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今週のヘッドライン: 2019年06月 2週号

GAP導入で良質な水稲種子を ―― いわでやま水稲採種組合・宮城県大崎市(1面)【2019年6月2週号】

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 宮城県大崎市の4地区で水稲種子80ヘクタールを生産するいわでやま水稲採種組合は、農業生産工程管理(GAP)の手法を取り入れ、病害や異品種混入を防いで品質管理を徹底する。重点的に対策に取り組んだ一栗・岩出山地区では、ばか苗病による不合格圃場が2016年に12ヘクタールだったが、2年連続でゼロになった。一方で、種子生産は圃場見回りによる異常株の抜き取りなどの労力負担が大きく、高齢化が進む中で将来の生産維持が課題となっている。

(1面)

〈写真:組合員の圃場などを訪れて栽培状況や課題を確認する〉

和牛の遺伝資源 不正流通防止へ 自民党が法改正視野に管理強化提起(2面・総合)【2019年6月2週号】

 自民党の農林関係合同会議は6日、和牛遺伝資源の流通管理の適正化に向けた提言をまとめた。昨年発覚した中国への和牛受精卵流出未遂事件を受け、不正行為を防ぐため、都道府県が精液や受精卵の保有状況を定期的に把握する仕組みの導入や、不正流通への罰則強化などを求めた。政府は関係法の改正も視野に、具体策の検討を加速させる方針だ。和牛は日本固有の財産であり、今後の輸出促進を含め日本の畜産振興に欠かせない。政府は、実効性ある不正流出防止策の構築を急ぐ必要がある。

(2面・総合)

農産物の輸出拡大へ 農水省に司令塔組織を新設(2面・総合)【2019年6月2週号】

 政府は4日、農林水産物・食品の輸出拡大に向けた関係閣僚会議を開き、輸入国規制への対応を強化するため、各国との交渉や国内体制の整備を一元的に担う「司令塔組織」を農林水産省に新設することを決めた。関係省庁の総合調整役を担う。同日まとめた国・地域別の課題と対応方向にかかる「工程表」(約100項目)の進ちょくも管理する。

(2面・総合)

NOSAI部長は円滑な事業運営の柱 農業共済は農家が主役(5面・農業保険)【2019年6月2週号】

 NOSAI部長は、地域を代表してNOSAIと組合員をつなぐ役職だ。昨年4月に農業保険法がスタートし、農業共済制度の仕組みが改正され、収入保険制度も導入された。災害が多発している近年、農業保険制度への加入は大切だ。組合員に新しい仕組みを十分に理解し、加入してもらうにはNOSAI部長の協力が欠かせない。NOSAI部長の仕事や役割について共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・農業保険)

「水稲」農薬・肥料不使用や慣行栽培など 肥培管理の数だけ商品化 ―― 番場睦夫さん・石川県白山市(8面・ビジネス)【2019年6月2週号】

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 「うちは米を売っているわけじゃなくて、健康と幸せを売っている。好みに合った米を選んでおいしく食べることが健康と幸せにつながる」と、石川県白山市宮永町の番場睦夫さん(63)は話す。水稲単作経営を行う有限会社ばんばの代表を務め、「夢ごこち」や「コシヒカリ」「ひとめぼれ」など7品種を作付ける。コシヒカリでは、農薬や肥料を一切使わない自然栽培米など肥培管理を分けた商品を展開する。近年の健康志向の高まりを受けて、2018年産から分付き米の販売も開始。個人や米穀店などへの直接販売を経営の主体に、多様化する消費者のニーズに応えている。

(8面・ビジネス)

〈写真:トラクターに乗る番場代表。商品ごとに栽培圃場を固定し品質を保つ〉

省力・低コストの米作り 田植機改造し催芽籾(さいがもみ)を散播 ―― 農事組合法人向国安生産組合・鳥取市(9面・営農技術)【2019年6月2週号】

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 鳥取市の農事組合法人向国安生産組合(林正弘組合長、組合員12戸)は、コーティングしない水稲の催芽種子を、水を張った水田にばらまく催芽籾湛水散播(さいがもみたんすいさんぱ)栽培に取り組み、省力・低コストの米作りを実現している。田植機を改造して動力散布機を2台設置し、播種と除草剤散布を同時に実施。従来、動力散布機を背負って畦(あぜ)から行っていた作業が田植機から可能となり、時間短縮とともに体力的な負担を大幅に軽減している。

(9面・営農技術)

〈写真:走行する田植機の後ろ側から催芽種子を、前側から除草剤を同時に散布する〉

災害ボランティアの被災者支援 活動の基本を守ろう ―― 全国社会福祉協議会 地域福祉部全国ボランティア・市民活動振興センター副部長・小川耕平さんに聞く(3面・暮らし)【2019年6月2週号】

 災害が発生したときは、ボランティアとして活動し、被災者を支援したいという人も多いだろう。しかし、活動の基本を守らなければ支援にならないだけでなく、自身に危険が及ぶことも。社会福祉法人 全国社会福祉協議会 地域福祉部全国ボランティア・市民活動振興センターの小川耕平副部長に、ボランティア活動の注意点を聞いた。

(3面・暮らし)

NOSAI獣医師の採用説明会を開催(5面・農業保険)【2019年6月2週号】

 NOSAI協会(全国農業共済協会、髙橋博会長)は、1~2日、獣医学系大学の学生を対象としたNOSAI団体獣医師職員の採用説明会を開いた。1日は東京都武蔵野市の日本獣医生命科学大学、2日は、神奈川県相模原市の麻布大学で行われ、両会場合わせて80人の学生が訪れた。

(5面・農業保険)

成果上げる獣害対策モデル地区【広島県 6月2週号】

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 【広島支局】三原市が進める獣害対策モデル地区として、専門指導員の指導を受けながら対策に取り組み成果を上げているのは、同市大和町の「農事組合法人むくなし(79戸・53ヘクタール)」。同法人の澤田博行代表理事(69)は「対策に取り組み、毎年10ヘクタールあった水稲の被害をほぼゼロに抑制できている。荒れて放棄していた耕地も1ヘクタールほど再生できた」と効果を実感している。

〈写真:施設の状況を確認する澤田代表〉

におい豆のアンテナショップ【岩手県 6月2週号】

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 【岩手支局】「先祖伝来の『におい豆』をたくさんの方に知ってもらいたいです」と話すのは、花巻市成田の押切富美子さん(61)。60年以上前から押切家に伝わる青大豆におい豆を栽培している。におい豆は、熟しても青く甘味があるのが特長。「豆の花が咲く直前になると、畑が豆をゆで上げたような香りに包まれることが名前の由来です」と押切さん。2016年にアンテナショップ「豆蔵おしきり」を開店。におい豆を使ったランチや加工品などを提供している。

〈写真:「におい豆はお米と一緒に炊いて豆ご飯にするのがお薦め」と押切さん〉

大吟醸酒用米「さかほまれ」栽培開始【福井県 6月2週号】

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 【福井支局】福井県農業試験場は、栽培特性に優れた大吟醸酒用米「さかほまれ」を開発。今年から奥越地区(大野市、勝山市)で栽培が始まり、今冬から県内17の蔵元でさかほまれを使った醸造が開始される。さかほまれは、「山田錦」と、JAテラル越前が育成・品種登録した「越の雫」の交配品種で、山田錦よりも倒伏性、脱粒性、穂発芽性が改善された。

〈写真:「いい酒を造ってもらいたいですね」と松原さん〉

農商福連携の新事業 ゼリー飲料「みかんのジャグチ」【愛媛県 6月2週号】

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 【愛媛支局】八幡浜市大平の「就労継続支援B型事業所浜っ子作業所」では、市内で生産されたかんきつを使用したゼリー飲料「みかんのジャグチ」を販売している。福祉作業所と農業者、製造業者とが関わる農商福連携事業として、新しい取り組みを開始。地域活性化と共生社会の基盤づくりを進めている。

〈写真:みかんのジャグチは1個400円。作業所のほかネット購入もできる〉

豊富なヨモギ 茶や入浴剤に【三重県 6月2週号】

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 【三重支局】津市美杉町の浅尾みどりさん(60)は、獣害に強いヨモギやミョウガ、マコモタケなどを、耕作放棄地や休耕田を活用し、農薬や化学肥料は使わないで栽培している。夫の和司さん(63)と共に林業と稲作をしながら、女性起業家としても事業に取り組むみどりさん。ヨモギが売れることを知ったのがきっかけで、9年ほど前からヨモギなどを茶や入浴剤に加工し、インターネットで販売している。

〈写真:ヨモギの入浴剤(上)と柿ジャム〉

防風林「交通事故を防ぐ技術の普及を【2019年6月2週号】」

 ▼高齢運転手の車が暴走し、歩行者を巻き込む事故が続いている。犠牲者を出さないよう、原因究明と対応策の構築が喫緊の課題だ。交通事故の死者数が減少傾向にある中、75歳以上の死亡事故は近年450件前後で推移し、65歳以上の死亡事故の割合は他の年齢層の約2倍だという。
 ▼報道では、「アクセルとブレーキの踏み間違い」に起因する事故が多いようだ。ただ、免許証の更新時に、75歳以上に義務づけられた認知機能検査では異常がなかったとの記述も目にする。認知機能が衰えるからと決めつけて、一律に自主返納を促すわけにはいかない。特に地方では、車の運転ができなければ買い物などの日常生活に支障を来す。
 ▼事故防止では、自動運転など技術開発に期待がかかる。自動運転は、5、6年後の実用化を目指した実証試験も行われている。ペダル踏み間違い時の加速抑制や自動ブレーキなどの安全技術は、すでに市販車への導入が進む。安全運転サポート車(愛称「サポカー」)として、官民連携による普及活動も展開されている。
 ▼運転免許取得から40年近いが、ヒヤリとした経験は一度や二度ではない。年齢とは関係なく、運転中に疲れなどから注意力が散漫になるときがある。車の購入では、安全技術の有無も判断基準としたい。
 ▼安全運転を支援する技術開発は、若年層の安全運転支援にも役立つだろう。オプションとして、迷惑行為の「あおり運転」を防止する技術を加えてもらいたい。

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