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今週のヘッドライン: 2019年04月 1週号

農業用ドローン飛躍へ・園地上空を舞台に利用拡大 農林水産省が普及計画を策定(1面)【2019年4月1週号】

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 最新のドローン(小型無人航空機)技術を取り込み、農業現場にイノベーションを――。農林水産省はこのほど、農業用ドローンの利用拡大へ向け、普及計画を策定した。最も導入が進んでいる農薬散布については、実施面積を現在(2018年度推計)の2万ヘクタールから、22年度までに100万ヘクタールに拡大する方針を明記。利用可能な薬剤についても646剤から846剤に増やすことを盛り込んだ。また、普及計画と合わせて「ドローンの普及拡大に向けた官民協議会」を設立。ドローンメーカーや農業者、関係省庁などとの連携を強め、ドローンによる園地上空を舞台にした農業技術革新を現場に波及させる方針だ。

(1面)

海外流出防止へ 農水省が植物新品種保護の検討開始(2面・総合)【2019年4月1週号】

 農林水産省は3月27日、「優良品種の持続的な利用を可能とする植物新品種の保護に関する検討会」の初会合を開いた。近年、韓国や中国などに日本の優良品種が流出し、問題となる中で、種苗法の改正も視野に新品種が確実に保護される仕組みを整備するのが狙い。微減傾向にある品種開発も後押しする。国内で開発された優良品種は、日本農業の強みを支える源泉の一つであり、農業の振興や農家所得の向上などに大きく貢献している。国内生産者の安定・継続的な優良品種の利用を大前提に、より実効性のある保護策を整備・構築する必要がある。

(2面・総合)

2019年度予算が成立 農林水産2兆4315億円を確保(2面・総合)【2019年4月1週号】

 2019年度予算案が3月27日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。一般会計総額は101兆4571億円で過去最大を更新。農林水産関係は18年度予算比5.6%増の2兆4315億円を確保し、農業の成長産業化や競争力強化に向け、担い手への農地集積・集約化やスマート農業の実現などを後押しする。

(2面・総合)

備えの大切さ周囲に浸透 ―― NOSAI福井・福井県(5面・NOSAI部長)【2019年4月1週号】

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 NOSAI福井(福井県農業共済組合)には、組合員と組織した農事組合法人で農業共済に加入するなど、近隣農家全員の加入を実現し、地域の経営安定を図る共済連絡員(NOSAI部長)がいる。収入保険の加入も前向きに考える坂井市と鯖江市の共済連絡員2人に話を聞いた。

(5面・NOSAI部長)

〈写真上:新しいものが好きだという南田昭一さん。圃場の確認にドローンを利用する〉
〈写真下:NOSAIとの連携を密にする八田雄治さん(右)〉

野菜・イメージ戦略で販路開拓 ―― 株式会社うちの子も夢中です・島根県奥出雲町(8面・流通)【2019年4月1週号】

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 島根県奥出雲町大谷の株式会社「うちの子も夢中です」(大塚一貴代表、39歳)では、ニンジンとキャベツを主力に露地とハウス合わせて約5.5ヘクタールで野菜栽培に取り組む。経営のコンセプトは「子どもに食べさせたい野菜」。販売ターゲットを子どもや孫を持つ女性に定めて、社名と同じ「うちの子も夢中です」シリーズとして売り出す。長女をモデルにしたオリジナルキャラクターを考案し、商品パッケージに採用するほか、プロモーションビデオなどを作成。キャラクターを通したイメージ戦略地域性や安全・安心の取り組みを発信して売り上げを伸ばす。

(8面・流通)

〈写真:カラーニンジンの出来栄えを一本ずつ確認する大塚代表〉

雑草イネ・漏生イネ 直播や多発圃場でも効果 ―― 農研機構がマニュアル公開(11面・営農技術)【2019年4月1週号】

 農研機構は3月26日、稲作で難防除となっている雑草イネや漏生イネについて、対策技術や実証試験の結果などを掲載したマニュアルを公開した。各地の農業試験場では、石灰窒素の施用や蒸気処理機などによる対策技術が実証され、被害を受けやすい直播栽培や多発圃場などでも効果が確認されている。

(11面・営農技術)

お米がつなぐ人の輪 自家産米のメニュー提供 ―― 米(まい)サラダハウス・秋田県美郷町(3面・暮らし)【2019年4月1週号】

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 秋田県内有数の米産地・美郷町で先駆けて6次化を果たした「米サラダハウス」(店長=深沢久美子さん、60歳)は、米粉のガレットなど自家産の良食味米を使ったメニューを中心に提供している。料理は全て手作りで「出来たてのおいしさや温かさを感じてほしい」と久美子さん。ランチタイムを中心に、子育て世代をはじめとする地域住民が集う。店舗はグリーンツーリズムの宿泊施設にもなっていて、交流の拠点となっている。

(3面・暮らし)

〈写真:太巻きや米サラダガレットなど人気メニューを手に、左から伊藤百合子さん、久美子さん、髙橋伸子さん、照井美紀さん〉

イチゴ狩り リピーター増やす良品とサービス【島根県 4月1週号】

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 【島根支局】浜田市金城町の株式会社ベリーネ(能美真也代表取締役社長=59歳、従業員16人)では、品質の高いイチゴを安定して提供するため、予約制のイチゴ狩り観光農園を運営。4棟あるイチゴハウスでは、ローテーションを組んでイチゴ狩りを実施し、ハウスを休ませることで生育を促進し、常に大ぶりで高品位なイチゴを提供している。

〈写真:イチゴの摘み取り方を園児に分かりやすく説明する従業員〉

夢を形に ブドウ農家になってワイン販売【徳島県 4月1週号】

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 【徳島支局】ワイナリーやワインショップに勤め、ソムリエ資格を持つ三好市池田町の井下奈未香さん(36)は、結婚を機に奈良県から徳島県に移住。移住した時は、すでにブドウ農家になることを決めていたという。現在は「ヤマソーヴィニヨン」「ピノ・ノワール」「甲斐ブラン」「リースリングリオン」の4種類のブドウを栽培。2015年に定植したヤマソーヴィニヨンを収穫、醸造を行い、18年秋に自分で手掛けるワインという夢を形にした。

〈写真:「ワインにするためのブドウも探しているので、ワイン造りに興味のある方はぜひご連絡を」と井下さん〉

震災、塩害乗り越え野菜に活路【宮城県 4月1週号】

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 【宮城支局】「散水用の地下水は、今も塩分濃度を測りながら、水道水と割って使わなければいけない」と話す東松島市の阿部俊さん(49)。学校給食関係の仕事をしていたが、東日本大震災をきっかけに、実家の農業を継ぎ、キュウリやトマトなど6種類の野菜をハウス19アールでローテーション栽培する。

〈写真:「手入れした分、立派に実った野菜を収穫できることにやりがいを感じている」と阿部さん〉

高糖度の不知火 5Lサイズで出荷【香川県 4月1週号】

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 【香川支局】「『不知火』は何気なく育て始めましたが、食べてみたらとても甘くてほれ込みました」と話す高松市松並町の髙木鍈一さん(82)。果樹栽培歴は40年で、不知火20アールを2004年から栽培する。香川県認証ブランド「さぬき讃フルーツ」では、不知火の糖度は13度以上で高品質とされる中、髙木さんは14.5度。糖度を高くするため、水はけの良い山の斜面に定植し、有機肥料を使う。

〈写真:「5Lサイズは1割くらいしか取れません」と髙木さん〉


主食用と一線を画す酒米作り【群馬県 4月1週号】

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 【群馬支局】「桐生市初の地酒を造りたい」と話すのは、桐生市新里町の小池英俊さん(58)。2018年産から始まった米の生産調整の見直しを機に、酒造会社と連携して、需要にあった酒米作りを目標に生産・販売体制の確立を目指す。主食用のブランド米作りに励む産地が全国的に多い中、主食用とは別に米を活用する地元企業と連携し、「地域の水田を守り活性化を図る」という観点から、桐生地区農業指導センターが中心になって農商連携の検討を進めてきた。

〈写真:純米吟醸五百万石は720ミリリットル1600円(税込み)で、販売本数は1500本〉

防風林「農作業着は機能性もだがかっこよくなければ【2019年4月1週号】」

 ▼ゴールドラッシュにわく米国の鉱山労働者が着用するズボンは容易に擦り切れてしまうことから、仕立て職人がデニム生地をリーバイ・ストラウス社から仕入れて、銅製のリベットをポケットに打ち込み補強し作ったのが「ジーンズ」の始まりだそう。
 ▼腰ラベルに幌馬車が描かれていることが多いため、幌布活用が元祖と思い込んでいた。丈夫で機能性にたけたこのズボンは、鉱山から牧場や多方面の作業場に伝わり、もはや作業着の原点として広く普及する。現代では普段着としても一般的だが、米国で若者にはやりだしたのは、映画「理由なき反抗」で主演したジェームス・ディーンが着用した影響というのが通説。
 ▼国内でも少し遅れて長髪とジーンズが不良の象徴のように印象づけられた。大人に眉をひそめられつつ着用した若者もオジサンになり、膝上が大きく横に裂けたジーンズ姿を見るたび、不快そうな表情でいる。異形の装いの概念は時代と共に変遷するものなのだろう。
 ▼本紙の連載「今どき野良着」では、色彩やデザイン性、通気性に優れた農作業着が紹介され女性農家から好評。作業を終え着替えずに出荷先や直売所に立つ方も多く、「汚れてもいいだけの服装」は敬遠されている。
 ▼「農の花は嫁や娘で十分」と服に無頓着な男性農家は未(いま)だ多い。作業着をおしゃれ着に変えたJ・ディーンのようにとはいかなくても、「お父さんかっこいい」と子供が感じてくれれば農作業をもっと手伝ってくれるかもだ。

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