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防風林「「統計は羅針なり」 国勢調査100年【2020年9月3週号】」

 ▼政府は、10月1日を調査日とする国勢調査を14日からスタートする。1920(大正9)年の第1回調査から100年となる。第1回調査で人口は5596万人と集計されたが、戸籍人口の5792万人と比べて196万人少なかった。戸籍は届出の間違いが多いためで、直接調査の正確性と必要性が証明されたとする。
 ▼ラジオも電話もない時代の全国一斉調査は、国民への周知も課題で、新聞や雑誌を使った標語募集のほか、川柳や都々逸、替え歌などあらゆる方法で宣伝に努め、宣伝歌謡集まで発行されたという。調査では、山奥の集落で聞き取りをすると、「源氏はどうしていますか」と問われ、平家の子孫が暮らす集落だったとの笑い話も残る。
 ▼第2回は25年に簡易調査を実施。以降は太平洋戦争末期を除き5年ごとの調査を継続し、人口や世帯の基礎的調査の役割を果たしてきた。人口は100年前と比べ2.3倍に増えたが、1400万人超だった第1次産業就業者数は、いまや200万人ほどに減っている。
 ▼今年は、2月1日現在で農林業センサスも実施された。「統計は羅針なり」という。農林漁業振興や田園回帰を促す政策の芽を抽出してもらいたい。



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