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今週のヘッドライン: 2019年07月 4週号

農薬・肥料不使用で野菜を約60品目 生産性高い経営を ―― 廣和仁さん(富山県氷見市)(1面)【2019年7月4週号】

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 農薬や肥料を使わず、中山間地で固定種を中心に野菜約60品目2ヘクタールと水稲60アールを栽培している、合同会社「NICEFARM」代表社員の廣和仁〈ひろかずひと〉さん(38歳、富山県氷見市)は、農作業全体の省力化を徹底。土作りと生育初期の重点管理により、収穫期までの管理は見回りと設備の補修程度にまで軽減している。独立を視野に入れる社員3人をはじめ、後進の育成にも熱心で、自身も学んだ農業塾での講師も務める。

(1面)

〈写真:固定種のインゲンを植えたネットを管理する廣さん。「手間のかけどころは生育初期。多少の天候不順でも丈夫に育つ」〉

豚コレラで防護柵支援 農水省が感染イノシシ拡大で追加対策(2面・総合)【2019年7月4週号】

 農林水産省は16日、豚コレラの拡大防止に向けた追加対策を発表した。感染拡大要因の一つである野生イノシシなど野生動物が、農場に近づかないよう防護柵の設置を支援する。中国などでまん延するアフリカ豚コレラ対策を兼ねる観点から、全国の農場を対象とし、関連予算として60億円を措置する。豚コレラをめぐっては昨年9月の発生以降、生産現場での飼養衛生管理基準の順守を基本に拡大防止対策が実施されてきた。ただ早期封じ込めに失敗し、感染イノシシの確認地域も徐々に拡大するなど事態の長期化が予想され、生産現場では焦燥感も広がる。政府は国内養豚を守る実効性ある対策を拡充・強化する必要がある。

(2面・総合)

ツマジロクサヨトウ 九州で発生相次ぐ 早期防除が課題(2面・総合)【2019年7月4週号】

 農林水産省は12日、今月3日に鹿児島県で国内で初めて見つかったヤガ科の害虫「ツマジロクサヨトウ」について、新たに熊本・宮崎・長崎・大分・沖縄の5県の圃場でも発生が確認されたと発表した。

(2面・総合)

公営放牧場で繁殖牛の妊娠鑑定 ―― NOSAI青森家畜診療所(青森県)(5面・農業保険)【2019年7月4週号】

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 「発情の兆候がなかった牛をNOSAI獣医師に治療してもらえ助かった」と話すのは、青森県の七戸町営牧野利用組合の川村正組合長(70)。NOSAI青森(青森県農業共済組合)では、県内2カ所の公営放牧場で繁殖牛の妊娠鑑定を行うほか、畜舎消毒にも取り組むことで、生産性を高めることに貢献している。七戸町営石倉山放牧場での妊娠鑑定の様子を取材した。

(5面・農業保険)

〈写真:妊娠判定は佐藤副所長が一人で担う〉

米を付加価値販売 生きものの豊かさをラベルでPR ―― 尾呂志『夢』アグリ(三重県御浜町)(10面・特集)【2019年7月4週号】

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 三重県御浜町・尾呂志集落の農家8戸で環境保全型の稲作に取り組む営農集団「尾呂志『夢』アグリ」は、水田での生きもの調査結果から生物多様性の高さをランク付けして米のラベルに表示し、付加価値販売を図っている。また、地元小・中学校と連携し、稲作の栽培技術とともに生きもの調査の方法なども学んでもらい、地域農業への理解につなげている。

(10面・特集)

〈写真上:「稲はカレンダー通りには育たない」と教える代表の辻󠄀本満哉さん。活動では、小中学校の参加も重視している〉
〈写真下:大谷則浩さんは「生物多様性の高さをラベルで示している」と説明する〉

自給粗飼料と放牧を組み合わせ コスト抑え効率経営 ―― 株式会社いちがお畜産(京都府京丹後市)(11面・営農技術)【2019年7月4週号】

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 和牛繁殖(経産牛33頭、育成牛7頭)と肥育(7頭)に取り組む京都府京丹後市丹後町の株式会社いちがお畜産(大江良樹代表=62歳)は、自給粗飼料と放牧を組み合わせ、コストを抑えながら効率的な経営を進めている。飼料はイタリアンとスーダンの二毛作を基本に、播種時期をずらして作業を分散。飼料用稲は鉄コーティング種子の直播で栽培する。放牧は、水田や山間地を活用して管理の手間を省き、飼料生産や牛舎での作業に労力を振り分けている。

(11面・営農技術)

〈写真:水田放牧の牛の状態を見る大江代表(左)と息子の健人さん〉

夏にピッタリ 旬の野菜の健康料理 ―― 料理研究家・鈴木邦子さんに聞く(3面・暮らし)【2019年7月4週号】

 本格的な夏が近づいてきた。農作業などで、暑い屋外やハウスの中で長時間活動する人も多い中、健康に過ごすためにしっかり食べることが大切だ。夏野菜など旬の食材を使い、栄養価に富み、簡単に作ることができる、この時期にピッタリのレシピを、料理研究家の鈴木邦子さんに紹介してもらった。

(3面・暮らし)

六条大麦の茎をストローに【福井県 7月4週号】

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 【福井支局】福井市殿下町の「福井大麦倶楽部」では、六条大麦の茎を使用した「おおむぎママの麦ストロー」を今年7月から発売している。代表を務める重久弘美さん(53)は「straw(ストロー)は元々麦わらでした。原点を知ってもらうことで、小さなエコが増えていくとうれしいです」と話す。

〈写真:麦ストローは10本入り(324円)と業務用の250本入り(8100円)がある〉

高糖度サツマイモで経営基盤安定【大分県 7月4週号】

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 【大分支局】豊後大野市三重東部地区の農事組合法人芦刈農産(芦刈義臣代表=62歳)が、全国土地改良事業団体連合会が主催する「農業農村整備優良地区コンクール」の中山間地域等振興部門で、県内初となる最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。区画整理と排水性改善による収量増や園芸作物の導入による多品目化、若年層の雇用や女性が活躍する場の創出などの取り組みが評価された。

〈写真:県内初の大臣賞受賞に「うれしいです。今後の活力になります」と芦刈代表(左から2人目)とスタッフ〉

黒豆の粕漬け30年ぶり復活【京都府 7月4週号】

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 【京都支局】福知山市大江町毛原で、地元の珍味として親しまれてきた「黒豆の粕漬け」が、30年ぶりに復活した。地元の女性11人が、残っていたレシピをヒントに試行錯誤を重ねて商品化させた。

〈写真:加工に携わるメンバー。後列左がリーダーの水口さん〉

キクを祝い事や記念日に イメージ変え購買層発掘【香川県 7月4週号】

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 【香川支局】キクの切り花を2012年からインターネットで販売する丸亀市綾歌町の株式会社ファルチェでは、「キク=仏花」のイメージにとらわれない商品を展開し、広い消費者層へのアプローチとなっている。代表取締役の鎌田康弘さん(43)は「お客さまに喜んでいただくため、『こんな花があるんだ』と多様な品種を出荷できるように計画しています」と話す。

〈写真:人気の花束〉

キクイモを地域の特産に【広島県 7月4週号】

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 【広島支局】「これからはキクイモに力を入れ、大竹市の新たな特産品にしたい」と話すのは、大竹市栗谷町にある「合同会社大竹特産ゆめ倶楽部」の島原順二代表(64)。数年前から、健康食材として栄養価が高いというキクイモに着目。現在約20アールで栽培し、「菊芋チップス」「菊芋パウダー」などに商品化した。同市の「マロンの里交流館」やJAの産直市場などで販売し、薬局からも注文があるという。

〈写真:キクイモの加工品〉

防風林「子供に農業の手伝いをさせよう【2019年7月4週号】」

 ▼子どもたちが夏休みに入る時期を迎えた。昨今は子どもに農作業を手伝わせる農家が減っていると聞く。ただ、毎日ゲームに熱中するよりは、労働を体験した方が絵日記など宿題のネタにもなるだろう。
 ▼小学生の頃、夏の早朝に何度か起こされ、水稲防除の手伝いをさせられた。父母が背負式動噴と長いホースを操作し、自分は補充用に粉剤を持って父の後を歩く。補充するたびに水田脇の箱まで薬剤の袋を取りに走った。面積は50アールほどで時間も30分くらいだが、長袖長ズボンで汗をかき、服は粉まみれになる。作業後に水風呂に入ってさっぱりした。
 ▼本業となる果樹栽培では、授粉や摘果、袋かけ、収穫など農繁期の休日は園地に連れ出された。単純作業が多く体力的にきついので、高校生になると何らかの理由を付けて園地には行かなくなり、友人との遊びに力を注ぐようになる。いま振り返れば、労働力の必要な農繁期に、もう少し手伝えばよかったかと反省する。
 ▼自分が子育てする立場になり、家族で作業する経験は貴重だったと思うようになった。一緒に働くからこそ作業内容やきつさ、楽しさが実感できるからだ。勤めに出る親では、働く姿を子どもが目にする機会もない。
 ▼今後、梅雨明けとともに一気に暑くなる可能性もある。子どもに農作業の手伝いをさせる場合は、適度な休憩と水分の摂取を心がけ、熱中症や事故のないよう注意してほしい。


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