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今週のヘッドライン: 2019年09月 3週号

水稲長粒種「ホシユタカ」調理仕向けに活路 ―― 佐賀県 JA伊万里管内の生産部会など(1面)【2019年9月3週号】

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 食の多様化が進み、米の消費減少が続く中、佐賀県では新たな需要をつくりだそうと、調理仕向けの水稲長粒種「ホシユタカ」の普及に取り組んでいる。JA伊万里管内の六つの生産部会などが合計6.7ヘクタールで栽培し、10アール当たり収量は350~400キロ。県内外の飲食店約10店のほか、道の駅や百貨店などで個人向けに「パエリア米」などと名付けて販売している。ホシユタカ生産部会の代表を務める金子友洋さん(57)は「パエリアやリゾットを作るとアルデンテ(芯を残し歯応えのある食感)に簡単にできるお米としてPRを続け、まずは若い世代の認知度から向上させたい」と意欲を見せる。

(1面)

〈写真:定植後2カ月を過ぎ、順調な生育に目を細める金子さん〉

台風15号で猛烈風雨 農業にも甚大な被害(1面)【2019年9月3週号】

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 強い勢力を保ったまま、9日に千葉市付近に上陸した台風15号の影響で、関東地方南部を中心に記録的な暴風雨に見舞われた。特に千葉市で最大瞬間風速57.5メートルを観測するなど、猛烈な風が吹いた千葉県や神奈川県などでは家屋の破損や大規模停電などが発生。甚大な被害となっている。

(1面)

〈写真:被災した園芸用ハウス(南房総市丸山地区、11日、写真提供=ちばNOSAI連)〉

新農相に江藤拓氏 第4次安倍再改造内閣(1面)【2019年9月3週号】

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 第4次安倍再改造内閣が11日に発足し、農相に江藤拓衆議院議員が就任した。江藤新農相は就任会見で、台風15号をはじめ災害への対応を第一に取り組む考えを強調。生産基盤の強化では、人材育成や輸出拡大などに積極的に取り組む方針を示した。

(1面)

〈写真:江藤拓新農相〉

基本計画見直し議論本格化 基盤強化の道筋を描け(2面・総合)【2019年9月3週号】

 農林水産省は6日、食料・農業・農村政策審議会と企画部会の合同会議を開き、吉川貴盛農相が食料・農業・農村基本計画の変更を諮問した。来年3月の閣議決定に向け、新たな基本計画策定の議論が本格的にスタートした。人口減少社会の到来や貿易自由化の進展など農業・農村を取り巻く環境が厳しさを増す中、食料自給率の引き上げ目標の設定と、生産基盤の維持・強化につながる具体的な道筋を描けるかが焦点となる。一連の農政改革の効果なども十分に検証し、生産現場が確かな展望を持てる計画の策定が求められる。

(2面・総合)

農水省が8月の豪雨被害で支援対策を発表(2面・総合)【2019年9月3週号】

 農林水産省は10日、8月に九州や中国・四国などを襲った大雨による農業関係被害への支援対策を発表した。農業共済の共済金の早期支払いをはじめ、農地・農業用施設などの復旧事業の促進や、農林漁業セーフティネット資金などによる資金繰り支援などが柱。農業用ハウスへの支援では、再建後の施設について園芸施設共済への加入を前提に、被災ハウスの再建・修繕費用などを一部助成する。

(2面・総合)

トマト、イチゴ:二酸化炭素を局所施用 なり疲れなく増収 ―― 株式会社リコペル(山梨県北杜市)(9面・営農技術)【2019年9月3週号】

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 山梨県北杜市でトマト58アール、イチゴ5アールなどを施設栽培する株式会社リコペルは、光合成の効率を高める二酸化炭素(CO2)を、作物周辺に集中して供給する「局所施用」で増収につなげる。微細な穴が空いたチューブを葉の近くに設置して供給する。ハウス全体に充満させる方式に比べて施用コストが少なく、換気などの影響を受けにくいとされる。中玉トマトは年1作20段以上の長期取りをしていて、米田茂之代表(39)は「生育中盤以降も収量が安定している」と話す。

(9面・営農技術)

〈写真:「収量と品質を安定させたい」と米田さん〉

観光ベリー園は癒やしの空間 ―― そらいろBerry Farm(山形県東根市)(3面・暮らし)【2019年9月3週号】

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 ラズベリーやブルーベリー、ボイセンベリーなどベリー類を専門に栽培する山形県東根市の「そらいろBerry Farm」。6月下旬からの収穫シーズンは、観光農園として人気を集めている。代表の髙橋正典〈まさみち〉さん(75)は定年退職後、妻の徳子さん(74)とともに新規就農した。農薬不使用の栽培や、癒やしの空間を目指した農園づくりでリピーターをつかむ。「来園者とのふれあいがやりがい。毎年楽しみに待ってくれているので管理に手が抜けない」と話している。

(3面・暮らし)

〈写真:受け付けになっている手作りの小屋の前で髙橋さん夫妻〉

バイヤー注目の完熟蜂蜜 東京を拠点に販路拡張【島根県 9月3週号】

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 【島根支局】「生物の教科書に出ていたハチの8の字ダンスを生徒に見せたくて、ミツバチを飼い始めました」と話すのは、浜田市の中山農園株式会社代表取締役の中山正さん(60)。同社は浜田市と江津市に養蜂場を持ち、ミツバチが自然に熟成させた天然蜂蜜を採蜜する。東京を拠点に販路を開拓し、高品質な島根産蜂蜜としてバイヤーから一目置かれている。

〈写真:「作業していると、自然の中で働けているな、幸せだなと感じます」と中山さん〉

遊休農地に桑茶 管理の手間少なく、粉末タイプも開発【鳥取県 9月3週号】

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 【鳥取支局】「使われない農地があるのはもったいない。有効活用できる方法はないかと日々考えていました」と話す琴浦町の河上幸徳さん(67)。遊休農地を利用し、桑の葉の茶畑を整備している。「桑は管理の手間が少ない」と話す河上さんは、桑を植え付けてから今年で5年目。月に1度、伸びてきた若葉を刈り取って出荷する程度の管理で、人手は少なくて済むという。

〈写真:「桑は経験が少ない人でも育てやすい」と河上さん〉

養蜂業者と連携 ソバの収量向上【富山県 9月3週号】

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 【富山支局】富山市山田の株式会社ヒルフロント代表取締役・富山幸祐さん(35)は、雨の合間と畑の状況を見ながら、ソバ(人気の在来種10ヘクタールと「信濃1号」6ヘクタール)を8月中に播種した。在来種のソバは、養蜂業者と連携し、ミツバチを利用して授粉する。「ソバ畑にミツバチの巣箱を設置することで収量が上がる」と富山さん。春に巣箱を設置し、緑肥にするヘアリーベッチの花から蜜を採り、7月にすき込む。その後8月にソバを播種して、ソバの花から蜜を採らせて授粉。収穫前の10月にヘアリーベッチの種を播き、11月にソバを刈り取る。

〈写真:播種で使うトラクターと富山さん〉

子どもに竹とんぼの楽しさ伝える【福島県 9月3週号】

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 【福島支局】「とりぁー」と大きな掛け声で竹とんぼを飛ばすのは、川俣町で露地野菜10アールを栽培する高橋達郎さん(63)。小学校教諭を退職後、宮城県の小学校講師を務める傍ら、「ものづくりと竹とんぼの楽しさを子どもたちに伝えたい」と、町おこしも兼ねて数々の竹とんぼを作ってきた。

〈写真:竹とんぼを手に高橋さん。「国際竹とんぼ協会」の副会長と同協会福島県本部長を務める〉

オクラ新品種 本格出荷へ【鹿児島県 9月3週号】

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 【鹿児島支局】指宿市山川福元の株式会社カマタ農園の鎌田嗣海代表(42)は、今年からオクラ新品種「ヘルシエ」の本格的な栽培・出荷をスタートさせた。ヘルシエは通称白オクラと呼ばれ、一般的なオクラと比べ莢が淡緑色(パステルグリーン)になる。果肉が厚く柔らかく、生でも食感が良いのが特徴だ。試験栽培は複数の圃場で肥料や灌水量など条件を変えながら、栽培データの取得に努めた。現在、マニュアル化するため種苗メーカーとデータを照合しながら効率の良い栽培方法を研究中だ。

〈写真:2018年度に発表されたオクラ「ヘルシエ」〉

防風林「ラグビーワールドカップを盛り上げる【2019年9月3週号】」

 ▼「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」と訴えるラグビーワールドカップ2019日本大会が、9月20日の日本対ロシア戦を皮切りにスタートする。20カ国・地域の代表が、11月2日の決勝戦まで44日間、12都市で全48試合を行い、世界の頂点を目指す。
 ▼ラグビーは、123カ国・地域で普及し、競技人口は約960万人(うち270万人が女性)とされる。アジアでは初開催の日本大会には、海外から約40万人のファンが訪れる見込みだ。日本代表は、前大会で届かなかったベスト8以上、決勝トーナメント進出が目標だ。
 ▼「ルールが分からない」と言う人も多いが、細かなルールを気にする必要はない。基本は相手陣地にボールを運び、得点するボールの争奪戦だ。身長2メートル、体重100キロクラスの大男同士が正面から衝突する迫力や小柄な選手が大男を倒す姿、意表を突いたパス回しやステップなどで相手防御を崩して前進する攻防を楽しんでほしい。
 ▼試合会場の地元では、イベントなどで大会を盛り上げる。農業関連では、岩手や大阪で、カボチャやキャベツ、メロンなどラグビーボール型の野菜づくりが話題だ。大阪では、ラグビー関係のキャラクターを描いた田んぼアートも登場した。農業体験や農泊など農業関係者が貢献できることはある。海外からの旅行客には、試合の合間に日本の農を満喫してもらおう。

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