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ユーモアあふれるスズメおどし(98年2月4週号・長野版)

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 ウサギがもちをつき、それを見たスズメが逃げる──防鳥効果と、それにも増して人の目を楽しませてくれる、ユーモアあふれるスズメ追い。これは、下高井郡山ノ内町須賀川の徳竹庄七さんが、小さいころからの工作好きを生かして作った防鳥具だ。
 原理は、大型の「シシオドシ」が上下運動すると先に付けたロープが張り、2匹のウサギがもちをつく格好をして、稲の中からビーチボールが飛びだすというもの。
 製作は勤めの後、主に夜の1〜2時間を使って約1カ月で完成させた。特に工夫したところは、オフシーズンに田んぼから取り外して保管できるようにしたことだ。冬に何メートルも雪が積もる地域のため、田んぼに設置したままでは傷みも早い。そのため、運搬や保管をしやすいように、くぎを一切使わず、分解・組み立てができる構造になっている。<写真:ししおどしの原理を利用している>