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今週のヘッドライン: 2019年04月 4週号

自分たちで農業を守る 女性ハンターが活躍 ―― 市村さやかさん・栃木県那須塩原市(1面)【2019年4月4週号】

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 狩猟に参加する女性が増え、鳥獣害対策の担い手として期待されている。栃木県那須塩原市の山あいにある塩原地区の市村さやかさん(46)は、夫の一則さん(49)と共に銃猟などでの害獣駆除に活動する。「みんなの農作物を守るためには、人任せにせず自分たちがやるしかない」とさやかさん。農業経営の傍ら、地元の猟友会に所属し、熟練者から安全確保への注意点や効果的な仕留め方などを学び、技術向上に努めている。

(1面)

〈写真:巻狩に参加し、シカを待つさやかさん。トランシーバーで連絡を取り合う〉

日米貿易交渉が初会合 急がず国益確保を(2面・総合)【2019年4月4週号】

 日米両政府は15、16日の2日間、新たな貿易協定交渉の初会合を開いた。生産現場の最大の懸念である農産物の関税協議は、「過去の経済連携協定が最大限」という日本の立場に理解が得られたとの報道はあるものの、政府関係者から明確な話は出ていない。さらに米国は巨額の対日貿易赤字の解消を明言しており、今後の協議で一層の譲歩や早期の対応を迫ってくる恐れがある。初会合では早期の成果を目指して交渉の加速化でも合意したという。日本が交渉を急ぐ理由はなく、政府には粘り強い交渉で国益をしっかりと確保することこそ求められている。

(2面・総合)

棚田法案まとまる 「国民的財産」保全へ国の責務などを明記(2面・総合)【2019年4月4週号】

 自民党は17日、棚田支援に関するプロジェクトチーム等合同会議を開き、今国会に議員立法で提出を目指す「棚田地域振興法案」の条文案を了承した。総合的な振興施策の策定・推進などを国の責務とし、「貴重な国民的財産」である棚田の保全と多面的機能の維持・増進を通じて、棚田地域の持続的発展などに寄与することを目的に掲げた。

(2面・総合)

大豆共済がさらに加入しやすく 全組合で危険段階別掛金率導入(5面・農業保険)【2019年4月4週号】

 昨年の「平成30年7月豪雨」をはじめ、近年は大豆の生育期である夏場に記録的な大雨による大規模な災害が発生している。今年は西日本で低温や降水量の増加傾向が強まるエルニーニョ現象が発生しており油断ができない状況だ。大豆共済または収入保険に加入し、経営の安定を図りたい。2017年4月にスタートした「農業保険法」により大豆共済は仕組みが見直されている。大豆共済について共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・農業保険)

特集・顧みる平成農業 農政・NOSAI編 ―― 目まぐるしく変わる農政(8面・特集)【2019年4月4週号】

 「平成」の約30年は、牛海綿状脳症(BSE)など食の安全・安心を脅かす大きな事件が相次ぎ、生産から流通までの安全性確保が課題となった。農業者の高齢化や担い手の減少が進む中、農林水産省は農業・農村振興策に取り組んだが、見直しが重ねられ猫の目農政とも指摘された。グローバル化が急速に進み、経済連携協定(EPA)交渉が活発化している。政府は、農業の成長産業化と農山漁村の活性化を車の両輪とする農政にかじをきっている。

(8面・特集)

病害防ぎ生育改善 土壌診断を自ら行い、適切な施肥を実践 ―― 吉川文さん・三重県鈴鹿市(9面・営農技術)【2019年4月4週号】

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 ネギやダイコンなど野菜30種ほどを露地2.4ヘクタールと園芸施設3アールで栽培する三重県鈴鹿市追分町の吉川文さん(41)は、自ら行う土壌診断をもとに、ジャガイモのそうか病など病害発生を防止するほか、欧州の土質に近付けることでビーツなど西洋野菜の品質向上に生かしている。診断結果を利用し適切な施肥をすることで経験を補っている。

(9面・営農技術)

〈写真:吉川さんは、自ら土壌診断をすることで圃場の状態を把握している〉

一瞬の油断が危険招く 自転車事故を防ごう ―― 自転車の安全利用促進委員会・自転車ジャーナリスト 遠藤まさ子さんに聞く(3面・暮らし)【2019年4月4週号】

 日常の足として親しまれている自転車。広く普及している反面、近年は高齢者の事故が増加し、自転車側が加害者となる大きな事故も目立つようになってきた。事故の現状や安全に乗るためのポイントなどを、「自転車の安全利用促進委員会」の自転車ジャーナリスト・遠藤まさ子さんに聞いた。

(3面・暮らし)

女性が働きやすい環境実現【岩手県 4月4週号】

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 【岩手支局】一関市川崎町門崎にある有限会社かさい農産(葛西信昭代表=61歳)では、地域の女性を積極的に雇用。勤務時間や職場環境、各種資格取得にかかる費用の負担など、育児をする女性が働きやすい環境の整備を積極的に行う。

〈写真:「地域の人に喜んでもらえる会社を社員と協力して作り上げたい」と話す葛西社長(写真中央)とかさい農産の社員〉

竹林整備 トキ舞う里に【石川県 4月4週号】

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 【石川支局】「荒廃が広がる竹林を整備して、人と生き物が共生できる地域づくりをしたい」と話す珠洲市三崎町粟津の干谷健一(ほしや・けんいち)さん(52)。2010年に粟津村おこし推進協議会を設立し、荒廃が進んでいた粟津地区の竹林を整備するとともに、伐採した竹を肥料にして有効活用することで、「トキが舞う能登の里」となるような地域づくりを目指している。

〈写真:「トキが好むドジョウが増えるように、水路の整備にも気を付けています」と話す干谷さん〉

クルミで町を盛り上げよう【新潟県 4月4週号】

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 【新潟支局】阿賀町の山あいに多く自生するオニグルミを利用し、高齢化と人口減少が進む町の活性化につなげようと、同町細越の長谷川正惠さん(72)らが、「奥阿賀くるみ研究会」を昨年6月に立ち上げた。現在、クルミの買い取りや販売などの活動を展開している。

〈写真:阿賀町産のオニグルミ〉

うどん県ですが......水田作で高品質ソバ【香川県 4月4週号】

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 【香川支局】「綾川町産100%のそば粉です。香り、風味を楽しんでください」と話すのは、綾川町の有限会社綾歌南部農業振興公社に勤務する村山祐介さん(46)。昨年は、経営面積23.5ヘクタールのうち6ヘクタールにソバを作付け、約1.5トンを収穫した。

〈写真:「そば粉や菜種油は、町内の道の駅やふれあい市で購入できます」と村山さん。そば粉は1キロ入り1250円で販売〉

イノシシは苦手? 好評の黒ニンニク【広島県 4月4週号】

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 【広島支局】三原市大和町の農事組合法人ふかみの郷(上岡勝代表=68歳、構成員37人)は、設立当初から取り組んでいる水稲17ヘクタールに加え、4年前から15アールの畑でニンニクを栽培。「黒ニンニク」に加工・販売し、好評を得ている。カボチャ畑がイノシシに荒らされたため、構成員で話し合い、「においの強いニンニクであればイノシシが寄り付かなくなるのでは」と栽培を始めた。「本当にイノシシが入って来なくなり、効果を実感している」と上岡代表。

〈写真:「ニンニク栽培は女性を中心に、みんなで助け合っています」という上岡代表(右端)とメンバー〉

防風林「消えゆく都市部の農業空間【2019年4月4週号】」

 ▼通勤で利用する地元の駅近くに1ヘクタールほどの畑が広がる。露地野菜主体の農家で、道路に面した一角にはクリ林がある。数年前からヤギを飼っており、通りかかる人たち、特に子供たちに人気だ。
 ▼はじめはクリ林に放し飼いしたが、数カ月後にはロープでつながれた。雑草よりもクリの樹皮を好んで食べ、若木が何本か枯れてしまったためだ。クリはヤギの好物で、樹皮や実を食べないよう対策する必要がある。今ではクリ林を囲む柵をめぐらせ、クリを守っている。
 ▼ヤギは、最盛期の1960年代に約60万頭飼養されていたが、2005年に2万頭を割り、以降は増減を繰り返している。16年の飼養農家数は3614戸、飼養頭数は1万7225頭だ。農地などの雑草抑制への利用が注目されている。
 ▼都市農業には、農産物の供給だけでなく、緑地空間や景観、農業を身近に体験する場として、さらには災害時の防災空間など多様な役割の発揮が期待されている。その農園も一部を農業体験農園にし、休日には大勢の人が農作業を楽しんでいる。収穫祭などの行事は、家族連れでにぎわう。
 ▼ただ、地元の駅周辺では、畑が更地になり、マンション建設の看板が立つ場所が複数ある。日本の人口は減少に転じ、首都圏の古い団地では、高齢の独居者や空き部屋が増え、"過疎化"や"買い物弱者"問題が浮上する。わざわざ少なくなった農地をつぶし、憩いの空間をなくす必要はあるのか。

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