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今週のヘッドライン: 2019年09月 2週号

「田んぼダム」新潟市で6千ヘクタールに導入 豪雨の減災に効果(1面)【2019年9月2週号】

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 水田の洪水緩和機能を強化する「田んぼダム」の取り組みが新潟県を中心に各地で普及している。田んぼダムは、地域全体の水田に落水口を狭める器具を取り付け、大雨時に水をため込むことで、下流域の急激な増水を抑える減災技術。これまでの治水対策だけでは対応しきれない記録的豪雨が頻発する中、少ない導入コストで即効性が高いことから注目されている。導入を促進する新潟市では、資材購入補助などの事業を実施し、2018年度の取り組み水田が約6千ヘクタールにまで拡大した。

(1面)

〈写真:「堰板で落水口を狭めている」と説明する「その木地区農地・水・環境保全組織」天野地区代表の和泉田房幸さん(左)〉

2020年度予算概算要求 農業保険の円滑運営へ(2面・総合)【2019年9月2週号】

 農林水産省は、2020年度予算概算要求で「収入保険制度の実施」に149億1200万円を計上した。導入2年目で5万5千経営体の加入を想定し、加入者の負担軽減と事務の円滑化に必要な保険料などの国庫負担を盛り込んだ。また、農業共済関係事業も円滑な事業実施に必要な額を要求した。今年も集中豪雨など災害が頻発しており、営農継続には"万全な備え"が欠かせない。NOSAI団体は被災農家への共済金の早期支払いに努めるとともに、全ての農家に"備え"を届ける加入推進に組織を挙げて取り組んでいる。

(2面・総合)

豚コレラ対策を拡充 イノシシ捕獲強化へ(2面・総合)【2019年9月2週号】

 農林水産省は5日、豚コレラ防疫対策本部を開き、ウイルスの媒介者となっている野生イノシシの捕獲強化などを柱とする新たな対策を決定した。発生から1年を迎えても終息が見えない中、捕獲重点エリアを設定し、効果的な銃猟の活用やわなの設置拡大・大型化などで捕獲数を増やして感染拡大の防止につなげる。

(2面・総合)

麦共済と収入保険 経営に合わせて加入を(5面・農業保険)【2019年9月2週号】

 地域によっては麦の播種作業が始まる時期だ。麦は降雨など天候の影響を受けやすい。今年も台風や局地的豪雨が頻発し、農業分野にも大きな被害が発生している。万一の災害に備え、麦共済か収入保険に加入し経営安定を図ることが重要だ。麦共済と収入保険について共子さんが済太郎くんに聞いた。

(5面・農業保険)

従業員から代表へ就任 委託農家と信頼築く ―― 農事組合法人「ガイアとなみ」(富山県砺波市)(8面・ビジネス)【2019年9月2週号】

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 「富山県内では栽培が少ないイチゴの導入など、従業員のころから経営を考えていた」と話すのは、富山県砺波市狐島の農事組合法人「ガイアとなみ」の中島一利代表理事組合長(43)。従業員から2012年の役員就任を経て、17年に代表に就任した。紫藤(しどう)康二前代表(69)が継承を見据えて、10年ほど前から、委託農家との信頼関係の構築などに取り組んでいたことで、前代表の病気による急な継承にもスムーズに対応できた。

(8面・ビジネス)

〈写真:「自分も幹部になる従業員を育てたい」と中島一利代表〉

モモ14品種:労力を平準化し長期出荷 ―― 蓬田正信さん(福島県桑折町)(9面・営農技術)【2019年9月2週号】

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 福島県桑折町の蓬田正信さん(69)は、園地357アールで極早生から極晩生までのモモ14品種を栽培し、労力の平準化と長期の収穫・出荷を実現している。10アール当たり16本の疎植にして、樹を横に広く育てて管理作業を省力化するとともに収量を確保。また、強めの剪定と摘果の徹底により秀品率を高め、安定的な経営につなげている。

(9面・営農技術)

〈写真:収穫間近の「かぐや」の出来を見る蓬田さん〉

秋バテを撃退! 簡単ツボ押し ―― レディース鍼灸ことう院長・古藤佳子さんに聞く(3面・暮らし)【2019年9月2週号】

 暑さが峠を越して秋口に差し掛かかるころに感じる、体のだるさや重さ。それは"秋バテ"かもしれない。ゆっくり休んでいる暇がないという人は、なるべく早く・手軽に対処したいもの。福岡市南区で、女性専門の鍼灸(しんきゅう)院で院長を務める古藤佳子さんに、秋バテ解消に効果があり、すぐに実践できる簡単なツボ押しを教えてもらう。

(3面・暮らし)

かんきつ廃棄物を培地に菌床シイタケ成長促進【長崎県 9月2週号】

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 【長崎支局】県立諫早農業高校(坂口浩校長、諫早市立石町)食品科学部(部員数22人、部長=濱崎莉未さん)は、焼却処分されるミカンの皮をシイタケの菌床栽培に活用すると、米ぬかに比べてシイタケの成長スピードが1.5倍になることを発見した。同校はこの研究で、全国の75チームが出場したジュニア農芸化学会で初の金賞を受賞している。

〈写真:県立諫早農業高校食品科学部の部員(左から2人目が濱崎さん)〉

直営レストラン+弁当販売 水耕野菜の事業拡大へ【徳島県 9月2週号】

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 【徳島支局】藍住町で水耕栽培の野菜を生産する株式会社カネイファーム代表取締役社長・矢野正英〈やの・まさひで〉さん(42)は、ホテルでシェフをしていた中村豪起〈なかむら・ひでき〉さん(36)との出会いをきっかけに、レストラン「農園直営旬感ダイニング・アクリエ」を2016年に開店した。 矢野さんは「今年は新設した小規模ハウスで、暖房機なしで育つ果菜類を探求し、来年以降は本格的に果菜類の水耕栽培にもチャレンジしていきたい」と事業拡大に意欲をみせる。

〈写真:水耕栽培の様子が見られる店内。「狩猟免許を取得したので、ジビエにも取り組みたいです」と中村さん(右)。「安心して使えるものと、とがったものとを提案するようにしています」と矢野さん〉


菜種油&エゴマ油 品質保つ伝統の製法【福島県 9月2週号】

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 【福島支局】「地域の一員として、製油を長く続けていけたらなと思っています」と話すのは、白河市東地区で「梨本あぶらや」を営む梨本清太さん(52)。2012年に神奈川県から移住し、自家栽培のナタネやエゴマの精油を製造・販売している。現在、ナタネ150アール、エゴマ20アールを作付け、アスパラガス4アール、雑穀米20アールも栽培する。製油は、薪焙煎〈まきばいせん〉や圧搾など、昔ながらの製法を守ることで、機械製法よりも香りが良く上質な油ができるという。「エゴマ油の水分調整はナタネよりも難しい。乾燥・水分調整を適切な度合いにして焙煎や製油作業をしないと、商品品質に影響する」と梨本さん。

〈写真:「田舎で農業がしたいという思いもあり、移住を決めた」と梨本さん〉

需要伸びるフルーツほおずき 契約栽培で増産【岩手県 9月2週号】

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 【岩手支局】岩泉町で食料品の販売や加工を行う有限会社早野商店(早野貫一代表取締役)では、「フルーツほおずき」の契約栽培を進め、生産者と連携した生産拡大を目指している。商品は県内外の百貨店などに出荷。販路を拡大するため、収穫量の増加に向けて取り組んでいる。フルーツほおずきの苗は同社が手配し、岩泉町のほか5市町村の契約農家15戸に配布。現在は約2500株を栽培する。8月下旬から11月上旬にかけて、年間約2トンを収穫。同社の早野崇さん(47)は「収穫量の3割を生食用に出荷し、残りの7割が加工品になる」と話す。

〈写真:「極端に暑い地域でなければ県内各地で栽培できるので、興味のある方は声をかけてほしい」と早野さん〉

防風林「蜂の巣を駆除する【2019年9月2週号】」

 ▼隣家から、わが家の軒下に蜂の巣があると教えられた。見ると、握りこぶしよりやや小さい巣がかかっている。早速、竹刀でつついて落とした。巣の形をインターネットで調べたら、スズメバチではなくアシナガバチと思われる。
 ▼秋を迎える9月になって巣をかけられるとは思わなかった。蜂の巣は15センチ以下の小さいうちの駆除が鉄則だという。巣が大きくならず、蜂の数が増えないうちに処分できて、ほっとした。
 ▼蜂毒によるアレルギーは、死に至る危険もあり要注意だ。蜂の刺傷による死亡者は毎年20人前後いる。刺傷被害は相当な件数に上るだろう。攻撃性が高く刺傷件数が多いのはスズメバチだが、アシナガバチにも強い毒を持つ仲間がいる。市町村などは、山林や畑で作業中に刺される例が多いと注意を呼び掛けている。
 ▼また、一度巣をかけた場所は環境的な条件がよく、処分しても再び巣をかけられる事例も多いそうだ。実は今年の6月ごろに隣家の軒下に小さな蜂の巣を見つけ、連絡していた。巣が同じ蜂によるものかは不明だが、蜂が好む場所らしい。
 ▼蜂の多くは、農作物や庭木に付く害虫を捕食したり、授粉など人の営みを助けてくれる。被害の回避には、軒下や戸袋などの掃除と目視での確認、忌避効果があるスプレーや木酢液の利用がよいという。庭や畑は、まめな草刈りなどで見晴らしのよい状況を保つと小さい巣を見つけやすくなる。

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