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今週のヘッドライン: 2019年04月 3週号

栽培に専念し良品生産 価格交渉、資材調達など専従者が事務全般担う ―― 供給センター長崎・長崎県南島原市(1面)【2019年4月3週号】

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 ジャガイモやタマネギなど品目別に15部会・37人で構成する供給センター長崎(長崎県南島原市加津佐町、太田透代表=68歳)では、専従の事務局員が出荷をはじめとする庶務を一手に担い、部会員は栽培に専念できる体制を確立している。主な出荷先は、首都圏を中心とした青森県以南の生協で、売り上げ全体の60~70%を占める。消費者との交流の場には部会員も積極的に参加し、標高200メートル級の中山間地農業を組織一丸となって盛りたてている。

(1面)

〈写真上:団体名入りの出荷箱を手に太田代表。「若手が増えてきた今が産地飛躍のチャンス」〉
〈写真下:タマネギの収穫作業にいそしむ林田末廣さん(左)、裕介さん親子。末廣さんはセンターの理事、裕介さんはじゃがいも部会の副部会長を務める〉

農水省が有機農業推進で中間取りまとめ案 挑戦しやすい支援を(2面・総合)【2019年4月3週号】

 農林水産省は8日、食料・農業・農村政策審議会果樹・有機部会を開き、新たな「有機農業の推進に関する基本的な方針」(基本方針)の策定に向けた中間取りまとめ案を示した。農業全体の中で有機農業を推進する目的の明確化とともに、有機農業と認証制度が消費者に分かりやすい制度になるよう設計の構築などを提起した。生産者の人材育成や栽培技術の開発、農地の団地化などを推進していく必要性も盛り込んだ。2019年度から5年間を目標とする基本方針に反映する。有機農業に挑戦しやすい支援体制の構築とともに、消費者への理解醸成を促す仕組み作りが重要だ。

(2面・総合)

豚コレラ続発 衆参農水委 対策強化を決議(2面・総合)【2019年4月3週号】

 農林水産省は10日、愛知県瀬戸市の養豚農場(4562頭)で豚コレラが発生したと発表した。昨年9月以降で19例目。前日の9日には岐阜県恵那市の養豚農場(4086頭)でも発生(18例目)。いずれも当該農場からの通報で感染が確認された。終息が一向に見えない中、衆参農林水産委員会は9日、さらなる感染の拡大防止に向け、農場における飼養衛生管理の徹底や水際対策の強化に万全を期すことを政府に求める決議を全会一致で採択した。

(2面・総合)

パート10人 女性が笑顔100%の職場 ―― 株式会社フォレストリーファーム露口・愛媛県久万高原町(3面・暮らし)【2019年4月3週号】

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 愛媛県久万高原町下畑野川でトマト「桃太郎」を10アール栽培する株式会社フォレストリーファーム露口の露口由美子代表(66)は、JAの選果場から規格外品を買い取り、ジュースやケチャップなどの加工品を製造・販売する。看板商品のトマトジュース「赤の元気」は年間約1万本を生産する。パート従業員10人は、全員が女性で、シフト管理や通年雇用など、女性が働きやすい環境整備を心がけている。加工品づくりでトマト産地を盛り立て、次世代を担う農業者の育成にも力を入れる。

(3面・暮らし)

〈写真:久万高原町から積極的に雇用し、地域に貢献する〉

アスパラガス「採りっきり栽培」定植翌年に反収1トン超 明大などが共同開発・普及進む(9面・営農技術)【2019年4月3週号】

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 アスパラガスの新栽培法「採りっきり栽培」が注目を集めている。従来の露地栽培は株の定植から収穫まで3年かかるとされるが、採りっきり栽培は定植の翌年に萌芽する若茎をすべて収穫する作型で、病害回避と省力化がメリットだ。明治大学農学部野菜園芸学研究室(担当=元木悟准教授)とパイオニアエコサイエンス株式会社が共同で開発し、2016年の発表以降、初心者でも取り組みやすいと首都圏を中心に普及し始めている。排水対策の徹底により水田転換畑でも栽培でき、輪作作物としての導入も可能だ。

(9面・営農技術)

〈写真:明治大学で開かれたセミナー。植え穴の深さは15センチ。株間40センチで定植している〉

花粉媒介昆虫「ビーフライ」農研機構が導入マニュアル公開(9面・営農技術)【2019年4月3週号】

 農研機構はさきごろ、イチゴ栽培で利用可能な新しい花粉媒介昆虫ヒロズキンバエ(商品名「ビーフライ」)の特徴や導入方法をまとめたマニュアルを公開した。室温10~35度で活動し、ミツバチ(15~25度)に比べ、冬に低温や日照不足となる地域で効果が期待できる。

(9面・営農技術)

家族で築く山地酪農【岩手県 4月3週号】

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 【岩手支局】自然に生えている野草を乳牛に与え、1年間放牧して育てる「山地酪農」。田野畑山地酪農牛乳株式会社「志ろがねの牧」の代表を務める吉塚公雄(よしづか・きみお)さん(67)は、1977年から山地酪農を続けている。家族で牧場経営から加工品の販売にも取り組み、田野畑村の酪農再興に向けてさらなる経営安定を目指す。

〈写真:「私たちの取り組みを見て山地酪農の担い手が出てきてほしい」と吉塚さん〉

安い・簡単・快適 ハウスの遠隔管理システム【島根県 4月3週号】

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 【島根支局】出雲市でシクラメンやクリスマスローズなど(約60アール)を栽培する曽田寿博さん(39)。遠くにいても圃場の状況確認や水やりができる遠隔管理システムを、既存部品の組み合わせで安価に製作し、作業の省力化と効率化に役立てている。

〈写真:自作の遠隔システム。カメラの首ふり機能を活用して灌水装置を起動する〉

石油発動機の魅力伝える【宮城県 4月3週号】

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 【宮城支局】「エンジン音は、幼い頃に体験した農作業の風景を思い出させてくれる」と話す亘理町逢隈牛袋の三品均(みしな・ひとし)さん(71)。石油発動機に魅せられ、2013年に仲間と仙南発動機会を設立し、自慢の機械を披露しながら、若い世代へ石油発動機の素晴らしさを伝える。

〈写真:「マフラーから出る油のにおいが昔懐かしい」と三品さん〉

サル被害対策に鳥獣警備を開業【新潟県 4月3週号】

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 【新潟支局】「自分の畑を自分で守る環境整備の方策を見いだし、サルによる農作物の被害を最小限に防ぎたい」と話すのは、阿賀町で昨年5月に「新潟鳥獣警備」を開業し、代表を務める波多野健治さん(32)。サル被害対策アドバイザーとして講演も行うなど、幅広く活動している。

〈写真:経産雌ザルに発信機を装着〉

ヒツジの放牧で一石三鳥の効果【滋賀県 4月3週号】

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 【滋賀支局】イノシシやシカの獣害に悩まされていた東近江市池之脇町(26戸)では、ヒツジの放牧で効果を上げている。放牧は2009年に、池之脇自治会が滋賀県畜産技術振興センターからヒツジ2頭を借り受け、集落と里山の境界を整備して始めた。ヒツジが雑草を食べることで見通しが良くなり、緩衝帯となって獣害が減ったという。

〈写真:「ヒツジの健康状態も見ています」と野田自治会長〉

防風林「好物といえども・・・。【2019年4月3週号】」

 ▼昔のテレビドラマに、おからが大好物の浪人を主人公にした時代劇があった。おからの匂いにつられ、ふらふらと居酒屋に入ってしまい、ありったけを平らげる。腕の立つ剣豪でありながら、好物を前にだらしのない姿を見せるギャップが面白かった。
 ▼桜前線が北上し、東北北部にさしかかった。これからの時期、田植えをはじめとした農繁期を迎えると同時に、山菜シーズンも到来する。東北地方のふるさとでは、春はタケノコ(ネマガリタケ)の料理が食卓に並ぶ。農作業の合間に、家族で山に入って採るほか、隣近所からのお裾分けが届く。旬の時期の台所には、山のようにタケノコがあった。
 ▼新鮮なタケノコはシャキシャキと歯触りもよい。初めのうちはみそ汁に炒め物、飯ずしと多くの料理が並んでも、むさぼるように平らげる。しかし、旬の食材を使ったおいしい料理も1週間以上続くとさすがに飽きて手が伸びなくなり、以後は半ば義務感で食べるようになる。保存用に缶詰や瓶詰を大量に作っても残るタケノコを使い切ろうと、母親は献立に苦労していた。
 ▼そうした経験から、旬という言葉には、若干複雑な思いがある。ただ、東京に暮らす現在では、新鮮なタケノコを飽きるまで食べることはなく、豊かでぜいたくな時間を過ごしたのだと振り返る。食べ飽きて献立に苦労するのも承知の上で、今年も家族で山に入り、隣近所とお裾分けし合い、山ほどの旬のタケノコを堪能するのだろう。


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