袖ヶ浦市川原井の酪農家・井内満さんは、トラクターマウント式のブームスプレーヤーの後部にリールに巻いた散布用ホースを取り付け、多目的に使えるように工夫をしている。
トラクターに装着して除草剤などの散布に使うものだが、ノズルが固定されているため、トラクターが走行したノズル幅の部分だけにしか農薬が散布できない。
「狭い畑でもホースを持って回れば、むらなく散布できるようになりました」と井内さん。ホースの先端のノズルを変えれば、約20メートルまでとどく水圧がかかるため、水稲の防除、農機具の洗浄、牛舎内の清掃、防除などにも役立てている。
「以前は動力噴霧器を使って散布をしていたけど、動噴だと年に何回も使わないからエンジンのかかりが悪かったりした。トラクターだったら、年間に結構使うので、その心配はないですね」とフルに利用している。