も魚沼コシだけでなく、18産地品種あり他銘柄の影が薄いよう。今回は154産地品種の中から、特Aは過去最多の55点(前回は43)。品種別で見るとコシが14産地品種も占めていて、2番手の「ひとめぼれ」(同6)の2倍以上もの開き。まさに米の食味・食感の主流はコシ全盛といっていい現状だ。
 ▼その中で、魚沼コシは大相撲の横綱的な存在。だが、岩手・県南のひとめは平成6年の特A以降2回、新潟・佐渡や福島・会津コシも過去に数度の格落ち経験を経て、最近は特Aの常連。稲作は気象に影響されやすく、連年続けての品質維持は難しい。横綱もときには優勝を逸し、鍛錬を重ね奮闘して地位を守り続ける。
 ▼特Aの「ゆめぴりか」「ななつぼし」「つや姫」は将来の横綱候補かも。「さがびより」「あきほなみ」など九州産品種が特Aも多く産地にとっては米作り意欲の向上に貢献している。
 ▼このランキングは農家の意欲向上に貢献していると思う。だが、産地が提供する米を食味官能試験で選ぶ方式から、産地の標準的な水田で施肥・防除基準に基づいて栽培された「市販米」とする基準の方が、誰もが納得できる指標になるのでは......と思うのだが。

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