ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

今週のヘッドライン: 2019年05月 1週号

消費者ニーズに応えて多彩なかんきつ ―― 農事組合法人土実樹(つみき)・三重県南伊勢町(1面)【2019年5月1週号】

190508_1.jpg

 「ミカン産地としての将来を見据えたとき、法人化して自分たちで販売することが必要と考えた」と話すのは、三重県南伊勢町五ヶ所浦の農事組合法人土実樹の溝口安幸代表理事(64)。2000年の法人設立以来、直売を柱に経営を拡大し、現在、温州ミカンを柱に、中晩かんなど計7ヘクタールを栽培する。加工品にも力を入れ、ジュースや菓子など多彩な商品を開発。行政や商工会などとも連携し、地域ブランドとして販路を広げている。「若い人を呼び込みながら、地域全体で盛り上げていきたい」と雇用や人材育成に継続して取り組んでいる。

(1面)

〈写真:甘夏の出来を見る溝口代表〉

豚コレラ殺処分8万8千頭超に 封じ込め正念場(2面・総合)【2019年5月1週号】

 豚コレラの発生が続く中、農林水産省は新たな対策として「予防的殺処分」の検討を開始した。発生農場周辺など感染のリスクが高い農場を対象に実施し、感染拡大を食い止めるのが狙い。早期の出荷を促した上で、必要に応じて殺処分に踏み切ることを検討する。昨年9月に国内で26年ぶりとなる発生が確認されて以降、飼養衛生管理基準の順守を前提に防疫対策が強化されてきたが、終息の見通しが立たず、生産現場は厳しい経営環境を強いられている。ジビエ(野生鳥獣肉)振興を含めた獣害対策にも影響が拡大しており、早期封じ込めの達成は待ったなしの状況となっている。

(2面・総合)

ため池保全法が成立 適正な管理へ届け出義務化(2面・総合)【2019年5月1週号】

 「農業用ため池の管理及び保全に関する法律案」が4月19日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。豪雨や地震で農業用ため池が被災するケースが多発する中、決壊時に周辺区域に被害を及ぼす恐れがあるため池を「特定農業用ため池」に指定し、適正な管理や必要な工事などが確実に実施される仕組みを創設する。所有者の負担軽減のため、国や県などが防災工事に要する費用の一部を補助できる措置も規定した。

(2面・総合)

被害経験を基に加入推奨 丁寧に制度を説明 ―― NOSAI奈良・奈良県(5面・NOSAI部長)【2019年5月1週号】

190508_2.jpg

 NOSAI奈良(奈良県農業共済組合)では、台風による被害や、地区内で頻発する獣害の経験を基に、組合員に加入の重要性を説明するNOSAI部長が活躍している。組合員との強い信頼関係を築きながら、地域農家のリーダー的存在としても奮闘する天理市と宇陀市の2人を訪ねた。

(5面・NOSAI部長)

〈写真上:トウガラシの生育をNOSAI職員と確認する松本淸一さん(左)〉
〈写真下:獣害を抑えるため、日頃から地区担当職員と情報収集をする中谷健二さん(左)〉

農林水産物輸入額が過去最大の9兆6688億円 拡大に歯止めかからず(6面・流通)【2019年5月1週号】

 2018年の農林水産物の輸入額が、前年比で3.2%増加し、過去最大の9兆6688億円に上ることが財務省の貿易統計で明らかになった。輸出額の9068億円を差し引いた農林水産物の貿易収支は、8兆7620億円(前年比2.3%増加)の輸入超過となっている。気象災害や天候不順による国産の価格高騰によって、安定的かつ安価に手当てできる輸入品を求める需要が高まったことが要因だ。政府は19年までに輸出額1兆円の目標を掲げおり、輸出促進政策などから前年産比で12.4%伸びている。しかし、それ以上に輸入額は巨額で、増加に歯止めが掛からない状況だ。

(6面・流通)

週2日の省力稲作 「プール」で密苗 ―― 穂積紀洋さん・福島県白河市(9面・営農技術)【2019年5月1週号】

190508_3.jpg

 福島県白河市で水稲10ヘクタールを栽培する穂積紀洋さん(48)は、ハウス内に簡易プールを設けて灌水を省力化する「プール育苗」と、播種密度を増やして苗箱数を削減する「密苗」を導入して育苗の労力を軽減する。機械によって搬出・搬入などの作業も効率化し、兼業農家のため週2日程度の農作業だが、3年間で5倍となった規模拡大に対応している。「理論さえ分かれば育苗は難しくない。省力的な方法を確立したい」と話す。

(9面・営農技術)

〈写真:「プール育苗はしっかりと根が育つ」と穂積さん〉

チーズ部門設立、製造体験、レストラン・・・・身近な牧場へ家族連携 ―― 弓削牧場/弓削忠生さん、和子さん・兵庫県神戸市(3面・暮らし)【2019年5月1週号】

190508_4.jpg

 神戸市北区山田町で乳牛約50頭を飼育する弓削牧場では、場長の弓削忠生さん(73)と妻の和子さん(67)が、3人の子どもとともに、加工品開発やレストランの運営に取り組む。チーズ部門として起業した「有限会社レチェール・ユゲ」の代表取締役を和子さんが務め、生チーズや熟成チーズ、シフォンケーキなどを生産。消費者向けのチーズ作り体験セミナーを実施するほか、牧場内で結婚式をプロデュースするなど、酪農を身近に感じてもらおうと活動する。

(3面・暮らし)

〈写真:加工品を手に忠生さんと和子さん〉

第三者継承を活用 稲作とブドウ栽培両立へ【島根県 5月1週号】

190508_5.jpg

 【島根支局】益田市の合同会社アグリ米ブリッジ(藤井強志代表=59歳、従業員3人、水稲33ヘクタールなど)は、水稲とブドウ栽培を両立させた多角経営を目指し、市内の農家が所有するブドウ園約1ヘクタールを第三者継承を活用して取得。「デラウェア」や「ベリーA」を中心に栽培を始めた。

〈写真:「一つでも作業を怠るといいものができない。大変ですがやりがいがありますね」と廣瀬さん〉

市・大学・生産者がスクラム 開発進むブランド地鶏【広島県 5月1週号】

190508_6.jpg

 【広島支局】ブランド地鶏の開発に向けて、東広島市では、広島大学、市、生産者、関係機関で「東広島ブランド地鶏開発振興協議会」を2018年4月に設立した。21年の本格販売を目指し、当面は年間3万羽の生産が目標で、試験飼育や試食会の開催、品種改良に取り組んでいる。

〈写真:「品種を決定することが第一。地域でも期待している」と試験飼育する鶏を抱く大月さん〉

暑熱対策に遮熱塗料 耐久性にも期待【鳥取県 5月1週号】

190508_7.jpg

 【鳥取支局】乳用牛を約250頭飼養する倉吉市の武本牧場では、暑熱対策の一環として、昨年8月に牛舎とパーラーの屋根に遮熱塗料を塗布した。遮熱塗料は、温度上昇の抑制に加え、耐久性にも期待ができる。1シーズンごとに塗布が必要な石灰乳に比べ、遮熱塗料は継続的な効果が見込める上、塗布後の表面保護にもつながるという。

〈写真:屋根に遮熱塗料が塗られた牛舎〉

販売好調のパン 家族酪農で6次化推進【栃木県 5月1週号】

190508_8.jpg

 【栃木支局】那須塩原市青木の眞嶋牧場では、家族一丸となって酪農の6次産業化に取り組んでいる。長男・大輔さん(51)と次男・心平さん(41)が父・雄二さん(77)から受け継いだ牧場を営み、母・芳子さん(71)と長女・千帆さん(47)、次女・七重さん(45)が自家産生乳を使ったパンとチーズを製造・販売している。千帆さんは「母から受け継いだパンの味を、地域密着型でお届けしていきたい」と話す。

〈写真:「健康な牛のおいしい牛乳を使っています」と千帆さん〉

増頭を支援する繁殖和牛預託施設【茨城県 5月1週号】

190508_9.jpg

 【茨城支局】大子町高柴では、分娩直後の繁殖和牛を預かり、受胎後に畜産農家に返す「キャトルブリーディングステーション(CBS)」が利用されている。同町の和牛繁殖農家は高齢化が進み、飼養頭数が減少傾向だが、この施設の運営で畜舎増築など設備投資が不要になり、増頭が可能となった。

〈写真:昨年竣工したキャトルブリーディングステーション〉

防風林「キャッシュレス化の推進 利用者に分かりやすく【2019年5月1週号】」

 ▼ポイントカードがうまく使えない。勧められて何枚か作ったが、ポイントがためられない。洋服や靴などは、同じ店だけで多く買わないので特典に達しない。年に数回利用する洋菓子店のカードは1年過ぎると以前の分が失効するのでポイントは増えない。
 ▼スマートフォンが普及し、最近は会員登録時にアプリの利用を勧められる。その場で商品の割引があり、一定のポイントがつく。ビデオレンタル店に入会し特典があるとアプリを入れたら、2日に1回の頻度で新作情報や特典の案内が届く。
 ▼10月の消費増税の際に、政府はキャッシュレス決済を対象としたポイント還元事業を始める。買い控えによる消費減退を回避する景気対策の一環で、対象は、中小小売店や飲食、宿泊、コンビニ、外食、ガソリンスタンドなど。クレジットカードや電子マネー、QRコードによる決済が条件だ。
 ▼消費者は、いずれかの手段で決済すればよく、ポイント還元手続きなどは事業者が行う。中小小売店では、専用機器が不要なQRコードによる決済導入が増えているそうで、地方の中小小売店に浸透すれば、利用も全国に広がるものと考えた。
 ▼ところが、QRコードによる決済に参入する企業の多いこと。相次いで参入し、それぞれの決済を広げようとポイント還元や特典のあるキャンペーンを展開する。利用する店舗が何に対応するか分からないし、何種類もの決済方法を導入するのは煩わしい。不便この上なしだ。

» ヘッドラインバックナンバー 月別一覧へ戻る